■恋みなと / 愛田悦子 (キングレコード)
昭和46(1971)年から約12年間放送され続けたテレビオーディション番組「スター誕生!(日本テレビ)」からデビューした大勢の歌手と云えば、やはりアイドル系のシンガーが多いとはいえ、例えば初代チャンピオンの森昌子を引き合いに出すまでもなく、きっちり正統派歌謡曲のジャンルにもスタアを送り込んでいた事を忘れてはならないと思っています。
で、昭和59(1984)年に本日掲載のシングル盤を出した愛田悦子も、件の「スター誕生!」からデビュー権を獲得したんですが、このジャケ写ポートレートからも一目瞭然、ど~贔屓目に見ても、彼女は三十路前後の熟女系ですから、一般的なイメージに訴える「スター誕生!」出身者という肩書も失礼ながら、それほどの効果は薄かったかもしれませんねぇ~~ (^^;
しかし、確かに彼女の歌唱力は素晴らしく、作詞:水木れいじ&作曲:森田公一、そして編曲:斎藤恒夫が提供のA面曲「恋みなと」は、もちろん正統派歌謡曲の裏人気作!?
いゃ~~、一瞬八代亜紀っぽい歌い出しから、じっくりと泣き節を披露する愛田悦子には、こ~ゆ~港町演歌がジャストミートするんでしょうねぇ~~ (^^;
ちなみに作曲者が森田公一ってのは、本人が「スター誕生!」のレギュラー審査員にして、アイドル歌謡ポップスの第一人者という位置付けがあろうとも、この「恋みなと」の王道演歌の仕上げ方は、流石!
大きなヒットにならなかったのが不思議に思うほどなんですが、いかがなものでしょう。
ということで、告白すれば、この1枚は昨日書きました自宅の大掃除で、全く予想外の場所である仏間の押し入れの中で発見された(?)ブツでして、サイケおやじにしてみれば、中古ゲットした朧げな記憶はあるものの、何故に……、そんな場所にっ!?
ですから、そんな流れでレコードに堂々と針を落としてみれば、いやはやなんとも、年末に相応しいという保守本流の歌謡曲が流れ出したという次第です (^^;
う~ん、大掃除も、たまにはイイですね (^^;