OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

あれから45年目のR&Rミュ~ジック

2011-06-13 15:25:33 | Beatles

来日45周年記念7吋「Rock And Roll Music / Every Little Thing」
                                                                           
/ The Beatles (EMIジャパン)

う~ん、あれから45年ですかぁ……。

全く、光陰矢の如し!

これじゃ自分も老いるわけだと自嘲するばかりですが、しかし記念のアナログ盤シングルが出るとあっては、黙殺するわけにはいきません。

尤もレコード本体は往年のカップリングを踏襲したものですし、ジャケットだってお世辞にもセンスが良い再発とは言えませんが、でもねぇ~~♪

なにしろ日本オンリーの発売で、しかも「45th Anniversary of the Japan Tour」という眩しい文字がジャケットに入るんですから、マニア&ファン泣かせの仕様がニクイばかりでしょう。

ちなみに気になるのは、今回の音源マスターがどのように用いられているかという部分にもありまして、今や世界共通のデジタルマスターから作られたカッティングスタンパーであれば、当然ながらリアルタイムの「東芝オデオン盤」とは音が違っているはずです。

もちろんモノラルか? あるいはステレオか?

というミックスの違い、さらにはレーベルデザインも大いに気なるところ!

ちなみに発売日がビートルズ日本上陸の6月29日というのも、歴史を大切にした企画ではありますが、ど~せなら、来日公演でも貴重な演奏が嬉しかった「恋をするなら / If I Needed Someone」と「Baby's In Black」のカップリング盤も出してくれませんかねぇ~~。もし、そうなったら、それこそ「事件」だと思いますよ。

また来日公演はテレビで放送され、以前は公式ビデオも発売されていたわけですから、現在は例のアンソロジーで一部だけ鑑賞出来るなんてケチなことは打ち切りにして、堂々とオフィシャルドキュメント版を出して欲しいもんですねぇ。

まあ、今ではブートの定番商品になっているほどですから、それほどの希少価値も無いわけですが、このあたりは「50周年記念」のお楽しみでしょうか。

ということで、結局は予約してしまったですよ。

なにしろ限定発売ですから!?!?

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やっぱり日本盤シングルは魅力

2011-05-17 16:10:55 | Beatles

ひとりぼっちのあいつ / The Beatles (Capitol / 東芝)

昭和41(1961)年4月に発売されたビートルズの日本盤シングルなんですが、ご存じとおり、AB面2曲共、本来は前年12月にイギリスで発売された名盤LP「ラバーソウル」に収録されて世に出たものです。

それが当時の業界の事情から、アメリカではビートルズのアルバムが本国イギリスとは別仕様の編集盤として発売されていたことから、前述の「ラバーソウル」にしても、この「ひとりぼっちのあいつ / Nowhere Man」は外されています。

そこでアメリカでは、1966年2月にピカピカの新曲扱いとして、このカップリングシングルを発売したわけですが、我国ではその両方の事情が並立していた所為でしょうか、アルバムとしての「ラバーソウル」は同年3月、きっちりとイギリス盤仕様で売り出されていますから、このシングルはそこからのカットという扱いでした。

しかし、このジャケ写に用いられたショットはメンバーの目線が揃っていないという、なんともトホホな1枚であり、おまけに翌月に来日記念盤として出された「ステレオ! これがビートルズVol.1」のデザインに使い回されるという真相は、当時のレコード会社の苦労が窺い知れますねぇ。

このあたりはもちろん、シングル盤と言えどもピクチャースリーブに拘りぬいていた我国の美しき慣習のおかげでもありますから、一概に非難することは出来ないでしょう。むしろそうした楽しみを後世に残してくれた当時の担当者に感謝するべきだと思います。

なによりも海外の情報が少なかった当時、たとえダブっていようとも、憧れの洋楽スタアの写真は1葉でも貴重でしたし、それを見るワクワクした気分は今日、絶対に味わえない喜びだったのですから!

ということで、日本盤シングル最大の魅力は、こうしたピクチャースリーブの存在でしょう。もちろんレコードに記録された音楽そのものも大切ではありますが、ネットで音だけを曲単位で買える現代にあっては、ますますそうした思いを強くしているのでした。

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笑うジョン・レノンに驚いた!

