太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ニカブ

2020-04-23 11:08:21 | 日記
ハワイではスーパーマーケットなどの店の入り口に、人が立っていて、
マスクなしの人は店内に入れないようになっている。

相変わらず、生地屋にはマスク用の布を求める人が列をなしている。
わざわざ買わなくても、ハンカチやお弁当包みでいいじゃないか、と思うのは日本人。
こっちの人って、ハンカチを持っていない。
布で包むようなお弁当を、作らない。
夫の職場でも、毎日家からランチを持参するのは夫ぐらいのものらしい。

この1か月あまりで、
あんなにマスク嫌いのアメリカ人が、すっかりマスク民族になった。
白い普通のマスクをしている人は、品薄もあって滅多に見ない。
その代わり、色や模様やスタイルがいろんなタイプのマスクがあって、見ているだけで楽しい。
中でも、フェイスマスクをしている人が増えてきた。
店の入り口にも

『マスク、およびフェイスマスク必須』

と書かれている。
バンダナなどで鼻から下を覆う人もいるけれど、タートルネックを上に伸ばしたような、
スキーの時につけるのに似ているフェイスマスクをしている人もいる。
首の部分が、ハワイではちょっと暑苦しくはある。
帽子をかぶり、フェイスマスクをすると、ムスリムの女性のニカブみたいだ。

ニカブ

ムスリムの女性たちは、コロナウィルス下にあっても、特段ファッションを変えなくていいのだなあ。
この形、目が強調されて美しく見える。
マスクもフェイスマスクも、口紅をつけるとマスクに付着するので、
口紅の消費量がグッと減るのではないか。



私は人の顔と名前を覚えるのが苦手だ。
特に外国人の名前は馴染みが薄いので、覚えにくい。
覚えやすいように、 ビクトリア という名前だったら、Victory(勝つ)で
「勝子」とアレンジしたりして覚えるのだけれど、いざビクトリアに会った時、
とっさに「勝子」は出てくるが、肝心の、勝つの英単語をド忘れする、といった具合で
どうしようもない。
焦っているので余計に思い出せず、別れてから思い出す。

どこに行くにもマスクをして、日差しが強いので帽子をかぶり、サングラスをすると、
知っている人に会ってもわからない。
これは忘れっぽい私には大変助かることなのである。







部屋着のランク

2020-04-23 10:33:04 | 日記
家に籠りはじめて1週間で、おのれの服装を見て心を入れ替えた、
という話を書いたけれど、
あれから3週間、私の部屋着レベルはかなり改善された。
部屋着のランクが、一段階上がったのだ。

たとえば、
仕事をしていたとき、帰宅してシャワーを浴びて、寝るまでの間に着るのは
カップなしタンクトップにショートパンツといったもので、誰かが訪ねてきたら、
あわてて着替えるという、これが最低レベルの1とする。

休日に、ファーマーズマーケットに行ったりするのに着るのは、
カップ付のタンクトップにジーンズやリラコで、これがレベル2。

出かけたついでにランチでも、という時には、もう少し凝ったデザインのトップに、
ロングスカートなどになり、これがレベル3。

おしゃれな店でディナーを、という時には、いきなりランクが5ぐらいになる。

まあ、ランクが上がったとはいっても、
レベル1の部屋着はパジャマに成り下がり、レベル2がレベル1にとってかわっただけで、
きっとそのレベルは、普通の人のレベル1なんだと思う。


いったいほかの人は、家でどんな部屋着を着ているんだろう。
こんなに毎日家にいたことがない私は、素朴にそう思う。
昔、日本で、高級住宅地にあるお宅をいきなり訪問するというテレビ番組をみた。
リポーターが呼び鈴を押すと、スッとドアが開いて、真っ青なワンピースに身を包んだ奥様が出てきた。
イヤリングとネックレスは対になっていて、ばっちりメイクもしている。
「あら、どうしましょう」
と言いながら、全然困ったような顔ではなく、モデルルームのような片付いたリビングに通してくれる。

私は以前、ローカルテレビ局で働いていたから、たいていの場合、
事前に約束ができていて、それをさも突然のように振る舞うというのは知っている。
だから、きっとその番組でもそうなのだろうと思う。
しかし、いくらなんでも家できっちりしたワンピースにイヤリングとネックレスって
わざとらしすぎやしないか。
私がディレクターだったら、「いや、もう少しカジュアルなほうが・・」と言うだろう。
それとも、高級住宅街に住む上流クラス主婦は、本当にそれがレベル1の部屋着なんだろうか。
上流クラスとは程遠い私には、どうでもいいことだが
ちょっと部屋着が気になる今日この頃なのである。