Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ツルニチニチソウ

2007-05-10 | 四季の草花と樹木
今日は暴風雨です。どうなってんだ!
鯉のぼりのポールが釣り竿のようにひん曲がっている。
あぶないやんか…

というわけで、アップし忘れていたツルニチニチソウをご紹介。
紫の朝顔のようなひらひらした花びらの花を咲かせます。
後ろにチューリップが見えるので撮影したのは少し前ですが
今でもたくさん花をつけていますよ。

濃い緑の葉は、秋~冬にも見られ、花壇のグラウンドカバーとしては最適!
しかも、繁殖能力が旺盛で強いです。

長いツルがあちこちに出て、適当なところで根を張ります。
こんな感じ。


それですくっと立ち上がって花を咲かせる。
花の時期が終わったら、またせっせとツルを伸ばすことに精を出す。
そんな感じでしょうか。

とにかく広がる広がる。その強さは大いに魅力です。


フリージア

2007-05-09 | 四季の草花と樹木
去年の春に秋咲きフリージアなる球根を買い植えました。
でも咲かなかった…

で、ほったらかしにしていたらこの春咲きました。
すごくいい匂いがします^^


この花の並び方が特徴的よね。

で、紫も咲きました。



この並びが2段ついてます。
でもね、すごく背が低い。
きっと成長不良なんだろうなあ。
球根って咲かせ方が難しいです。





オオイヌノフグリ

2007-05-08 | 四季の草花と樹木
雑草は雑草でも何を引っこ抜いて、何を残しておくか
というのは、田舎暮らしを重ねるにつれ、
いろいろわかってきます。

基本的に花が咲くと、種ができる。
こぼれてまた増える。という循環があるため、
雑草は花がさく前にどんどん引っこ抜かないとたいへんなことになります。

そんな中、このオオイヌノフグリは花がかわいい。
名前はかわいくないけど。

で、いざ引っこ抜いても、結構サクサク抜ける。
なので、この子は割と花壇の中でも野放しなのです。

オランダミミナグサ

2007-05-07 | 四季の草花と樹木
そこいらにわっさわっさと生えてまして
ずっとハコベだと思ってたんですよ。

で、いざアップしてみようと思って野の花図鑑を見たらなんか違う。
あれ~と思って他の草花を探してみるとありました。
きっとこれでしょう^^
「オランダミミナグサ」

図鑑によると、
「明治時代の末頃渡来した比較的新しい帰化植物であるが、現在は在来種のミミナグサを追いやって、広い範囲で繁殖している。ミミナグサの名は、葉がネズミの耳に似ているため」

「花びらの先が4分の1ほど裂けている」
これがポイントだったのですよ。


ほらね、こんな感じ。
この草はね、カワイイですよ。
すぐにスポスポ抜けるから、草引きも苦にならないし。



鯉のぼり

2007-05-06 | 子育て&自然の生き物
今日は大雨。
1週間ほど前から鯉のぼりをあげているんだけど、
「鯉が気持ちよさそうに泳いでいる状態」を
写真に納めるのは難しい~~

ずっと待機してらんないですからねぇ…

鯉のぼりはひな人形みたいにすぐに直さなくてもいいんですよね?
なんで、しばらくはもう少しシャッターチャンスを狙ってみようっと。

さて、大きな鯉のぼりをあげられるのは
田舎暮らしの特権ですよね。
上げたり、下ろしたりが面倒ですけど。



でね、よくからまるの。
で、毎年ダンナにうちは鯉の間隔が短い!って言ってるんですけど、
どうもうまくいかないようで^^
もっとポールが長いと間隔も取れるのかしら…


バベル

2007-05-05 | 外国映画(は行)
★★★★★ 2006年/アメリカ 監督/アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
<TOHOシネマズなんばにて鑑賞>

「伝わらぬ思い、そして絶望の向こうに何を見る」


(ラストシーンについてふれています)

この映画は、1本のライフルが狂言回しとなり、複数の物語がラストに向けて繋がっていく、という筋書きではない。何だかそのような宣伝をされているため、話が最後にどう繋がるのかと期待してしまう人もいるようだが、そうではない。思いを伝える術を失ってしまった人間どもの痛々しい姿を、白日の下にさらす。それが「バベル」という映画だ。

「バベルの塔」の物語は、本来同じ言葉を持つ人間が神に近づこうとして裁きを受け、異なる言語を持たされてしまったということだが、この「バベル」では現代人のディスコミュニケーションは単なる言語の壁だけによるのではない、ということを訴えているように思う。その最もシンボリックな存在が菊池凜子演じるチエコだ。なぜなら、チエコは聾唖であり、言語を持たないからだ。

アメリカ人のリチャードがモロッコ人に助けを求めて叫ぶ。メキシコ人のベビーシッターがアメリカの警察に子どもたちを助けようとしたのだと訴える。共にその願いは聞き入れられることはないが、ふたりは語りかける言語を持っている。ところがチエコの存在はこの両者とは違う。どんなに思いが強かろうと、訴える言語を彼女は持たない。そして、言葉を発することができないからこそ、さらに膨れあがる彼女の「誰かと繋がりたい」という強い衝動が胸を打つ。その痛々しい姿こそが、言語という壁よりもさらに深い溝を抱えている現代人の絶望のシンボルにも見える。

