Amazon Japanで買い物をして、ハワイに届けてもらったら、
違うお宅に配送されてしまった、という記事を書いた。(その記事はコチラ)
Amazonじゃなく、地元の配送業者が悪い。
文句を言ってもなしのつぶて。
もう海外発送はしないぞ、と決めたのだが、
夫がデスメタルのCDを注文し、海外発送にしたというではないか。
前回のように、メッセージが入り、
『受け取りサインなしでもいいですよね?』
と言うので、
『いいえ、サインは必要です、なぜなら前回、誤配だったから』
と返信したのだけれど、返事がない。
仕方がないので放っておいたら、今度はEメールが来た。
『〇日に配送しますけど、サインなしでよかったですよね?』
それにも返信しないでいたら、配送日の午後、配送業者から電話があった。
「DHL(配送業者)だけど、サインなしでいいですか」
サイン、サインとうるさいなあ。
サインは必要だって言ってるのに。
私は、いつも後になって、ああ言えばよかった、と思うことが多くて悔しい思いをするのだが、
今度こそは言うぞ、と思い、
「だからね、サインは必要なんですよ。前回、違う家に届けられて大変だったんだから」
きっぱりと言った。
「あー、すみませんでした。あ、お宅、12-34・・・・」
「12-345」
「えーと、最後は5?」
「5ですよ、5。ドライブウェイがあるでしょう」
「ああ、ドライブウェイがあるお宅?」
「近くに来ているなら、今外に出るから」
電話を片手に外に出ると、車がドライブウェイをバックで入ってくるところだった。
気の良さそうな黒人の男性が、窓ごしにCDの入ったパッケージを渡してくれた。
私はここでも、腰に手を当ててしつこく言った。
「サインが必要って何度も言ってるのに、全然通じないんだけどどうなってんの。
前回、違う家に配送されちゃって困ったのよ」
「すみません」
「あなたを責めてるんじゃないんだよ。でも言わないと次も同じだから」
「えー・・・・ココなんだけども・・・」
その人がパッケージの住所表記をおずおずと指さした。
そこには、番地が1番違いの住所が印刷されていた。
「な・・・!!!あらっ?」
Amazonに登録した住所が、間違っていたのだ。
つまり、私が悪うございました。
前回も、業者は表記どおりの家に届けてくれていたのだった。
「ど、どうもすみませんでした!圧倒的に私が悪かった。文句言ってごめんなさい」
優しい黒人の男性は、
「いいよ、いいよ、そういうこともあるよ。登録住所を正せばいいことだから」
そう言って、笑顔で去って行った。
私は腰を90度に曲げてお辞儀をして、車を見送った。
帰宅した夫に一部始終を話すと、
「Oh,ya?(ふーん、そうなんだー)」
で、終わり。
こんな私には慣れっこなのだ。
前回、誤配されたときにも、パッケージには違う番地が印刷されていたはずで
でもそんなことを1ミリだって疑わないから、確かめもせずに箱を捨てた。
そそっかしい自分と付き合って半世紀あまり。
この期に及び、私はまだ自分を過信しており、その図々しさに
一抹の不安をおぼえるのである。