OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

洋楽シンガーとして聴けるチェルシア・チャン

2021-09-14 19:37:34 | 歌謡曲

ロング・ロング・グッバイ / チェルシア・チャン (フィリップス)

御大・筒美京平が自らプロデュースしていたほどの美人シンガーだったチェルシア・チャンの2nd シングルが本日の掲載盤です。

もちろん、作編曲は筒美京平であり、作詞が松本隆であれば、既に如何にものヒット作という先入観は当たり前なんですが、しかしっ!?!

実際に出来上がった肝心のA面曲「ロング・ロング・グッバイ」は、発売された昭和52年というよりも、1977年当時のウエストコースト系シンガーソングライターが常套的に作っていた、ちょいと隙間を活かしたアコースティックなサウンドのAOR歌謡なんですから、リアルタイムでも、そして今日にでも、賛否両論の仕上がりかもしれません。

このあたりをサイケおやじの独断と偏見で推理する事をお許しいただけるのであれば、台湾で活動していた時から、彼女にはシンガーソングライターとしての資質があったそうですし、前述した筒美京平の力の入れ方からして、既にアルバムを制作していた過程における先行発売だったのが、この「ロング・ロング・グッバイ」だったとしたら、ちょいと正統派歌謡曲を好むファンの気持ちから離れている作品になってしまったのも、それなりに納得出来ますし、むしろニューミュージックに親しんでいるリスナーに向けての制作姿勢だったのかもしれません。

実際、チェルシア・チャンはLPを1枚だけ残しているんですが、結果的には寄せ集め的なアルバムになっている現実があり、そんなこんなも、彼女の台湾での人気が圧倒的だった事から、日本における活動が中途半端になっていまったらしいという……。

そ~した裏事情(?)が後に囁かれているのですから、非常に勿体ない存在が昭和52(1977)年のチェルシア・チャンだった様に思いますし、その意味で、なかなか思わせぶりな曲タイトル「ロング・ロング・グッバイ」はジャストミート (^^;

サウンド的にもスローなメロディ展開がケニー・ロギンスやカーリー・サイモン等々が想起させられつつも、華麗なストリングスと抑えたギターの使い方はニクイばかりで、しっかりと映画的(?)な歌詞の世界を引き立てていると思いますし、チェルシア・チャンのハイトーンボイスによる歌唱表現も微妙なカタコトと相まって、せつなくても後味の良さは絶品 ♪♪~♪

漠然と聞いていると、ちょっぴり洋楽?

みたいなフィーリングさえ感じられるじゃ~あぁ~りませんか (^^♪

ということで、このアコースティックギターによるイントロや伴奏をコピーしていたという、サイケおやじの独白&懺悔も、ここまで書いてしまったら、お許しを願うまでの心境でございます。

いゃ~~、チェルシア・チャン、最高ぉぉぉぉ~~♪

コメント
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