Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

くれなずめ

2021-10-27 | 日本映画(か行)
★★☆  2021年/日本 監督/松居大悟

男達のしょーもないわちゃわちゃが本当にしょーもないわちゃわちゃとしか感じられない。喪失を埋める方法が悪ノリというのも時代に逆行しているよう。種々の回想がインサートされるが号泣する程の絆があったかも判然としない。そして全編に漂う何も動いていないような停滞感がキツかった

ここで示されるわちゃわちゃには批評的視点があるのだろうか。それすらもわからない。奇しくも悪ノリを批評的に描いている(と私は感じた)「あの頃。」と対照的。構成されるものの全てが断片的で、全体をつなぐ線が見えてこない。停滞して見えるのはそういうことからかも知れない。

アオラレ

2021-10-27 | 外国映画(あ行)
★★★  2021年/アメリカ 監督/デリック・ボルテ

あおり運転の話ではない。1人の狂人にうっかり目をつけられ異常な執着で追い回されるホラーだ。冒頭の何気ない会話が収束の伏線になるあたり、王道のジャンルホラー。「早く警察呼べよ〜」というツッコミ前提で見るのが肝要。しかし、目をつけられたら最後という恐怖は十分味わえる。