「嘘じゃない!!」
昨日、笹川流れ遊覧船(おばこ丸)へ乗船して、笹川流れの景観を楽しんだあと、船はUターンして港へ引き返しました。
私の座っている席の船窓(と言っても窓は空いていましたが)からの眺望は、退屈な水平線が見えるだけの単調な眺めになりました、ただぼんやりと粟島の島影だけが唯一のアクセントでした。
そうしたら船尾デッキで見張りをしていた若い船員さんがやってきて、操縦席に入ったかと思うと、駅のお弁当売りよろしく箱を下げて出てきました。
何やら売りはじめまして、私も一袋購入しました、商品は小袋に入ったカッパえびせんです。
実は、笹川流れ遊覧船はカモメの餌付けを楽しめることでも有名らしいです。
事前にその事をウェブサイトで知っていたので、カッパえびせんを購入しました、これはカモメさんの餌となります。
ウェブサイトの餌付け写真では、船のデッキで船客がカモメに餌を与えていました。
しかし、昨日私が乗船した「おばこ丸」は、後部に小さなデッキがあるだけで、後は船室のある構造になっています。
ウェブサイトの写真に写っていた船は、もう一隻ある「ゆうなぎ」と名付けられた観光船です。
下の方に船が写った写真がありますが、最初の船が「おばこ丸」その次が「ゆうなぎ」です。
写真のとおり、「ゆうなぎ」は1階が船室、2階へ広いデッキがある構造となっています。
船室にいて、どうやって餌付けをするのか不明でしたが、直ぐに判明しました。
餌の袋が開けられると、どこからともなくカモメが集まってきて、船と並んで飛び始めました。
他のお客さんが、カッパえびせんを指で摘んで、窓の外にだすと急降下してきたカモメが餌を上手に取り去って行くのでした。
私も同じことをしたら、見事な技で餌を取り去って行きました、船内はもうカモメに夢中で景色そっちのけで歓声を上げていました。
そのうちに、カモメが窓枠に着陸して、私を睨みつけました、餌の催促です。
私が、袋から餌を出した途端、首を窓から船内へ突っ込んで、カッパえびせんをくちばしでゲットしました、まさしく電光石火の早業でした。
下の写真は、カモメが船窓に止まったときに撮影したものです、これでも24mm相当の画角で撮影しています、如何に至近距離化わかりますよね。
こんな至近距離で、カモメを見たのは生まれて初めてです、カモメたちは相当刷り込まれているようで、人間を恐れないでこんな行動に出ます、びっくりポンでしたよ。
「おばこ丸」へ乗船した時、船室正面に「カモメをつかまえないでください」の張り紙がしてあって、いささか違和感を感じました。
だけど、これだけ至近距離にカモメがやってくるのですから、捕まえようと試す人もいるのでしょうね、納得しました。
最初に「嘘じゃない!!」と記載したのは、そのことです。
もっとも、捕まえたとしてもカモメは暴れて、あの鋭いくちばしで突っつかれる可能性が大ですから、私は試したくありませんが。
ちなみに、餌を事前に用意して乗船したお客さんもいました。
でも、可能であれば一袋100円の餌ですから、地元にお金を落として上げてください。
余ったら人間が食べることができます、私も塩補給で食べました。
昨日の記事で、船の進行方向右側の席を確保して、できれば「ゆうなぎ」へ乗船した方がいいと言ったのは、行きは笹川流れの景色を堪能して、帰りはカモメの餌付けを楽しめるからです。
もちろん「ゆうなぎ」に乗船できた場合は、デッキに陣取るに限ります。
※写真に写っている鳥は、カモメではなく「ウミネコ」(広い意味ではカモメ属なのでカモメともいえますが)です。
笹川流れ遊覧船ウェブサイトや船内での説明がカモメとなっていたので、そのまま採用しました。
今回、私が餌付けを体験できたのはウミネコだけでした、ただし外を見るとカモメも飛んではいました。