2011-04-06 15:47:37 | Beatles

ステレオ! これがビートルズVol.1 (Parlophone / 東芝オデオン)

今でこそアナログ盤はモノラルミックスが優先的に重宝されていますが、逆に1960年代はステレオミックスこそが強くファンにアピールするウリになっていました。

特に我国では高度成長のひとつの証でもあった高機能オーディオ装置の普及により、尚更それが顕著だったように思います。

例えば本日ご紹介のビートルズのLPは昭和41(1966)年5月末頃に発売された、所謂来日記念盤なんですが、無くしてしまったとはいえ、日本盤特有の「帯」には「ステレオ!」と大きなロゴが踊っていたほどです。

しかし中味は掲載したジャケ写にある原盤タイトルどおり、ビートルズの英国デビューLP「プリーズ・プリーズ・ミー」と同じ内容であり、それを我国独自のデザインを用い、さらに曲順までも再構成して発売したというわけですが……。

 A-1 Please Please Me
 A-2 Anna
 A-3 I Saw Her Standing There
 A-4 Boys
 A-5 Misery
 A-6 Chains
 A-7 Ask Me Why
 B-1 Twist And Shout
 B-2 A Taste Of Honey
 B-3 Love Me Do
 B-4 Do You Want Know A Secret
 B-5 Baby It's You
 B-6 There's A Place
 B-7 P.S. I Love You

実はそうした企画が罷り通ったのも、我国ではビートルズの初期音源がモノラルバージョンでしか発売されておらず、もちろんLPにしても最初の2枚となった「ビートルズ!」と「ビートルズ No.2」が独自の選曲によるモノラル盤だったからに他なりません。

ですから、そこで既に聴かれてした楽曲を、あえて再発する意義と言えば、それは「ステレオ!」という目論見も当然だったのですが、いくら「来日記念盤」とはいえ、メーカーも流石にそれだけは弱いと思ったのでしょう。新デザインのジャケットは見開き仕様であり、中にはメンバーのカラーピンナップがつけられていました。

ということは当時、野郎どもに比べて明らかに多かった女性ファンをターゲットにしていたことは明白で、実際、サイケおやじの周囲でもリアルタイムでこれを買ったのは従姉でした。

しかし、その頃は団地住まいの所為もあって、未だステレオを持っていなかった彼女がそうした行為に走ったという事実は重大!

そこで鑑賞するにはレコード共々に我が家へ来てくれるのですから、サイケおやじは自らの経済力の無さが霧散するほど、嬉しかったですねぇ~~♪

おまけに驚愕するしかない新事実にも遭遇したのですから、これは所謂ひとつのカルチューショックに近いものがありました。

何んとっ! 初っ端に収められた「Please Please Me」で、ジョンが歌詞を間違えたばかりか、その所為でしょうか、続くキメのフレーズともいえる「カッマ~ン」では思わず吹き出したような歌い方を演じていたんですねぇ~~~!?!

これをもう少し詳しく書くと、本当は「I know you never ever my girl」と歌うべき3番を何故かジョンは「Why know I ~」云々と、テキトーに作って(?)しまったような感じですから、次の「Come On」を笑ってごまかした(?)のも当然が必然だったんでしょうか?

今となっては皆様、良くご存じのとおり、これはステレオとモノラルの両バージョンが決定的に異なっている証拠のひとつであって、共に幾つかのテイクを編集して作られた完成バージョンにしても、その過程が違っていたという、まさにスタジオレコーディングの魔法の結果でした。

それでもリアルタイムのサイケおやじは、耳慣れたモノラルミックスからあまりにも違うステレオミックスの存在に不条理さえ感じましたよ、大袈裟ではなく!

つまり欧米ではもっと早くから知らされていた真相が、日本では3年近く遅れていたという差別的な扱いにコンプレックスを感じていたのであり、サイケおやじの世代では決して拭い去ることの出来ない欧米への無暗な憧れの裏返しだったと、今は自嘲するばかり……。

まあ、このあたりは現在の冷静な(?)立場での分析ではありますが、それにしてもビートルズという世界最高のスタアが、こんなトホホを演じていたという事実も、これまた重大!!

う~ん、なんて面白い事をやってくれるんだろう~~~♪

そんな不思議とウキウキした気分にさせられたのも、隠しようがありませんでした♪♪~♪

そして以降、サイケおやじのマニア心が辿る奥の細道の出発点となったのは言わずもがなでしょう。

最後になりましたが、掲載した私有盤は前述したとおり、従姉がリアルタイムで買った後、永久貸与してくれたものですが、ご推察のように見開きジャケット内のピンナップはきっちりと剥がされていますし、今では貴重なお宝となっている帯なんか、おそらくは買ったその日に棄てられたんじゃないでしょうか?

そういう扱いもまた、ブームの中の芸能人だったビートルズの本質を表していると思います。

さらにジャケに使われたグループショットは明らかにメンバーの目線が揃っていないところから、何かの記者会見あたりで撮影されたものでしょうから、実にイージーな制作姿勢に???の気分にさせられるかもしれませんね。

しかし、これでも当時のレコード会社は精一杯やっていたと思いますし、今となっては、昔は良かったねぇ~♪

そんな気分にさせられる1枚なのでした。

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I Feel Fine の長い旅

2011-03-10 16:51:55 | Beatles

I Feel Fine c/w She's A Woman / The Beatles (Capitol = US 7'single)

言わずもがな、ビートルズの代表曲のひとつである「I Feel Fine」のアメリカ盤シングルなんですが、掲載したピクチャースリーヴであるがゆえにゲットした1枚です。

しかし、これが昨年夏であったにもかかわらず、手元に届いたのが、なんと昨日だったんですねぇ。

実はアメリカのディラーからネットで買ったんですが、どうやら送られてくる途中で事故ったらしく……。

そういうトラブルは、まあ、この世界では珍しくないんですが、それが今回は驚くなかれ、スペイン経由でサイケおやじのところにやって来たんですよっ!?!

