僕はいろんな事情から、南北両首脳の握手に涙した日本人の一人である。その次第を描いてみたい。
この動きの行く末はまだまだ変数が多かろう。が、唯一世界が鮮やかに理解した事実があって、今後に向かって、その事を日本はもちろん、アメリカもきちんと頭に入れておかなければならないこととなった。まず、それが嬉しい。
それは、執念のような韓国の行動、世論である。
南北関係が朝鮮両国にとって死活問題にも等しく、他国の介入を許さないほどのものということを改めて世界が知った。そして、これある限り、アメリカは容易には北を攻めることはできない、とも。
当たり前である。朝鮮民族にとって極めて重視される親兄弟親類縁者が、両国にまたがって無数に存在するのだから。同じく先祖の墓が「あちらにある」という人々も無数だ。
新春の頃までは「北は完全に破壊する」(トランプ)などと、今にも米朝開戦かという情勢があった。安倍などはアメリカ以上に「制裁強化」を叫び、北を「日本国民の政治的統合」に活用する姿勢を強めていた。それら全てを覆したのが、韓国大統領が示した執念であって、直接的にはそれが北を動かした。北がその気になっても、韓国が首に縄を付けるようにして引っ張り出さねば、こんな情勢は起こりえなかったろうから。
イラク戦争報道では、フセインは見えても、亡くなった50万の民が見えていたろうか。朝鮮半島も同じである。首領様は見えても、北の民がどれだけ見えていたか。ところが韓国人にとっては、北の民のことは命にも等しいものなのである。その程度は、このように。
僕の教え子の一人に北出身の2世がいて、ずっと付き合ってきた。彼を知った彼の高校時代から、彼の家庭は北の親類に定期的にずっと経済援助をしていて、成績優秀な彼が社会に出て成功すると、その援助も急に増えたと観たことがあった。ところが、日本住宅バブル破裂以降の不景気のあおりを受けて、彼は夜逃げ同然で愛知県から埼玉県へと去っていった。「他の人には新住所を教えないで欲しい」といわれたから、それと分かったのである。
彼に連れられて、半島出身者らしき人々の歌声喫茶に行ったこともある。以降は、年賀状と、「美味しい物でも食べて下さい」という毎月支援を2~3年やっただけ。そして、数年前にその年賀状も途絶えて、行方不明。おそらく、失意の生活なのだろう。こうして、彼を思い出すと、僕の胸が詰まるのである。
さて、こんな人間たちが、南北それぞれに無数に存在するのだ。韓国大統領の執念は、これらの人々の執念そのものなのだろう。これから先、トランプ政権が続き、彼がいくら吠える時が来ても、韓国のこの姿勢は変わるはずがないのである。過去にも多くいたアメリカに従うだけの売国大統領でないならば。
以上全てをあげて、今回分かったこと、結論をもう一度叫びたい。
「アメリカは朝鮮戦争に韓国を引っ張り出すことは出来ない」
「アメリカ単独の対北戦争がまた、難しすぎる」
「よって、朝鮮戦争はもうめったに、おこせない。今回示されたのは、その事である」
この動きの行く末はまだまだ変数が多かろう。が、唯一世界が鮮やかに理解した事実があって、今後に向かって、その事を日本はもちろん、アメリカもきちんと頭に入れておかなければならないこととなった。まず、それが嬉しい。
それは、執念のような韓国の行動、世論である。
南北関係が朝鮮両国にとって死活問題にも等しく、他国の介入を許さないほどのものということを改めて世界が知った。そして、これある限り、アメリカは容易には北を攻めることはできない、とも。
当たり前である。朝鮮民族にとって極めて重視される親兄弟親類縁者が、両国にまたがって無数に存在するのだから。同じく先祖の墓が「あちらにある」という人々も無数だ。
新春の頃までは「北は完全に破壊する」(トランプ)などと、今にも米朝開戦かという情勢があった。安倍などはアメリカ以上に「制裁強化」を叫び、北を「日本国民の政治的統合」に活用する姿勢を強めていた。それら全てを覆したのが、韓国大統領が示した執念であって、直接的にはそれが北を動かした。北がその気になっても、韓国が首に縄を付けるようにして引っ張り出さねば、こんな情勢は起こりえなかったろうから。
イラク戦争報道では、フセインは見えても、亡くなった50万の民が見えていたろうか。朝鮮半島も同じである。首領様は見えても、北の民がどれだけ見えていたか。ところが韓国人にとっては、北の民のことは命にも等しいものなのである。その程度は、このように。
僕の教え子の一人に北出身の2世がいて、ずっと付き合ってきた。彼を知った彼の高校時代から、彼の家庭は北の親類に定期的にずっと経済援助をしていて、成績優秀な彼が社会に出て成功すると、その援助も急に増えたと観たことがあった。ところが、日本住宅バブル破裂以降の不景気のあおりを受けて、彼は夜逃げ同然で愛知県から埼玉県へと去っていった。「他の人には新住所を教えないで欲しい」といわれたから、それと分かったのである。
彼に連れられて、半島出身者らしき人々の歌声喫茶に行ったこともある。以降は、年賀状と、「美味しい物でも食べて下さい」という毎月支援を2~3年やっただけ。そして、数年前にその年賀状も途絶えて、行方不明。おそらく、失意の生活なのだろう。こうして、彼を思い出すと、僕の胸が詰まるのである。
さて、こんな人間たちが、南北それぞれに無数に存在するのだ。韓国大統領の執念は、これらの人々の執念そのものなのだろう。これから先、トランプ政権が続き、彼がいくら吠える時が来ても、韓国のこの姿勢は変わるはずがないのである。過去にも多くいたアメリカに従うだけの売国大統領でないならば。
以上全てをあげて、今回分かったこと、結論をもう一度叫びたい。
「アメリカは朝鮮戦争に韓国を引っ張り出すことは出来ない」
「アメリカ単独の対北戦争がまた、難しすぎる」
「よって、朝鮮戦争はもうめったに、おこせない。今回示されたのは、その事である」