Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

CLIMAX クライマックス

2021-09-04 | 外国映画(か行)
★★★★ 2018年/フランス・ベルギー 監督/ギャスパー・ノエ

誇りを持って世に出すフランス映画、ドーン!もうタイトルで痺れ、冒頭ダンスシーンで5億点。ダンサーたちの驚愕の動きに酔いしれる。バッドトリッパーたちの一夜の鬼畜大宴会。妊婦の腹を蹴るという絶対に許せない不道徳行為をも呑み込む狂乱の宴。背徳的な魅力に抗えない。

ただのバカ騒ぎのように見えて、いろんな伏線が仕込まれている。LSDによって見える幻覚は自身の心の闇によるものゆえ、それぞれのダンサーの奇行は彼らの何を呼び覚ましているのかと想像を巡らせてしまう。嘔吐、肉欲、発火、暴力。混沌の地獄絵図とわかっているのに、リピート鑑賞してしまった。

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