それは同封されていた手紙で知った事で、迂回送付してくれたのは、もちろんスペイン人のコレクターですが、間違えて自分のところへ送られてきたブツを面倒がらずに正当な受取人へ渡そうとする努力に感謝感激でした。

う~ん、これが自分だったら出来るかなぁ……。

もちろん速攻でお礼のメールは出しておきましたが、思わずそんな事が心に浮かびましたですねぇ。

とにかく、ありがとう♪♪~♪

そして長い旅をしてきたレコードの数奇な運命(?)に乾杯♪♪~♪

こんな暗い時期でも、久々にホンワカした気分にさせられました。

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ピアノでR&Rミュ~ジック!

2011-03-03 15:28:18 | Beatles

Rock And Roll Music / The Beatles (Parlophone / 東芝オデオン)

昨日の続きというか、ロックは決してエレキギターだけじゃ無い!

それを最初に教えてくれたのが、ビートルズの「Rock And Roll Music」でした。

ご存じのように、この曲はR&RとR&Bの偉人たるチャック・ベリーのオリジナルなんですが、やはりサイケおやじの世代にとっは、このビートルズのカパーバージョンが最高に印象的じゃないでしょうか。

と言うよりも、これが我国でピカピカの新曲として世の出た昭和40(1965)年春には、同時に発売された「No Reply」と「Eight Days A Week」のカップリングシングルよりもウケまくっていました。

ちなみに、そのカップリングシングルは、もちろん英国ではリアルタイムでイチオシの新曲でしたが、「Rock And Roll Music」は同時期のLP「フォー・セール」収録曲だったという事情も、今となってはご存じのとおりなんですが、実はイギリスではクリスマス商戦用のアイテムとして前年12月に発売されていたものが、日本では翌昭和40(1965)年3月に出たのですから、「Rock And Roll Music」は見事に先行シングルの役割を果たしたというわけです。

ただし、当時の社会状況を思えば、ほとんどの少年少女はLPをすんなりと買えるはずもなく、そこで有用だったのがシングル盤だったのですから、その強烈な印象は尚更だったと思います。

また同時期に発売されたシングルが、やはり痛快R&R「のっぽのサリー」でしたから、この頃のビートルズと言えば、ガッキガキに煩いロックバンドというイメージが一般的になっていったのでしょう。

で、この「Rock And Roll Music」はアップテンポでシャウトするジョンのボーカルが最高の極みなんですが、ファンの気分をもうひとつ盛り上げてくれるのが、飛び跳ねるピアノでした。

もちろんエレキギターやビシバシのドラムスもR&Rそのものだと思います。しかし少年時代のサイケおやじは、未だリトル・リチャードもファッツ・ドミンも、さらにはジェリー・リー・ルイスも知らなかったのですから、こういうウキウキと楽しいピアノのロケンロールなんて初体験でしたねぇ~~♪

う~ん、流石はビートルズっ!

そこで気になるのは、誰がピアノを弾いていたか?

これにはふたつの説があり、有力なのはプロデューサーのジョージ・マーティン説であり、もうひとつがポール説なんですが、どうなんでしょうかねぇ。

そういうナゾナゾの楽しみを与えてくれたのも、ビートルズの素晴らしいところだったように思います。

そして何かピアノっていうと、クラシックやジャズのイメージを強く持っていたサイケおやじの先入観を、これほど見事にひっくり返してくれた歌と演奏もありません。

当然ながらラジオで聴いた瞬間、絶対にレコードが欲しいと決意させられましたですねぇ~♪

それが昭和40(1965)年の、ちょうど今頃の時期だったというわけです。

時の経つのは早いなぁ~~~~。

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初買いLPもビートルズ

2011-02-20 16:43:21 | Beatles

Help / The Beatles (Parlophone / 東芝オデオン)


これは少年時代のサイケおやじが初めて買ったビートルズのLPです。

 A-1 Help
 A-2 The Night Before
 A-3 You've Got To Hide Your Love Away / 悲しみはぶっとばせ
 A-4 I Need You
 A-5 Another Girl
 A-6 You're Going To Lose That Girl / 恋のアドバイス
 A-7 Ticket To Ride / 涙の乗車券
 B-1 Act Naturally
 B-2 It's Only Love
 B-3 You Like Me To Much
 B-4 Tell Me What You See
 B-5 I've Just Seen A Face / 夢の人
 B-6 Yesterday
 B-7 Dizzy Miss Lizzy

説明不要、ビートルズが人気絶頂時に出したアルバムで、「涙の乗車券」「Help」「Yesterday」の三大メガヒットが収録された傑作ではありますが、掲載ジャケ写を裏表逆にしてあるのは、日本で発売された昭和40(1965)年当時、レコード屋では実際にそうしてディスプレイしている店が普通だったんですよっ!

