先日の日中会談の際、習国家主席が、安倍首相との握手の際、むっつりと笑顔もなく無表情だった映像。
僕の知り合いの中国の方は、あの時に国家主席が笑顔で握手すれば、中国内でどんな批判が起こるかもしれないと・・説明していました。
そんな会話を思い出していると、今朝のコミュニティ・FMラジオを聴いていると、かつての大スター・本間千代子さんが好いことを話していました。
「もし、お隣りの家の方(首相)が来られて、うちのお父さん(国家主席)がむっつり表情で対応していると、その家族、子供達は、どう思うのかなぁ?」
巨人とニューヨーク・ヤンキーズを渡り歩いた日本野球界に名を残す松井秀喜選手・・この方は、石川県出身。
この松井さん・・・この北陸地方でも、人間として、すこぶる評判がよいのです。
その理由が解るようなコラムを読みました。
松井さん・・一度も他人の悪口を言ったことがないとのこと。
あるインタビュアーが、松井さんに「本当に人の悪口を言ったことが無いのですか?」と訊きました。
松井さん「はい。一度も悪口を言ったことがありません」と素直に答えたそうです。
「本当?・・何故?」
すると、松井さんは、こんな風に答えたそうです。
「中学生の時、人の悪口を言っていると父親に叱られたんです。それから、父親との約束で悪口は言わないと決めたんです」
・・・!!
「じゃ、マスコミとか、外野から、松井さんへの悪口が、耳に入った時は、どうなんですか?」
「それは、それは・・腹が立っています。我慢しているんです」
・・・いい話ですね。
今日は、世界一清貧と言われる「南米ウルグアイのムヒカ大統領」の演説内容を読んでいました。
「もっと良い世の中の目指すということは、中古車を集めて乗客率を倍にするということではありません」
「人間の問題ではないのです。政治の問題なのです」
「・・石器時代に戻れと言ってるわけではない。私たちは発展するために、生まれてきているわけではありません。幸せになるために、この地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません」
「人は物を買う時は、お金で買っていないのです。そのお金を貯めるための人生の裂いた時間で買っているのです」
「人間はもっと良い暮らしを持つためにモノが必要なのですが、それを達成するために消費と仕事をどんどん増やさなければならない計画的陳腐化、底を知らない消費主義社会にイエスと言ってはいけない」
「貧乏な人とは、少ししかモノを持っていない人ではなくて、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
(写真提供:村上真理さん。・・今朝の百島からの日の出。)
さて、日本も中国も、経済発展を優先した市場という消費主義社会に陥っています。
今回の衆議院の解散・総選挙・・その大義が求められています。
ムヒカ大統領に較べて、安倍さんも、麻生さんも、鳩山さんも、国会議員二世、三世さんも、習国家主席も・・政治家としての演技をされているように映ります。
皆さん、選挙に敗れても、政治家を辞職しても、全く生活に困らない資産家なのです。
政治問題で、生活に困るのは、生活問題と向き合う市井の人々なのです。
社会福祉学を学んでいると、貧困という生活問題は、個人の問題ではなく、ムヒカ大統領の主張する通り、社会の問題、政治の問題であると気がつくのです。
われわれ人間は、この地球に、幸せになるために、生まれてきたのです。
上記写真は、今朝、向島から眺めた・・・百島から陽が昇る光景写真をシェアさせていただきました。
感謝。