■チェリーガーデン(桜の園)/ 木元ゆうこ (ポリドール)
厳しい現実に支配されている世の中でも、殊更芸能界においては根性というか、性根が据わっていないと生き残れない事は言わずもがな、それが「アイドル」と称されるジャンルであれば、その若さゆえのエネルギーがど~ゆ~ベクトルを描くかが大きなポイントになるように思います。
平たく言えば、「華やかさ」と「しぶとさ」の裏表が、果たしてどっちが表なのかは所謂ファンに決定権があろうとも、やはり本人のヤル気と根性!?!
う~ん、書いているうちに自分でも意味不明な話になっていますが、例話を持ち出してみれば、本日掲載のシングル盤で昭和58(1983)年に芸能界に登場した木元ゆうこは、なかなか土俵際の粘りが見事なアイドル~女優だと思います。
なにしろ、そのデビューからしてポリドールレコードの大プッシュは愕くなかれっ!?!
自社の「30周年記念」で売り出された当時は16歳の期待のアイドルであり、イチオシのシングルA面
に収録された「チェリーガーデン(桜の園)」は作詞:阿木燿子&作曲:中村泰士、そして編曲:川村栄二という巨匠&気鋭の売れっ子スタッフが製作に関わったのですから、抜かりはないはずが、結果は鳴かず飛ばず……。
このあたりの原因は今に至るも様々に分析されるほどの事件的要素が残っており、特に曲タイトルどおり、ミッション系女子高内の恋愛事情=レズ? みたいな過激な歌詞とか、凝ったコードを用いた曲展開が玄人っぽ過ぎた……? とか、同時にそれを充分に理解して歌えなかった木元ゆうこの力量不足とか……?
いろんな不平不満が渦巻いているようではありますが、サイケおやじとしては、楽曲そのものよりは、木元ゆうこ本人の存在感が気になるばかり!
というのも、昭和60(1985)年に公開された映画「ブレイクタウン物語(浅尾政行監督・日活)」に出演した木元優子としての彼女が強い印象を残してくれたからで、また同時期には秀逸な、つまりサービス精神旺盛なイメージビデオやヌード写真集、そしてアイドルとして芸能界で体験したあれやこれやが、相当に過激な内容も含む告白本になって発売される等々、デビュー期は幾分純朴な感もあった彼女が、すっかり男好きのするセクシーな女優&グラドルに転進していたというあたりから、サイケおやじはあらためてアイドル歌手としての木元ゆうこのデビューシングルを中古ゲットしたというわけです。
そして各方面を調べてみれば、レコードは他にシングル盤が2枚ほどあり、しかもそのうちの1枚は樹本由布子に改名しての再デビュー作らしいんですが、残念ながら未入手・未聴なのが悔しいです。
またイメージビデオも3本ほど確認しておりますが、何れもアナログテープなので映像の劣化が、これまた悔しいという中古物件……。
そして写真集も、最近は高値が付いているとかで、つまりは裏人気のアイドルなのかもしれませんが、皆様にはぜひともご覧いただきたい素敵な逸品であり、なによりも木元ゆうこの存在感は美味しい御馳走ですよ♪♪~♪
ということで、実はさらに注目しておきたいのが、どうやら彼女は久々に女優業にカムバックしているらしく、とすれば、すっかり妖艶な熟女としての本領を発揮されているに違いない!
なんたって、生き残る意思の強さが彼女には強くあると思いますからねぇ~~♪
そ~した現在の彼女の演技や佇まいに接したいものだと、密かに願っているのでした。