■夏服の小径 / 高原ルミ (RIV.STAR)
大衆音楽も流行歌なれば、季節物という側面がありますから、四季折々にジャストミートする楽曲が製作発売されて来たのは当然であり、だからこそ様々に魅了されるブツが後追いでも楽しめるのでしょう。
本日掲載のシングル盤もサイケおやじにとっては、全くの「それ」であり、ネットオークションの安値大量落札のレコード群に埋もれていたところから最近掘り出した1枚で、ど~です♪
一目瞭然の夏向きレコードってのがド真ん中でしょう (^^♪
しかも、これが発売されたのは、なんとっ!?
平成元(1989)年4月なんですから、アナログ盤は珍しくなっていたはずで、だからでしょう、この私有のブツは「NOT FOR SALE」の「見本盤」ではありますが、やっぱり7吋サイズのピクチャースリーブは魅力ありますねぇ~~♪
そこにハイキー調のイメージで登場しているのが、歌っている高原ルミだと思いますが、サイケおやじは彼女については何も知りません。
しかし、収録A面曲「夏服の小径」はドンズバの夏向きアイドル歌謡で、イントロからフィル・スペクター&ハル・ブレイン色が濃いカスタネットとドラムスのリックが響けば、曲メロは往年のハリウッドポップスが丸出しの展開という、これって大瀧詠一の「ロンバケ」症候群から作られたという推察は易いと思うんですが、いかがなものでしょう。
ちなみに制作クレジットは作詞:三浦宏治&作編曲:梶原浩一と記載されておりますが、その方面の音作りを相当に意識した手腕はプロの為せるワザと思っています。
そして気になる高原ルミのボーカルは声質がアニメチックなのがサイケおやじにはイマイチではありますが、直向きに節回しているところは好感が持てますので、願わくば、もう少し引っ込んだミックスになっていればなぁ~~~、という不遜な気持ちが確かにあります。
それでも、このジャケ写にして、この楽曲、この声質ってのは、案外に結果オーライだったのかもしれません。
もちろん、これまでにも拙ブログで度々述べてきたとおり、この当時のサイケおやじは異郷の地に島流しにされていたので、国内事情には疎く、この高原ルミの歌う「夏服の小径」がヒットしていたのかは知る由もありません。
だからこそ、後追いの楽しみっていう負け惜しみ的言い訳も出てしまうのですが…… (^^;
ということで、例によって高原ルミのレコードが他に出ていたのかは個人的なミステリの範疇であり、またひとつ、奥の細道に枝道を見出してしまった気分であります。
あぁ……、そんなこんなの「猟盤学」なんてジャンルがあるのなら、進んで勉強するんですがねぇ~~ (^^;