このあたりは、加山雄三主演の大ヒット映画「エレキの若大将」の劇中、スミちゃんが働いている楽器店でも、そうなっていましたから、皆様にはご確認していただきたいところです。

もちろん度々述べてきたとおり、当時の我国はベンチャーズが一番人気で、それを猛追していたのがビートルズという真相も、所謂ミーハーという女の子のファンが多かったのはビートルズがアイドルだったからです。

そしてリアルタイムで作られた映画「Help」を文字通りの邦題「4人はアイドル」として公開し、このLPがサントラ盤として売り出された実態も忘れられないところでしょう。

しかし、その内容が単なるR&Rやアイドルポップスを超越していたのは言うまでもありません。

まず先行シングルとなった「涙の乗車券」のヘヴィなギターサウンドは、これが日本で発売されてヒットした昭和40(1965)年の梅雨時において、モノラル放送のラジオでは雑音スレスレの歪みとなっていたほどの衝撃力がありましたし、個人的にはズレたようなコーラスやドタバタしたドラムスが逆に強いビート感を放出しているところに心地良い違和感を覚えていしました。

また今となっては虚無的という言葉で表現出来る、煮え切らない胸キュンメロディも最高ですよねぇ~♪ 最終コーラスの「my baby don't care」のフェードアウトリフレインも潔くない感じで、それが妙に印象的でした。

さらに次なるシングル曲として夏に発売された「Help」が、これまた強烈!

いきなりのシャウト一発! そこからスピードのついたパワーポップな展開の中で、ジョンのリードボーカルを表裏一体で追いかけるポールとジョージのコーラス♪♪~♪ エレキギターの合の手ってぽいキメのアルペジオも好ましく、ビートルズの楽曲の中でも特に上位にランクされる傑作だと思います。

ちなみに前述の映画「4人はアイドル」が日本で封切られたのは確か11月頃だったと記憶していますが、このアルバムが発売されたのは、それに先立つ9月の事で、なんと同時にシングルカット曲として「Dizzy Miss Lizzy」が日本独自で出され、これは黒人R&Bのビートルズ的カパーの決定版でしたから、その刺激的なギターリフや熱いジョンのシャウトがウケまくり♪♪~♪ まさにピカピカの新曲として、個人的にもシビれましたですねぇ~~♪

しかし当時の少年にとって、LPを買うなんていうことは本当に大事業であり、容易なことではありませんでした。そのあたりの事情はサイケおやじと同世代の皆様以外でも、充分に共感していただけるものと思いますが、レコード会社の思惑も同じところにあって、なんと年末までには、このアルバム収録の人気曲が幾つもシングル盤やコンパクト盤にカットされて発売され、もちろんラジオからは流れまくりの大ヒットになっています。

それは10月に出た胸キュンのフォークロック「恋のアドバイス」、そのB面に収められた、ちょいとラテンポップな「Tell Me What You See」が流行っていた11月には「The Night Before」と「Another Girl」のカップリングシングルが出るという勢いです。とりわけ「The Night Before」は、独得のスピード感とビートルズならではのメロディ展開が気持良すぎる隠れ名曲として人気が高かったですねぇ~♪ これは今でも変わりないと思います。

気になる永遠のスタンダード「Yesterday」は、もちろん同じ頃にシングルカットされましたが、驚くなかれ、リアルタイムの我国ではリンゴが歌うC&Wのカパー曲「Act Naturally」のB面扱いだったんですよっ! しかも最初はそんなに爆発的な評判にはなっていなかったと記憶しているのですが……。

まあ、それはそれとして、サイケおやじは当然ながら、それらのシングル盤をリアルタイムでは買っていません。何故ならば、既にLPをゲットする覚悟を決めていましたし、それでなくとも乏しい小遣いの中では、他にもお金の使い道が沢山ありました。

そして幸せだったことに、ビートルズの楽曲は毎日、常にラジオから流れていましたし、従姉からレコードを聴かせてもらう事も出来たのです。

しかし、それでも、このアルバムを買ったのは、「LPを買う」という行為そのものが大人へのステップであり、そうした背伸びが、少なくとも少年時代のサイケおやじには必要だったからに他なりません。

まあ、このあたりは未成年でありながら成人映画館へ入ったり、酒やタバコに手を出したりする事と共通の心理と行動ではありますが、高価なLPを買うためには小遣いの倹約が必須であり、非常な忍耐を要しましたですねぇ。

例えば10円のカップアイスを割り箸で作られた5円のアイスキャンディーにするとか、漫画雑誌は実家の隣にあった町医者の待合室で楽しむとか、もちろん他のレコードもプラモデルも買わず、所謂我慢の子に徹していたのですから、若い頃の苦労はなんとやら!?!

