太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

失業保険手当

2020-04-12 14:28:25 | 日記
職場が休業になった当初、まだ事態を甘くみていたから休業予定は1週間だった。
ところが、それからすぐに4月末まで外出禁止というお触れが出て、
「1週間、旅行にでも行ったつもりで」
などというおちゃらけた気分でもなくなった。
そこで、失業保険を申請してみることにした。

私の人生において、失業保険の申請はしたことがなく、
雇われていても、外部の事情で働くことができない期間があったときにも申請できることを知らなかった。

申請はオンライン。
おそるおそるアクセスしてみると、なんだかとってもややこしい。
どんな使用説明書も、文字の羅列を見ただけで拒否反応を示して読むのをやめてしまう私が、(それが日本語であっても、だ)
英文が津波のように押し寄せるこの状態に、ネをあげるのに時間はかからなかった。
夫は仕事だし、頼みの綱はシュートメだ。
私のラップトップよりも、シュートメの書斎にあるデスクトップのPCのほうが
ずっと画面が大きくて見やすいので、そこで作業開始。

申請のための基礎データを打ち込む。
社会保険番号からグリーンカードの番号、銀行口座の情報といった細かい作業を続け、送信。
1週間後、受理しましたというメールが来る。

次は、自分のアカウントを作らねばならない。
またまた同じような作業を繰り返して、データを打ち込み、
それを送信すると、仮のパスワードを送り返してきて、それを使ってログインし、
あらたに自分のパスワードを作る。
という流れになっているのだが、送信しても仮のパスワードを送り返してこない。

1日に2万人の人が失業保険の申請をしているそうで、
きっと現場はパニックなのだろうと思い、気長に待つ。

それから1週間。
失業保険の事務所から、手紙が来た。
この1週間の間に、事務所と私の職場とやりとりがあって、
私が半月にどのぐらい受給できるかという金額が計算されてある。(アメリカは月給ではなく、週給、あるいは2週間給のところがほとんどなので)
1年先までそれを受け取る資格があるというのだが、じゃあ私はどうしたらいいのかがわからない。
このまま待っていれば振り込まれるのか、
いったいいつまで必要なのかを、どうやって知らせたらいいのか。

わからないので、しばらく放置。
きっとそのうち振り込まれるよ、と義父は希望的観測。

数日後、シュートメが新聞の記事を持ってやってきた。
「毎週ファイルを作って申請しないともらえないみたいよ」
そこで再度、アカウントを作るべく奮闘(シュートメが)
前回はやり方が違っていたのか、今回は前回とは違う流れになって
仮のパスワードも、数分で受信できた。
そこで、この3週間分の、3つのファイルを作って(シュートメが)
それが受理されたメールも受け取った。


シュートメは、常に落ち着いている。
なんでも順序をたてて進め、じっくりと取り組み、
どんなこともプリントアウトして、きっちり分けて保管する。
彼女の脳は完全に男脳であり、看護師や大学教授といった仕事は、まさに適職だったと思う。
こうやって40年以上も大学で教鞭をとってきたのだなあと改めて感心する。
歯科医だった義父は、どちらかというと女脳で、感覚で生きるタイプ。
シュートメにはまったく癒されないけど、ここぞというときに俄然頼りになる。
私のように、へらへらしておもしろいけど、ぜーんぜん頼りにならないシュートメじゃなくて、本当によかったと思う。