よって、私はモロッコの事件も、メキシコの事件も、まるで、チエコの絶望という主旋律を際だたせるために存在する副旋律なのか、とすら思えたほどだった。つまり、この映画の主人公はチエコではないのか、と。一糸まとわぬ彼女が父親に抱きしめられるラストシーンを観て、ますますその思いは強くなった。なぜならこのシーンは救済を連想させるからだ。

もちろん、映画の見方はいろいろあって当然であり、私がこのように感じたのは、それだけ本作において菊池凜子に圧倒的な存在感があるからだ。
前作「21g」でのナオミ・ワッツのように、菊池凜子は人間の内なる叫びを体の奥底から絞り出すようなすばらしい演技を見せている。本物の聾唖者を起用したいと考えていたと言う監督の意向に100%応える渾身の演技だったと思う。他者に受け入れられない絶望が彼女の表情からあふれ出し、私の心に突き刺さった。

それにしても、モロッコの物語も、メキシコの物語も観ていて感じるこの「はがゆさ」は何だろう。伝えられない、叶わないものたちに立ちはだかるのものは一体何か。もはや、それを言葉で乗り越えることはできない。この作品はその事実を痛烈に描いている。言葉を持たぬ者、チエコが救われ、言葉を持つ者はいつまでも理解しあうことはない。では、思いを伝えるために人間は一体どうすればいいのか。そんなことを考えずにはいられない。

きらきらひかる

2007-05-02 | 日本映画(か行)
★★★★ 1992年/日本 監督/松岡錠司

「薬師丸ひろ子は、昔からずっといい女優だった」

情緒不安定でアルコール依存症の笑子(薬師丸ひろ子)と、同性愛者の医師・睦月(豊川悦司)が親の勧めで見合いをし、お互いのことをわかったうえで結婚。やがて夫の「恋人」の青年・紺(筒井道隆)も交えた友情とも愛情ともつかない不思議な三角関係が始まる…


松岡錠司監督の映画の魅力って何だろうと思って改めて見直したんだけど、映像的なところでは全然わかんないのです。このアングルが、とか、この画面の切り方が、とかそういう批評がとんとできなくて。ただね、確実に一つ言えるのは、登場人物全員が「とてつもなくいい奴」に見える、ということ。もちろん、事実、設定として「いい人」なんですよ。だけど、それ以上にカメラを通してその人物の愛らしさが伝わってくる、というのかな。ホント、みんな憎めない。たぶん、それは監督がすごく愛情を持って、人物を描こうとしているからだろうと思う。「バタアシ金魚」も「私たちが好きだったこと」も同じように感じたし。

そういう風に改めて思うと、これから見る予定の「東京タワー」がすごく楽しみ。だって、ボクもオカンもオトンも、みんな憎めないヤツだもんね。

さて、この作品では、とにかく薬師丸ひろ子の愛らしさというのが際だっている。彼女、こんなにキュートなんだ!って、しみじみ感じちゃった。アル中っていう設定で、昼間からグラスにウィスキーをどぼどぼ入れて飲むんだけど、その仕草のなんとまあ、かわいらしいこと。アンニュイに窓の外をぼんやり見つめたり、ウェイトレスに喧嘩売ったり、かなり情緒不安定だけど、どれもこれも嫌みがない。まさしく、睦月が「これ以上笑子を苦しめられない」と言わせてしまうキュートさにあふれています。

豊川悦司は「12人の優しい日本人」でデビューした直後だし、筒井道隆も「バタアシ金魚」で松岡監督がデビューさせて2年後の出演。非常にフレッシュでイケメンのふたりに、ちゃんとねっとりした(笑)キスシーンをさせているのもイイですね。やるときゃ、やるみたいな。そもそも、ふわふわしたキャラ設定だけに、ちゃんとしたラブシーンが非常に効いてくる。

基本的には、睦月を巡る三角関係なわけです。しかし、睦月は「どっちを取る」とかそういう次元では動いていない。ただ、心の赴くままに任せているというような感じ。その彼の優しさは、普通の三角関係においては究極の優柔不断で、やってはいけないこと。しかし、この3人の場合はちと違う。お互いがお互いに依存しているわけではないんだけど、誰が欠けても不完全というようなバランスが出来つつある。うん、バランスだな。3人でやっと平面に立てる、そんなバランス。それに、睦月の優柔不断ぶりが嫌みにならないのは、豊川悦司という男の存在感のなせるわざでもある。彼の持っている透明感が睦月という男をとても純粋な心の持ち主に見せている。

さて、ゲイのカップルをめぐる男女3人の物語というと、橋口監督の「ハッシュ」があります。共に女がゲイのカップルに割って入って、しかも人工授精まで考えるという点まで酷似しているが、「ハッシュ」がお互いの人生により積極的に関わろうとしているのに対して、「きらきらひかる」の3人は、川を流れる漂流物のように寄り添いあって漂っている感じ。このふんわりした時の流れが感じさせてくれる居心地の良さが松岡錠司監督の持ち味なんだろう。



カキドオシ

2007-05-01 | 四季の草花と樹木
そこいらじゅうにわっさわっさと生えてます

というフレーズを今まで何度使ったことでしょう(笑)
がんばって草引きしても、どんどんいろんな種類の雑草が
文字通り「わっさわっさと」生えてくるんですよね。

ああ、田舎の家は草引きが大変^^

というわけで、このカキドオシというのは
紫の花がかわいいです。
「垣根を通り抜けてのびる」ことから「カキドオシ」。
うん、それくらい勢いよく増えてます^^

この写真は向こうに山がうまく写ったのでちょっとお気に入り♪