ですから、ついに年末になって、このLPを買えた時の嬉しさは、今でも筆舌に尽くし難いものがあります。

そして何よりも感動したのが、今まではモノラルでしか聴けなかった歌と演奏が、最新音響で作られたリアルステレオミックスで楽しめるという事実でした。実際、それは明瞭にシビれるエレキギターの迫力や当時は良く分からなかった隠し味的なエレピの音色の不思議さ、また力強くて用意周到なボーカル&コーラス、さらに粒選りの楽曲の新鮮さ!

それがLPという長時間メディアであれば、アナログ盤片面毎の流れも実に素晴らしく、最新ロックのA面に、ちょっと静的なB面の対比が提供された最後の最後で炸裂するロック王道の「Dizzy Miss Lizzy」は、本当に痛快至極でした。

ということで、映画の「4人はアイドル」を観たのは翌年になっていたんですが、このアルバムを自分だけのものにした頃のサイケおやじは、純粋なビートルズファンになっていました。

う~ん、我ながら、このあたりのビートルズを聴くと、ウブだったあの頃が懐かしくも面映ゆい気分になるのでした。

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ライブバンドだった1963年のビートルズ

2011-02-12 16:37:29 | Beatles

The Ultimate Live Collection '63 / Tne Beatles (Sweet Zapple = bootleg CD)

ビートルズの公式ライプ盤は唯一、「ハリウッドボウル」だけですが、ご存じのとおり、ビートルズは駆け出し時代から夥しいギグをこなしていたロックバンドでしたから、観客を前にした生演奏音源も大量に残されています。

ただし、それは時代的に劣悪な音質であったり、あるいはファンの狂騒と熱狂による大歓声と絶叫ばかりが録音されているというソースが圧倒的というのも、また事実でした。

もちろん、そういう部分もビートルズという偉大な文化創造者の記録としては貴重なわけですが、やはり少しでも良い音で聴きたいというのがファンの願いであり、それを当て込んだブート業者が努力と英知を傾けるのは、完全な違法行為であっても、歓迎される必要悪だと思います。

さて、そこで本日ご紹介の1枚は、ちょいと見るとアメリカのキャピトル盤アルバムのようなジャケットもニクイばかりというブートの秀逸盤♪♪~♪

タイトルどおり、1963年というビートルズが人気上昇期の秋から年末にかけてのライプステージから、比較的音質の良い演奏を纏めて楽しめます。

実は言うまでもなく、それらはアナログ盤時代からお馴染みのものばかりなんですが、当時の海賊盤に使われていたのは、ほとんどが粗悪な再生塩ビでしたから、必然的にプレスも雑でしたし、それゆえのノイズが演奏よりも大きい事が度々という状況を経験していれば、CD時代になっての同一音源再発で目からウロコが落ちる喜びは絶大でしたねぇ~♪

☆1963年10月13日:Sunday Night At The Palladium
 01 From Me To You
 02 I'll Get You
 03 She Loves You
 04 Twist And Shout
 ビートルズが本当にイギリスを代表するポップスタアになったのは、1963年8月に発売した「She Loves You」の大ヒット以降の事で、ここではその直後のテレビ出演となった「サンデイ・ナイト・アット・ザ・パラディアム=SNALP」からの音源を楽しめますが、このSNALPというバラエティ番組こそが、当時のイギリス芸能界では最高のキャリアを証明するものだったようです。
 ビートルズ本人達も、その事実は充分に承知していたのでしょか、ここでの演奏は何かしら神妙というか、ちょいと個人的には纏まり重視のムードが強いと思うのですが……。
 しかし観客の狂騒は既に物凄く、それに煽られてしまうメンバーの様子が感じられるあたりの初々しさが♪♪~♪ かなりネタっぽいMCも、この頃は如何にも芸能的で興味深いと思いますが、ジョンの毒気は流石という以上にアブナイものが既に出ているようです。
 ちなみに音質は如何にもブートらしい、ペラペラモコモコしたもので、低音部も歪み気味なんですが、公式には「アンソロジー1」で「I'll Get You」しか聴けないわけですから、やはりファンには嬉しい世界遺産の発掘というところでしょう。

