Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

天使と悪魔

2010-09-14 | 外国映画(た行)
★★★★ 2009年/アメリカ 監督/ロン・ハワード
<ブルーレイにて観賞>

「経済効果」

原作は読みました。「ダ・ヴィンチコード」より面白かったですね。「ダ・ヴィンチコード」は、歴史をいじり過ぎてて、そこまでやっていいの?と醒めてしまう部分も大きかったのですが、「天使と悪魔」は宗教と科学の対立という構成がシンプルなのが良かった。

という訳で映画化された時には食指は動きましたけど、あまりに「ダ・ヴィンチコード」映画版が期待外れだったのでやめました。で、ブルーレイにて鑑賞。これはいい。前作より面白いかって?いやいや、劇場に行こうかと悩んだ作品をブルーレイで見るってのが、実にいいんです。イタリアの名所巡りを高画質で楽しめました。特典映像でロケの様子が見られるんですが、それも楽しいもんね。だって、映像がキレイだから!(笑)

ロスで作られたセットは120セットらしいです。120ですよ。で、ふと考える。どれだけの人間が建設に担ぎ出されて潤ったんだろうか、と。いずれ壊されてしまうセットと言えども、年度末に使いもしない道路や橋を作っているよりは、よっぽどマシじゃなかろうか。作っては消え、作っては消えていく美術や衣装が巨大な産業だったら、日本だって、どんどん大作を作ればいいんだ!と経済が冷え切った状況の中でそう考えてしまうのでした。

という訳で映画と関係ない話ばっかりでしたが、映画も前作より楽しめました。ヒロイン、ヴェトラ博士を演じるイスラエルの女優アイェレット・ゾラーがいいんですね。見た目がとても知的だし、落ち着いているし、男に媚びたような風情が全くなくていい。それにしてもまあ、ラングドン博士のよくしゃべること、しゃべること。といいますか、彼の説明がないとやっぱり内容が難しくて観客も付いていけないので、それも致し方なし。本当の黒幕は誰か、というサスペンスの定番要素も最後の最後まで上手に観客をミスリードして、140分飽きさせません。確かに「ナショナル・トレジャー」っぽいですけど、私はもったいぶった重厚な演出のこちらの方が好き。その辺は個人の好き嫌いでしょうかね。

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