ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

一文字

2006年02月07日 | 千伝。
張り詰めた心の糸は、切れやすいものです。「心のゆらぎ」と「心のゆとり」がないとスピードを出しすぎて、脱線転覆、追突かオカマをされてしまいます。

今、国際的に問題になっているのは、イスラムの預言者ムハンマドを風刺した漫画を発行した、中東のイスラム教徒が怒って、暴徒化しています。

これは、ある意味で、もし「ヒロシマの被爆者」が、風刺された漫画になったらという心根と同じようなものがあります。

イスラム教徒には、「ごめんなさい」と言うよりも「ありがとう」を繰り返して言った方が、身近になります。

笑顔で「ごめんなさい」は、虚偽的な人間に見えるようです。

笑顔で「ありがとう」は、万国共通に善い人間に映ります。

「笑顔」の人間との出会いは、強烈に印象に残るものです。

ロンドンの地下鉄であった米国のワシントンDCからきた人でしたが、何か聞いたら、「物凄い作り笑顔」にも関わらず、「いい人なんだぁ」と思いました。

作り笑顔というのは、「相手の存在を認めている」という事実です。

その一瞬の一期一会の時間でしたが、あの時の事、あの笑顔を、時々思い出すことがあります。こういう思い出は、元気の出る思い出です。

人間にとって、仕事も結婚相手も、順々に巡った順番の手札を取るような運命だと思います。

その運命という道順や乗り物を、いかに心地よく時間を過ごすかが、人間の舵取りだと思います。

「我慢強い人間」にならなければと思います。

「希望を与えられる人間」にならなければと思います。

「希望」とは「力強い笑顔を作れること」です。

陸地や山中に生まれ普通に暮して生きていたら、大抵の人間は、海を見ることも知らず、人生をまっとうします。

逆に、小生だって、雪をまとった山を知らずに、ずっと海を仕事場にしていたかもしれません。

今やテレビで全世界の風景を観ることができます。

ただ、全世界を巡れるチャンスがあっても、全世界を知り、暮らすことは、到底できません。

日本の織田信長も豊臣秀吉も徳川家康も、日本ならばの歴史上の大人物ですが、世界の歴史上では、無名の人物です。

今の与えられた日々に感謝しましょう!

それが辛いならば、試練の時です。

それが幸いならば、それも未来への試練かもしれません。

「辛い」と「幸い」は、一文字違いです。