☆1963年10月24日:Stockholm Swedish Radio Show “Pop '63”
 05 Introduction
 06 I Saw Her Standing There
 07 From Me To You
 08 Money
 09 Roll Over Beethoven
 10 You Really Got A Hold On Me
 11 She Loves You
 12 Twist And Shout
 これはハンブルグ時代を別にすれば、ビートルズにとっては初めての海外巡業であったスウェーデンで出演したラジオ放送用のソースですから音質も良好♪♪~♪ その所為もあり、初期を代表する名演ライプと言われているものです。
 そして当然ながら、前述の「アンソロジー1」でも5曲が収められているんですが、やはり司会者の紹介から熱狂的な歓声の中でスタートする流れがあってこそ、興奮性感度も高くなります。
 もちろんビートルズのハッスルした歌と演奏は既に述べたとおり、まさに名演とされるに相応しいもので、バンドが一丸となったR&Rのリズムとビートは圧巻ですよ。ザクザクに尖がったジョンのギター、ドライヴしまくるポールのペースも強烈ですが、特にリンゴのドラムスは上手いなぁ~~♪ そして随所でアブナクなるジョージのギターにしても、自らが主役の「Roll Over Beethoven」ではノリノリですから、全篇でのラフな感触が良い方向へと作用したと思います。
 また「アンソロジー1」に未収録となった「She Loves You」と「Twist And Shout」も、それが勿体無いほどの熱演で、疾走する勢いと狂乱のロック魂が最高潮! しかも全体にザラついたようなソリッドな低音重視の音質も感度良好で、このあたりは前述「アンソロジー1」の上品なリマスターとは完全に異なるのも要注意でしょうねぇ。サイケおやじは、もちろんこっちが好きです。 

☆1963年11月4日:Royal Command Performance
 13 From Me To You
 14 She Loves You
 15 Till There Was You
 16 Twist And Shout
 これもイギリスでは有名な番組という「ロイヤル・バラエティ・ショウ」に出演した時の放送をエアチェックしたものでしょう。今となってはジョンの「宝石ジャラジャラ」発言によって歴史的なライプとなった音源です。
 それは「アンソロジー1」にも当然の顔で入っていますが、ここでは公式盤ではカットされた「From Me To You」がお目当てとなるでしょうか。ただし、ここでのテイクはフェードインするので、厳密には不完全テイクなのが残念……。
 ちなみに「アンソロジー1」の方が音質的に優れているのは言わずもがな、しかしリアルタイムの空気感という、些かこじつけた部分では、このブートに軍配があがるかもしれません。
 う~ん、それにしても「安い席の人達は拍手を、それ以外の人は宝石をジャラジャラさせてください」というジョンのMCは流石の極み! 何度聴いてもシビれますねぇ~~♪ そして続く「Twist And Shout」が熱くなるのも、必然だと思います。

☆1963年11月20日:The Ardwick ABC Cinema Manchester
 17 She Loves You
 18 Twist And Shout
 19 From Me To You
(inst,)
 これも放送用音源の転用でしょうか、歌と演奏のバランスも秀逸な音源なんですが、それ以上に観客の狂気とも思える叫びと歓声が強烈な印象です。なんかマイクの傍で愛の独白をやっているような女性の声もリアル過ぎますし、もはやビートルズを聴くというよりも、その場の雰囲気を楽しむのが常道という感じが伝わってくるのですが……。
 ちなみに「From Me To You」はラストテーマ的に演奏されるインストになっています。

☆1963年12月7日:It's The Beatles Odeon Cinema Liverpool
 20 From Me To You
 21 I Saw Her Standing There
 22 All My Loving
 23 Roll Over Beethoven
 24 Boys
 25 Till There Was You
 26 She Loves You
 27 This Boys
 28 I Want To Hold Your Hand
 29 Money
 30 Twist And Shout
 31 From Me To You
(inst,)
 録音データを信じるかぎり、これはリバプールへの凱旋公演になるのでしょうか。
 正直、音質はチープですが、しかし熱狂する観客と演奏そのものの分離が良いので、なかなか素朴に楽しめる音源だと思います。
 ただし残念ながら、例えば「This Boys」ではリンゴのボーカルがオフになる等々の欠陥がありますから、過大な期待は禁物でしょう。
 それでもイギリス中を沸き立たせ、いよいよ世界へ飛翔する直前のビートルズに接することが出来るのは大きな喜びであり、特に終盤はピカピカの新曲だった「I Want To Hold Your Hand」、そのシングル盤B面曲だった「This Boys」が披露され、そして十八番の「Money」と「Twist And Shout」に続く流れは、R&R最高の瞬間が見事に追体験出来るはずです。
 あぁ、ついついボリュームを上げてしまいますねぇ~!
 演奏がミスッてるとか、音が悪いなんて、関係ねぇ~~~~♪

ということで、決して万人向けのCDとは言えませんが、少なくともスウェーデンの音源は全てのロックファンに感銘を与えるに違いないと確信するほどの素晴らしさです。何故に「アンソロジー1」に中途半端な収められ方をしたのか、納得出来なくなるほどですよ、これはっ!?!?

またブートと言えども、ひとつの商品としての体裁も愛情が感じられ、そのジャケットデザインやアルバムコンセプト、および選んだ音源の狙いはバッチリ!

今となっては前述した公式盤「アンソロジー」シリーズも出ていますから、それほどの価値は無いのかもしれませんが、初めてゲットして聴いた時の感動は忘れられないのでした。

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またしても奥の細道のビートルズ

2010-12-30 14:21:47 | Beatles

Matchbox c/w Slow Down / The Beatles (Capitol)

これ、買いましたっ!

