太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

久しぶりの青空

2020-04-01 10:44:34 | 日記
ハワイはここのところ、雨模様。
空は明るいまま、サーっと降って、すぐに止む。
止んだかと思うと、ザーッとくる。
雨期の冬は、こういう日が多い。
どうせ外出禁止で家にいるのだから、雨でも晴れでもいいようなものの
やはり窓から燦燦と太陽の光が注ぎ込むと、気分が晴れる。

今日は打って変わってきれいに晴れた。
晴れ晴れとした気持ちでウォーキングに出かけた。



家のまん前のコオラウ山脈。
昨日の雨が嘘のような青空が広がって、雨上がりのみずみずしい香りを
思い切り吸い込む。
濡れた木々や土が発する、この香りは、なぜかいつも子供の頃のキャンプを思い出させる。
どんな花の香りよりも好きだ。



名前を知らない花を発見。
かわいくカールした部分は、まるで作り物のよう。
全体で手のひらぐらいの大きさがある。


ハワイの道路は、広い。
そのうえ、自転車で走る人が、ほぼ皆無。
ワイキキあたりは平地なので、自転車も見かけるけれど、
田舎にいけば丘陵が多く、フリーウェイしかない場所もあって、
自転車は移動手段ではなく、完全にスポーツだ。
これに慣れてしまい、日本で運転するときに緊張する。
ハワイの道の半分以下の幅で、双方通行という道がほとんどで
いきなり自転車が飛び出てくるのではないかとビクビクし、
私は自然とゆっくり運転になってしまう。



ここまで来たら、Uターン。

車もほとんど走っていないし、
人々は家で息をひそめているような静けさだ。
ジョギングや犬の散歩をする人と、数人すれ違っただけ。
我が家の裏のお寺も閉めているのか、人々がつく鐘の音が聞こえてこない。
芝生を刈る機械の音だけが、そこここから聞こえてくる。
経済はストップしても、草木は伸びるもんなあ。


昨日、職場のゼネラルマネージャーから電話があった。
「あなたも家族も元気にしてる?」
懐かしい声。
「絵を描く時間もたっぷりあるし、家中掃除しまくってピッカピカよ」
電話の向こうで笑い声が弾ける。
「同じ同じ。うちもぴっかぴか。ほかにすることないもんねえ」
きりきりと毎日働いていたのが、過去世の一部ぐらいに遠く思える。
あれからまだ半月だというのに。
「また来週あたりに電話するから、元気な声を聞かせてね」
あと少なくとも1か月は家にいる。