OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これはドゥービーズ歌謡だぜつ!

2016-08-30 17:43:12 | 歌謡曲
真夜中のエンジェル・ベイビー / 平山三紀 (CBSソニー)
 
洋楽テイスト溢れる歌謡曲シンガーといえば、平山三紀は外せないひとりでしょう。
 
その個性を決定づける唸るようなハスキーボイス、「ノリ」と言うよりも「グルーヴ」という言葉を用いたくなるリズム&ビート感を伴った歌いっぷりは、ロックやソウルミュージックの歌謡曲的展開には欠かせない魅力でしたから、殊更そのあたりの要素を取り入れた作風に秀でていた作編曲家の筒美京平がお気に入りだったというのも納得されます。
 
で、本日掲載のシングル盤A面曲「真夜中のエンジェル・ベイビー」は昭和50(1975)年夏に発売された歌謡ロックの傑作として、作詞:橋本淳&作編曲:筒美京平が徹頭徹尾バンドサウンドに拘ったとしか思えない仕上がりが実に秀逸!
 
なにしろイントロからイケイケのギターカッティング、そして激しく追い上げてくるベース&ドラムスとのコンビネーションでツカミはOK! というところからグイノリの節回しを全開させて歌いまくる平山三紀が最高に痛快ですよっ!
 
あぁ、この疾走感が本当に好きでしたねぇ~~、リアルタイムから♪♪~♪
 
これはサイケおやじの妄想ではありますが、もしかしたら筒美京平の狙ったところは当時全盛期だったドゥービー・ブラザーズを意識していたんでしょうか?
 
だって、このギターカッティングやドラムスのリズムの間合い、ベースのドライヴ感やバンドアンサンブルのキメ等々は、ど~してもそれを想起させられるものですよねぇ~~。
 
そして告白すれば、これまでも拙ブログで度々述べてきたとおり、学生時代のサイケおやじは入れてもらっていたバンドでドゥービー・ブラザーズのコピーに勤しんだ過去があり、そのきっかけとなったのが、一学年下の抜群にギターカッティングが上手い後輩とウマが合った事でして、しかも発端が決してドゥービー・ブラザーズではなく、この平山三紀が歌っていた「真夜中のエンジェル・ベイビー」だったという、いやはやなんともの思い出がありまして、これをもっとドゥービーズっぽくやれればいいよなぁ~~♪
 
ってなことを話し合っていたのは、如何にもお気楽な学生時代なればこその逸話でありました。
 
もちろん残念ながら、そんな願いは先輩達から簡単に却下されたわけですが、それでも自分達が月日を重ね、それなりに発言力が増してからは、ドゥービー・ブラザーズのコピー演目の練習の間隙におちゃらけ気味にやってはウケを狙っていましたですよ。
 
ということで、平山三紀の代表曲のひとつとなった「真夜中のエンジェル・ベイビー」にはプロのバンドからも相当にリスペクトがあるようで、幾つかのカバーバージョンがレコーディングされているはずですし、これが好きな歌謡曲愛好者は決して彼女のファンだけではありません。
 
それを断言したくなるほど、イカシた「歌謡ロック」というよりも、「日本のロック」かもしれませんが、やっぱり汎用性と雑食性を兼ね備えた「歌謡曲」という素晴らしい大衆芸能があればこそっ!
 
そしてジャンル的には「ベンチャーズ歌謡」とか「ビートルズ歌謡」、あるいは「クラプトン歌謡」が成立していることに鑑みて、ここに「ドゥービーズ歌謡」を加えたいのが、平山三紀の「真夜中のエンジェル・ベイビー」というわけです。
 
最後になりましたが以前、雪国で常勤していた頃に入れてもらっていたおやじバンドには抜群に歌が上手い熟女さんボーカリストが在籍していまして、あれやこれや楽しい演奏をやっていたんですが、今となっては何故か、このドゥービーズ歌謡「真夜中のエンジェル・ベイビー」を外してしまったのが悔やまれます……。
 
うむ、またの機会を待ち望むばかりです。
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