アメリカプレスの7インチシングル盤なんですが、もちろん狙いはピクチャースリーブ♪♪~♪ また、当然ながら、アメリカ盤特有の強いカッティングプレスによる豪快なR&R本来の「音」を楽しみたかった目論見もありました。

そして実際に針落として、そのド迫力にシビれたわけですが、なんとも怖~い、奥の細道的な泥沼に足をとられてしまったですよ……。

今では有名になったこの2曲の秘密の中で、モノラルとステレオの両バージョンにおける様々な違いは、英国オリジナル仕様とは異なる米国キャピトル社独自の発売方針の結果というのが、実に大きな要因となっています。

ご存じのように両曲共、初出は1964年6月にイギリスで発売された4曲入りEP「ロング・トール・サリー」でしたが、それはモノラルバージョンでした。

ところがアメリカでは前述の様にキャピトルがオリジナルどおりの発売はせず、同年7月に独自の編集アルバムとして出した「サムシング・ニュー」に収録したことから、当時のLPアルバムの慣例に従って、ここにステレオとモノラルの両バージョンが登場したのです。

さらに当然ながら、そこから再び独自にシングルカットした掲載の7インチシングルはモノラルバージョンなんですが、今回、実際に入手して聴いたところ、どうやら「音」の違いの他に、「ミックス」そのものが微妙に異なっているように感じました。

これって、キャピトル独自のモノラルミックス!?!?

まあ、このあたりは、あくまでも個人的な主観であり、感性の問題も大きいと思います。

しかし、それなりに親しんで聴いていた感覚とは、やはり違う現実は否定出来ません。

ちなみに日本での発売状況としては、両曲ともキャピトル盤と同じカップリングのシングルとして、しかもピカピカの新譜扱いで昭和39(1964)年11月に出たはずです。なにしろリアルタイムで従姉が速攻でゲットし、聴かせてくれた記憶が今も鮮明なんですよねぇ~♪

おぉ~~、こんなカッコ良いビートルズ!

もちろんリンゴが歌う「Matchbox」はカール・パーキンスがオリジナルの所謂ロカビリー、またジョンが熱唱する「Slow Down」はラリー・ウィリアムズが十八番の黒人R&Bなんですが、その頃の我国の一般的な洋楽ファンはカパー物という認識よりは、「ビートルズの新曲」という喜びの方が遥かに大きかったと思います。

そして実際、ビートルズならではのロック感覚に満ち溢れたアレンジと歌と演奏は圧巻!

で、気になるその後の収録状況なんですが、このシングルが日本で発売されてから約半年を過ぎた翌年5月、我国独自の編集アルバム「No.5」に揃って2曲が入り、これはモノラルバージョンでした。しかし同時期に売り出された4曲入りEP「のっぽのサリー」には、共に疑似ステレオのバージョンが入っていたんですねぇ。

当然ながらリアルタイムでは、サイケおやじも些細な事には無頓着だったわけですが、後にビートルズ史を探求する過程において、そうした様々な思惑や顛末に興味は尽きません。

一番気になるのは、リアルタイムの東芝レコードが、英国EMIと米国キャピトルのどちらからマスターコピーの供給を受けていたか?

その点なんですよっ!

まあ、順当に考えれば日本盤は「Odeon」印がある以上、それは英国からなんでしょうが、このシングル盤のようにアメリカ独自のカップリング発売を追従したものは???

ということで、年末年始は、このシングル盤を起点に聴き比べ大会になりそうです。

しかし決定的なのは、ここでも圧倒的な存在感を示すビートルズのR&R魂!

特に「Slow Down」での物凄いドライヴ感には畏敬の念を覚えるほどです。

あぁ、ビートルズに出会えて、つくづくと幸せ感じるのでした。

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リアルなビートルズに感激のプート

2010-12-22 15:59:49 | Beatles

Ultra Rare Trax 2010 Remaster Vol.2 (TSP / IMP)

先日に続き、今日は「ウルトラ・レア・トラックス」の最新リマスター盤「Vol.2」をご紹介します。

 01 Can't Buy Me Love (1964年1月29日録音 / stereo)
 02 There's A Place (take 3 / 1963年2月11日録音 / stereo)
 03 There's A Place (take 4 / 1963年2月11日録音 / stereo)
 04 That Means A Lot (1965年2月20日録音 / mono)
 05 Day Tripper 1 (1965年10月16日録音 / stereo)
 06 Day Tripper 2 (1965年10月16日録音 / stereo)
 07 I Am The Walrus (1967年9月5日録音)
 08 Misery (take 1 / 1963年2月11日録音 / mono)
 09 Leave My Kitten Alone (1964年8月14日録音 / mono)
 10 We Can Work It Out (1965年10月20日録音 / stereo)
 11 A Hard Day's Night (1964年4月16日録音 / mono)
 12 Norwegian Wood (take 4 / 1965年10月21日録音 / stereo)

