■銀の指輪 c/w OH, MY LOVE / ロウィナ・コルテス (EXPRESS / 東芝)
ロウィナ・コルテス=ローウィンは昭和53(1978)年、13歳の時に日本でデビューしたジュニアアイドル歌手で、出身は香港というのが定説ですが、フィリピン系という噂もありました。
しかし、それはそれとして、歌手としての実力は本物で、前年には我が国でヤマハが主催している世界歌謡祭の第7回大会に出場しいるほどです。
そして、その流れから、日本における芸能活動でもヤマハ系のスタッフがバックアップしていたのでしょうか、サイケおやじが確認しているだけでも、3枚のシングル盤と1枚のアルバムに収録された楽曲の質の高さ、そして彼女のボーカルパフォーマンスの完成度は埋もれさせるには勿体無いと思うばかり (^^)
もちろん、彼女の年齢を考慮すれば、その声質は子供っぽさが強く出てはおりますが、カタコトの日本語で歌う節回しや感情表現は、なかなか侮れませんし、冒頭で述べたとおり、ジュニアアイドルとしての価値観からすれば、そのキュートでエスニックなルックス共々にロリータアイドルとして神格化されそうな雰囲気さえも (^^;
ただし、そんなこんなの考察は、基本的にロリ趣味の無いサイケおやじの妄想かもしれませんので、悪しからず <(_ _)>
で、肝心の掲載盤A面曲「銀の指輪」は作詞作曲:谷山浩子という、如何にものマセタ(?)少女のラブソングであり、大人の男への恋心と嫉妬が乙女チックな歌謡世界へ結実したかの様な、ちょいと胸キュンのポップス歌謡でして、しかもボブ佐久間が施したアレンジがニューミュージックを土台としたフュージョンタッチなんですから、これはローウィンの歌唱力を見込んでの仕掛けでしょうか。
実際、16ビートで中盤からテンポアップする曲の流れにも全く臆する事の無い彼女の歌いっぷりの素晴らしさは、聴いて納得する他はありません。
また、一方のB面曲「OH, MY LOVE」は作詞作曲:田熊早苗&編曲:大村雅朗が提供の典型的なニューミュージック歌謡なんですが、ミディアムテンポでキャッチーなメロディラインを的確に歌っているあたりは、これまたローウィンの本領発揮でしょうか、サイケおやじは大好きです (^^♪
ちなみに、同曲は確か……、石川優子もレコーディングしていましたですね。
ということで、彼女はそれほどの大きなブレイクが無いままに帰国されてしまったんですが、前述した唯一のLPの仕上りも最高で、状態の良いブツならば現在の中古市場では、高値安定の人気商品!?
不肖サイケおやじにしても、大きな傷が入った「見本盤」しか持っておらず、以前に友人から頂戴したカセットコピーを聴いているという始末ですので、リマスターされたCD復刻を強く願っております。
そして、もちろん、大人になったロウィナ・コルテスも聴きたいものですねぇ~~♪