ハワイではスーパーマーケットなどの店の入り口に、人が立っていて、
マスクなしの人は店内に入れないようになっている。
相変わらず、生地屋にはマスク用の布を求める人が列をなしている。
わざわざ買わなくても、ハンカチやお弁当包みでいいじゃないか、と思うのは日本人。
こっちの人って、ハンカチを持っていない。
布で包むようなお弁当を、作らない。
夫の職場でも、毎日家からランチを持参するのは夫ぐらいのものらしい。
この1か月あまりで、
あんなにマスク嫌いのアメリカ人が、すっかりマスク民族になった。
白い普通のマスクをしている人は、品薄もあって滅多に見ない。
その代わり、色や模様やスタイルがいろんなタイプのマスクがあって、見ているだけで楽しい。
中でも、フェイスマスクをしている人が増えてきた。
店の入り口にも
『マスク、およびフェイスマスク必須』
と書かれている。
バンダナなどで鼻から下を覆う人もいるけれど、タートルネックを上に伸ばしたような、
スキーの時につけるのに似ているフェイスマスクをしている人もいる。
首の部分が、ハワイではちょっと暑苦しくはある。
帽子をかぶり、フェイスマスクをすると、ムスリムの女性のニカブみたいだ。
ニカブ
ムスリムの女性たちは、コロナウィルス下にあっても、特段ファッションを変えなくていいのだなあ。
この形、目が強調されて美しく見える。
マスクもフェイスマスクも、口紅をつけるとマスクに付着するので、
口紅の消費量がグッと減るのではないか。
私は人の顔と名前を覚えるのが苦手だ。
特に外国人の名前は馴染みが薄いので、覚えにくい。
覚えやすいように、 ビクトリア という名前だったら、Victory(勝つ)で
「勝子」とアレンジしたりして覚えるのだけれど、いざビクトリアに会った時、
とっさに「勝子」は出てくるが、肝心の、勝つの英単語をド忘れする、といった具合で
どうしようもない。
焦っているので余計に思い出せず、別れてから思い出す。
どこに行くにもマスクをして、日差しが強いので帽子をかぶり、サングラスをすると、
知っている人に会ってもわからない。
これは忘れっぽい私には大変助かることなのである。