ちょいとマニアックな話です。
本を読んでいて、時々間違いに気付くことがあったりしますよね。
間違いと言っても、大体は誤字とか脱字の部類で、人間なんていい加減ですから、間違っていても頭が勝手に補正してしまって、本人は気が付かないこともありますし。(笑い)
図書館で借りた本の中には、ご丁寧に誤字や脱字の部分に書き込みが合ったりします。(苦笑い)
先日、図書館で「航海技術の歴史物語」という本を借りて来ました、下のキャプチャー画面の本です。
興味本位で借りただけで、私の専門とかじゃないです、まあ内容もプロが一般向けに噛み砕いた内容で書いていたので、専門家でなくても読めますが。
読んでいて「うーん、これは間違っている」とミスに気が付きました、誤字や脱字ではなくて書いてある内容がです。
ちょっとマニアックな話になりますが、船の通信システムの記述で遭難信号についての部分です、一番上のキャプチャー画面が内容の一部です。
遭難信号と言うと、SOSとかを思い出す人が多いのではと思いますが、SOSが制定される前は複数あって、CQDやCQEが使われていたようです。
そんな遭難信号が使われていた時代は、当然電話通信じゃありませんモールス符号を使った通信です。
で、本ではCDEはモールス符号ではどの様になるかを書いてありました、その内容が違っていました。
本では、モールス符号の組み合わせを以下の様に説明していました。
(-は長点、・は短点です。)
C: -・-・
Q: --・-
E: -
間違った内容は、モールス符号では「E」は長点一つではなくて、短点一つが正解です。
ある意味あべこべでした。
たまたま、私はモールス符号を知っていたので気が付きましたが、普通は気が付きませんよね。
ケースによっては、誤字や脱字よりも罪が重たくなることがあります、知らない人が間違ったことを憶えてしまうという。
まあ、今回は内容が内容だけに、通常はありえないでしょうが。
ほとんど、粗探しですね。
余談ですが、その後遭難信号はSOSに統一されました。
SOSを初めて使ったのはタイタニック号が遭難した時という話は有名です、ただしその時が初めてだったのかは諸説あるとは聞きましたが。
ちなみにSOSのモールス符号は「・・・ --- ・・・(短点3つ、長点3つ、短点3つ)」です。
これ、実際に電鍵で打ってみるとリズミカルに打てますし、聞いている方も聞きやすいと感じます。
アルファベットのモールス符号の中で、よくぞこんなうまい組み合わせを考えたものだと感心しましたよ。
ちょっと、マニアックな話でした。