■禁区 / 中森明菜 (ワーナーパイオニア)
不愉快な気分にさせられるってのは、所謂終わりなき日常かもしれませんが、それにしても内親王殿下と小室某の婚約~結婚への騒動のゴタゴタは、あまりにも、やるせない……。
それは、一部マスコミが異様なほどの熱量で取り上げ続けた小室家に関する金銭問題や小室某その人の理性・品性云々ばかりか、宮家そのものに対する不敬とも思える言及等々、ほとんど知る必要が無い情報までも詳らかに報じていたのは、つまるところ、出版会社の儲け主義を抜きにしては片付かない行動でしょう。
もちろん、テレビ等々の放送メディアも、それに乗じた「他人の褌」的な商魂を丸出しにしているのですから、呆れるばかり……。
まあ、そんなこんなを本気で信じるか?
なぁ~んていう議論も確かにあるわけですが、報じている側は我こそが正義という「面の皮」を堂々と見せている事だって否定出来ず、それなら今後予定されているらしい件の新婚夫婦の記者会見では、何をやらかすのか?
答えは、ナアナアでシャンシャン!
という結果が見えているわけですよ。
だって、皇族の会見には、マスコミ各社に割り当てられている所謂皇室担当記者しか集まれず、しかも事前に質問内容の提出やNG事項の要請がある事は既定の事実ですから、あらかじめ用意してある質問に当たり障りの無い受け答えをするのが美しき慣例ということで、何もマスコミ各社が、そこに参集するまでもなく、代表取材者だけで粛々と儀式を執り行うだけで終了させましょうよ。
それが最も真っ当な報道の姿勢と思う他はないんですよ、サイケおやじは……。
しかし、そ~思いつつも、実に残念なのが、内親王電が仰られたとされる「一時金辞退」という件で、それを真面に受け取った国民なんて、半分にも満たないでしょう。
ど~せ、裏では貰っていくに違いないっ!
という疑念が必ずやあるはずで、それが庶民の気持ちでありましょうし、そんな思いを国民に抱かせる事に気が回らない内親王殿下は、やはり悲しいほどの世間知らずを証明してしまったという……。
否っ!
そんな話が堂々と報道されてしまうのは、この国の駄目なところで、サイケおやじとしては、しっかりと「一時金」を受け取っていただきたいし、それでも内親王殿下が本当に必要ないとご判断されるのであれば、あらためて国庫へ返納されるなり、然るべきところへ寄付されるのが一番じゃ~ないでしょうかねぇ……。
つまり、今回の騒動で確かになったのは、あきらかに宮家への尊崇の気持ちが国民から失せてしまった事かもしれません。
これは……、本当に悲しいです……。
ただし、内親王殿下の「愛」という個人的感情は決して否定してはならないという気持ちだって、サイケおやじにはあるんですよ。
ということで本日、急に聴きたくなったのが掲載した中森明菜のシングル盤A曲「禁区」でありました。
発売されたのは昭和58(1983)年9月でしたから、いつもながらに「あざとい」売野雅勇の作詞に附されたメロディとサウンド作りの要点は、当時の流行最先端だった細野晴臣のYMO直伝というテクノポップのアイドル歌謡的展開で、普段ならば、こ~ゆ~ものには拒絶反応を示してしまうサイケおやじを虜にするほどにメロディ構成が素敵なんですねぇ~~~♪
特に暗く蠢く様に歌われるBメロから解放的なCメロに流れていくところは、中森明菜の歌唱力があってこその仕上がりじゃ~ないでしょうか。
このあたりの歌心は、デビューして2年のアイドルシンガーとしては驚異的だと思うばかりですし、当然ながらヘコヘコした単調なリズム&ビートが用いられたテクノサウンドの中にあっても、彼女のボーカリストとしての歌謡曲性感度の高さは抜群!
ちなみにアレンジを担当したのは細野晴臣と萩田光雄の連名という表記になっていますが、おそらくはゴージャスなストリングスや親しみ易いコーラスパートは萩田光雄が十八番の手法ですから、これがあってこそ大ヒットに繋がったのでしょう。
逆に言えば、それなくしては異端のアイドル歌謡という評価しか残らなかったと思うのが、この中森明菜の「禁区」ですよねぇ…… (^^;
う~ん、この歌詞の曖昧な判断力や決断って、内親王殿下とあれやこれやとリンクするのか……?
なぁ~んて、不遜な想いを抱いてしまうもんですから、これを聴きたくなってしまったサイケおやじの本日の気分をお察し願えれば、幸いでございます <(_ _)>
最後になりましたが、小室某が帰国して空港のゲートを出た時、そこに報道陣の姿が無かったら、これは最高に面白かったと思うんですが、いかがなものでしょう。
つまり、騒ぐほどに事態は小室某の思うがツボという、そんなイイ気持ちにさせてはならんでしょう、これほど国民に不快な思いをさせた元凶としては、ねっ!
結局、ここまで来たら、ほったらかしにしておけば宜しいかと思うんですよ、あの二人は。
ただ……、NYでの新生活の不穏が怖くなるばかりでございます。