落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

目を閉じて

2005年01月13日 | movie
『オールド・ボーイ』
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とっても韓国映画らしい作品でした。
作家の若々しさ、瑞々しさ、勢いをすごく感じる。古今東西のいろんな映画のおいしいとこを持って来てスッキリまとめてスタイリッシュに仕上げるってとこが如実に今の韓国映画を象徴してる。オリジナリティってほどのものはないけどさ、完成度はあるよ。チェ・ミンシクとユ・ジテの演技も凄まじかったし。特にユ・ジテは一見「フツーの大人しい男の子」風のイメージが強いので驚きました。あとナイスバディにも(笑)。カン・へジョンは若いのに頑張ってましたね。可愛かった。
ストーリーは救いがなさ過ぎて「面白かった」とはなかなか云いにくいです。分かるよ。うん。何十年経とうが決して薄れない、消えることのない深い深い心の傷。相手を殺すだけでは物足りないほど強い憎しみ、恨み。だからこういうテーマをエンターテインメント作品の題材に選んだ監督の度量と情熱は確かに凄いと思う。でも後味は悪いし、世界観の構成に独創性があまりないので芸術的な傑作とまではいかない。一見に値する映画ではあるけど、ちょっと中途半端。
痛いと云うかエグいシーンが多くてぐりは何度も目を背けたり閉じたりしちゃいました。もともと暴力シーンは苦手だけど、この映画のそれは流石にコワ過ぎて(観てないけど)直視出来なかったです。すいません根性なしで〜。