OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

何故のタブー

2021-09-17 19:29:05 | 歌謡曲

タブー / 小出広美 (キングレコード)

「第二の~」という冠で注目される芸能人は珍しくもありませんが、あえて本日ご紹介したいのが、掲載のシングル盤で昭和58(1983)年にメジャーデビューした小出広美です。

なにしろ件の冠によれば、「第二の中森明菜」だったんですからねぇ~~!?!

そして実際、作詞:阿久悠&作曲:井上大輔から提供されたデビュー曲「タブー」が、不安を押し包み、それを信じる他はない恋愛模様を独白調に描いた歌謡ロックであり、彼女の声質がエグ味を滲ませたアルトボイスでしたから、節回しが中森明菜っぽくなっていたのはプロデュースの所為なのか、あるいはナチュラルな結果なのかは、リスナーが十人十色の受け取り方だったと思います。

しかし、ここで特筆しておきたいのが、萩田光雄の職人技的なアレンジの上手さで、巧みに当時のアイドル歌謡ポップスを意識させるストリングスやリズムのアクセント等々、流石の仕上がりがあってこそ、小出広美を決して「中森明菜」の二番煎じには終わらせないぞっ!

みたいな思惑があった様にサイケおやじには感じられたんですが、いかがものでしょう。

まあ……、結果的に大ブレイクはしないまま、それでも彼女はテレビには顔を出していましたし、シングル盤も数枚は残しているはずで、個人的にはマイナー系の歌謡曲を堂々とやれるボーカリストとして期待していたのですが……。

度々述べているとおり、昭和62(1987)年に異郷の地へ島流しにされたサイケおやじが7年後、ようやく帰参した時の彼女は、高級クラブのママに転身していたと知って、ちょいと気が抜けたというか……。

後に友人から仕入れた情報によれば、第二の中森明菜として売り出された小出広美は、所属事務所も中森明菜と同じだったとかで、なにやら確執があったそうですが、真相は如何に?

また、前後しての活動では、グラビアアイドルとしてヘアヌードも披露していたわけですが、歌手としての魅力に惹かれているファンも決して少なくは無いと思いますので、音源の集成を希望しております。

ということで、この歌を先ほど、再び聴いていたら、なにやら歌詞の内容が……、決して国民から祝福されているとは言い難い結婚に向かっている内親王殿下のあれやこれやを想起してしまうという不敬な思いが……。

いやいや、これは決して意図的に取り出したレコードではありませんので、念のため <(_ _)>

でも……、正直、内親王殿下には幸せになっていただきたいし、悲惨な結末なんか見たくもありません。

こんな状況で国民を不快にさせたのは……、それを考えるだけで哀しくなるのでした……。

コメント
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