■ヨコハマ野郎 / テリーズ (キング / ロンドン)
長年の念願叶って、ついに入手出来ましたのが、本日ご紹介の人気盤「ヨコハマ野郎」♪♪~♪
GSブーム全盛期に活躍した実力派のテリーズが昭和43(1968)年春、レコード会社を移籍して発売した、おそらく通算3枚目のシングルだと思います。
いゃ~、何度聴いても、このエレキ歌謡の傑作「ヨコハマ野郎」は最高ですよっ!
しかし実はB面扱いというのも微妙なところで、そのA面に収められた「バラの想い出」は、ちょっと気恥ずかしくなるようなメルヘンチックな恋の歌なんですよ。ほとんど青春歌謡みたいなイントロからのコーラス、自前だと思われる演奏もエレキバンドとしての実力を発揮することが出来ないアレンジで……。
それゆえにB面の「ヨコハマ野郎」の素晴らしさが際立つわけですが、実際、ダイナミックなグルーヴが炸裂するバンドの纏まり、イントロや間奏でキメまくりのツインリード、そして曲メロを活かしきったアドリブラインを聞かせてくれる、これぞ真髄のエレキギター♪♪~♪
もちろん楽曲そのものの出来も出色で、横浜の素敵な風景やムード、お洒落な恋愛を夢いっぱいに綴った歌詞とメロディの素晴らしさを見事に演出するアレンジも、まさに秀逸の極みで、爽やかさと湿っぽさを併せて表現するボーカルを見事に盛りたてています。
ちなみにA面の「バラの想い出」もそうですが、この「ヨコハマ野郎」にしても、テリーズはエレキバンドとしての演奏の上手さと共に、コーラスワークも良いですねぇ~♪
しかし現実的にはヒットすることもないまま、埋もれてしまったのが本当のところ……。
ちなみにテリーズは同年秋頃に、これもGSの隠れ名盤「森かげの小道 c/w サンセット・リバーサイド」を出した後、残念ながら解散するのですが、寺内タケシの薫陶によるサウンド作りが、当時としては如何にもお洒落過ぎたのかもしれません。
機会があれば、ぜひとも、お楽しみ下さいませ。