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随筆  「僕のお酒」   文科系  

2014年05月04日 05時57分28秒 | Weblog
 ちかごろお得すぎる買い物をした。スペインのある赤ワインで一九九四年物を二千円を切る値段で買ったのだが、これの美味かったこと! 「グラン・レゼルバ」という格付けが記された物で、これはこんな意味なのである。『これはこの年のこの地域でとても良いブドウを選んで造ったから「取って置き」にすればするほど素晴らしい味になるので、長年かけてそうしてきた醸造品』と。そんな二〇年物がたったの二千円! 味が濃く、豊潤であって甘くってきついブドウなのだが、甘さやきつさがほとんど消えているのはいろんな香りがいっぱいして、しかも円やかだからである。まさに円熟。ちなみに、ちょっと世界経済を勉強してきたので、こういう品物に行き当たることができたという商品なのである。スペインの経済危機・通貨安をよく知っていたから、数年前からスペイン物を意識して探し、試してきてこれにも出会えたのだ。今、スペインと、そしてイタリアのワインが凄くお値打ちである。ネッビオーロというブドウで造ったイタリア・ワインはイタリアの最高級品であるが、今は僕でもこれが買えるのである。昔よりずっと安いネッビオーロ製品も出回るようになった。

 さて、僕は安くって美味しいワインを探して、買い、味わうのを数十年来の趣味にしてきた。毎晩晩酌をするが、ほとんど赤ワインだ。ワインは世界の最も多くの人々の歴史的エネルギーが注がれてきた農製品だと思う。そもそも、酒がどの国でも最も創意工夫が重ねられてきた商品だから、その中でも歴史が長いワインに注がれてきた人類のエネルギーと比肩できるエネルギーが詰まった商品は多分、各民族の主食しかないのではないか。アジアの米、西アジアや西欧の麦などなどと同等の歴史が詰まった産物、商品ということだろう。ちなみにワインを造るブドウの種類からして、他の酒にないほどに驚くほど多い。手元のワイン本で調べてみたが、僕が聞き覚えがある赤ワインブドウ名だけでも二三種類を数えた。そんなブドウ名などを思い起こしながら飲むと、先人の苦労も偲ばれたりしてさらに美味く感じつつ、あれこれさらにまた自分に講釈も垂れてみるのである。

 さて、晩酌では夏などにビールも飲むけれど、ウイスキーとブランディーも好きで、家に常備してある。ウイスキーではお値打ちなピュアモルト「竹鶴一七年」が欠かさず置いてあり、ブランディーでは「コニャック・グランシャンパーニュ」、ユニ・ブランというブドウで造ったものだ。行きつけのサッカー・バーでは、ウイスキーでは「ボウモア」と、ラムも「ロム・サカパ・センテナリオ」というのが大好きで、僕の定番になっている。ボウモアというのはちょっと他と変わったウイスキーであって、大好きなスモーキーさに独特のクスリのような味が加わっていて、それが好みなのである。世間のことは知らないが、聞くところによるとこのごろ人気のウイスキーらしい。このロム・サカパはしっかりした味なのに一種もの凄くフルーティーで、蒸留酒の中で最も好きと断言できる酒である。

 人のお金の使い方は様々。僕は収入の割に酒ではゼイタクをしているが、自動車はおんぼろの軽に乗っている。現代社会、自動車ほど高い買い物はないと思っている。軽とちょっとした車の差額で、どれだけのワインが買えて、さらに海外旅行などもできることだろう。
 ただ、急いでこれは付け加えておきたい。五十代に週一~二日の禁酒日を五年以上設けたことがあるせいか、肝臓などを悪くしたことや、悪い血液検査数値が出たことは一度もない。このままではヤバイと思った事が禁酒日を設ける動機になった。いつまでも飲み続けたかったからであるが、これで酒量が以前の半分以下に減ったものだ。こうして、だから今は安心して毎日飲めているのだと思う。一時間走れる酸素摂取力があるのでアセトアルデヒドを分解する力が若いから、年ほどは弱くなっていないということも関わっているのではないか。
コメント
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