まず、上記の12曲は1988年の「Vol.1」同様、初出時に収録されていたものですが、もちろん流出テープが元ネタですから、音質は抜群! しかも今回のリマスターでは、さらに音圧が高くなり、ブートらしからぬ、否、これがブートの魅力と言うべきでしょうか、とにかくド迫力の歌と演奏が楽しめます。

もちろん「Leave My Kitten Alone」は「アンソロジー 1」と、また「That Means A Lot」は「アンソロジー 2」に収録されたトラックと極めて同じ音源なんですが、その公式盤では些か綺麗に纏まっていたのとは逆というか、こちらは両方ともモノラルミックス云々以前の団子状の音質が、まさにR&Rのエグイ味わいを強調しているように思います。

そして「Can't Buy Me Love」も公式盤「アンソロジー 1」に収録のトラックと同じテイクだと思われますが、なんとっ! こちらはステレオミックスなんですねぇ~♪ しかもスタート前のカウントやスタジオ内の熱い雰囲気が、そのまんま同時録音されたとしか思えない圧巻の仕上がりですから、これをトップに置いたメーカー側の意気込みには納得させられます。

Vol.1」でも述べたとおり、このソースとなった元テープは6巻あったとされますが、その中の音源を様々な意図によって1枚のアルバムに編集する企画の中では、この「Vol.2」はスタジオセッションの生々しさを追及しようとしたのかもしれません。

特にテイクを重ねる「There's A Place」や「Day Tripper」のリアルな臨場感は、まさに20世紀の文化遺産が形作られる瞬間を堪能出来ると思います。

ちなみに「There's A Place」はピアノやハーモニカが未だ入っていませんが、最高に驚くのは「Day Tripper」のステレオミックスで、例えば正規盤「ビートルズ 1」に入っているステレオバージョンは左右に泣き分かれていたミックスに対し、こちらはタンバリンとボーカルが真ん中にあるという、全体的にステレオではありますが、楽器類も含めて真ん中にミックスが寄せられた定位が、なかなか好ましいですよ。

しかし「I Am The Walrus」は極端に左にしか音が入っていないミックスで、これはストリングスやサイドボーカルをダビング前の未完成状態を露わにしていますが、妙にリアルでサイケおやじは大好き♪♪~♪

ですから最初のテイクとされる「Misery」の初々しさ、「We Can Work It Out」の混濁したミックス、さらに幾分ヤケッパチな「A Hard Day's Night」が新鮮に楽しめるのは言わずもがな、当時のビートルズはビジネスや人間関係よりも、歌って演奏する事を第一義にしていたんだなぁ~、と感慨も深まるばかりです。

そして素晴らしいとか、凄いとか、そういうありきたりの言葉では絶対に表現出来ないほどの感動を呼ぶのが、ジョンの弾き語りをメインにした「Norwegian Wood」です。なにしろイントロで2回ほどミスっても止められないテープのおかげで、ナチュラルなジョンの節回しとメロディの展開、歌詞の解釈の微妙な変化が、本当にたまりません♪♪~♪ 最後の最後で、おそらくはプロデューサーのジョージ・マーティンが思わず「Great Fine」と告げるのもムペなるかなっ!

ちなみにミックスはステレオなんですが、真ん中にジョンのボーカルとギター、左にべース、右にシタールが定位した立派な完成品♪♪~♪ これを聴けただけで、このブートの価値があると断言するほどです。

 13 From Me To You (1963年3月5日録音 /stereo)
 14 Can't Buy Me Love (1964年1月29日録音 / stereo)
 15 She's A Woman (take 2 / 1964年10月8日録音 / stereo)
 16 A Hard Day's Night (1964年4月16日録音 / mono)
 17 Day Tripper 1 (1965年10月16日録音 / stereo)
 18 Day Tripper 2 (1965年10月16日録音 / stereo)
 19 Paperback Writer (1966年4月14日録音 /stereo)

上記のトラックは、また例によって元ネタとなった流出テープリールの「#2」をそのまんま、リマスターしたという趣向ですから、ブート製品化された「Vol.1」と「Vol.2」にはダブリ収録というわけですが、それなりに音質が良いですから、まあ、いいか……。

率直に言えば、こうしたブートの世界に踏み込んでいるファンには、これはこれで嬉しいはずです。

ということで、正規盤よりも音が良いブートも確かに存在するという証明のひとつが、このシリーズでしょう。

このあたりからブートの奥の細道へと進まれるのも、OKかもしれませんねぇ~♪

う~ん、それにしても、この時期……。

ジャケットのジョンの柔らかな微笑みが、胸に迫ります。

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今日は……

2010-12-08 13:55:55 | Beatles

ジョンの魂 / John Lennon (Apple)

ひたすらに合掌……。

未だに受け入れられないものが、あります。

拭いきれないものも、あります。

だから、ひたすらに合掌……。

コメント (3)
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