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ザックジャパン(74) 香川満開、ハットトリック  文科系

2013年03月03日 03時10分43秒 | スポーツ

 香川真司が本日第28節ノーリッチ戦で、ハットトリック。チームは4対〇の勝利だ。得点それぞれは全て流れの中からのもの、こんなふうだった。

1点目は、相手ゴール前、向かって右近くでファンペルシーが右斜め前に浮かせたショートパスを、外側の右足アウトサイドでダイレクトに流し込んだもの。体正面ヘソ辺りの柔らかいボールを右足アウトでキーパーを避けつつ狭いニア側に入れるのだからやや強めに打たねばならず、難度の高いゴールだった。
 2点目は、相手ゴールに向かって右側にカウンター激走するルーニーにかなり遅れて中央を並走し、短いグラウンダーパスを軽く流し込んだもの。ルーニーの貯めも見事なら、自分に付いていた敵をあっさり交わした香川の余裕シュートも見物だった。
 3得点目は、得点の起点も自分自身。中盤近くで右外目にいたウェルベックに斜め長めの見事なパス。そのウェルベックがゴール右にいたルーニーにパス。ルーニーが受けると見たその瞬間に右斜め前に走った香川。猛然と出て来た敵キ-パーよりも一瞬速く、落ち着いた浮き球シュートを決めてみせた。

 このゲームは、いろんな事がいつもと違っていた。何よりも攻める時にワンタッチプレーにチームとして徹していた。まるで監督が「今までにないくらい簡単にはたけ」と全員に命じていたと思われるほどに。だからチャンスが多く、前半ロスタイムの初得点まで香川自身が絡んでゴールに迫った事が6度ほどもあったのではないか。今期このチームの狙いと思われる「個人技得点に頼らず、集団の流れからパスワークで敵を崩す」が、最も実ったゲームと観たがどうだろう。又、だからこそ香川が生きたと思う。ルーニー、ファンペルシー、香川の3人がこういうパス回しの中心であってみれば、香川を取った狙いが最も効果的に実現されたゲームでもあった。ちなみに、香川は先発完投したが、ファンペルシーがウェルベックに替わった65分からは、急にボールが回らなくなっている。同じく先発のバレンシアも、ボール回しは上手くない。ボール回しって結局、「パス&ムーブ」を上手くやってボールを受ける動きに長けていないとついて行けないのだろう。付け焼き刃で簡単にできることではないのだろう。
 もう一つはこのこと。敵ボールをとる組織も、充実していた。チームとしてもそうだが、香川のこの技術もさらに向上していると観た。

 低い位置まで下りてのボール回しと言い、敵ボール狩りと言い、そのいずれにも香川は最も広範囲に絡んでいる。それでいて、2~3点目のようにゴール前にもちゃんと激走していく香川。いかに走力を鍛えているかも分かろうと言うものだ。ここまで72~3回目のこのシリーズでも書いてきたことだが、チームの急激な変化とともに急に凄い選手に育ってきたと、改めてつくづく思う。

 さきほど2時に終わったこのゲームを、日本人としては世界的・歴史的という意味で画期的なこの偉業・ニュースを、日本のネットは意外に静かにしか伝えていない。不思議なことであって、日本マスコミのサッカー軽視と思わざるを得ない。オリンピック金メタル3個分ほどのニュースだと思うのだけれど。なんせ、サッカーは一競技でオリンピックに匹敵する競技だ。
コメント (1)
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