Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

運び屋

2019-03-08 | 外国映画(は行)
★★★★ 2018年/アメリカ 監督/クリント・イーストウッド

草原でゆらゆらと揺れるリリーのショットから始まり、実にするすると気持ちよく物語が進む。ドラッグの運び屋の話だというのに、実にユーモラスでこのどうしようもないジジイを微笑ましく見てしまう。いやあ、なんと心地よい話運びなのだろうか。家族をないがしろにしてきた自分の愚かさに気づき、ラストもリリーで終わる円環構造。いやあ、いい映画を見たという余韻に…おいおい待てよ。よく考えるとこのジジイ、酷いからね!娘の結婚式すっぽかすわ、他のオンナとイチャイチャするわ。何だよこのオッサン!でも演出のテンポは最高だったよな〜。さすが、御大としか言いようがない。