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なんたる弱化、セレッソ!   文科系

2019年03月02日 18時15分11秒 | スポーツ
 サッカーのセレッソ・名古屋戦を観た。セレッソの愚かすぎる監督交代に関してここでも批判を書いてきたが、なんと弱いチームになったことか! シュート数4対15、コーナーキックに至っては0対8で、得点は0対2。これら以上に目立ったのはこんなゲーム光景である。

 攻めるのは名古屋ばかり。なんせ、中盤などで、名古屋のボールが奪えないのだ。そのくせ、ゴールに攻め寄せられる中で何とかボールを奪っても、名古屋の速くて厳しい攻から守への切替の前に、ボールを前に運べないのである。つまり、攻撃もだがそれ以上にボール奪取がひ弱すぎるということ。その何よりの証拠がコーナーキック0本だと言える。情けない。ボール奪取と言えば山口が居なくなったのが大きいが、このひ弱さは何よりも監督の指導が原因だと思う。この監督、あっという間に首だな。今のJサッカーでボール奪取が下手なら、先ず降格圏が近いということだからである。今や名監督と言って良いユンジョンファンを替えたことを後悔するはずだ。

 それにしても、川崎ではボール奪取を指導できなかった風間監督が、どうしてこれほど奪えるチームを作れたのだろう? それとも、セレッソの繋ぎが甘すぎたということなのだろうか? 
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米世界「制覇策」の内容、今後  文科系

2019年03月02日 07時54分33秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 アメリカのチョムスキーの著作に「覇権か生存か──アメリカの世界戦略と人類の未来」という本がある。世界の学者たちの論文などでプラトンと聖書についで引用されることが多い大言語学者にして、哲学者、政治論者が書いたこの本では、題名通りの「世界政経の二者択一」が予言されてある。この「二者択一」が現状では、かなり悲観的な形で実現されつつあると、僕は世界を見始めた。この著作の最終第9章「つかのまの悪夢なのか?」から抜粋すると、こんなふうに。
『今、生存への脅威を強めているのは、市場原理主義のもたらす過酷な結果を和らげるために作られた制度を弱体化させるのみならず、こうした制度を支える同情と連帯の文化をもむしばもうとする努力なのである。
 これらは全て、恐らくそれほど遠くない未来に起こる惨事のための処方箋である。だが、もう一度言うが、支配的な理論と制度の枠内では、一定の合理性を持っている』(同書、集英社新書版334ページ)

 以下は当面、ごく簡単な世界政経仮説図の素描だが、世界の今後を見ていく今の僕の目ということでもある。


1 米支配の現状

①GAFAの株価時価総額がドイツ一国のGDPを超えた。アメリカはここまで、この膨大な(バブル)資金で世界各国に侵食・侵略に努めてきた。各国の大企業株式や国家(資金)への侵食である。

②最近日本でさえ年金基金が15兆円近い損失を出したが、①が起こしたことに違いない。ましてや、中南米などは企業のみならず、通貨戦争を通じて国家資金などもすでにほとんど侵食されているはずだ。中南米諸国などに相次いだ右傾化の背景にも、このことがある。そして今、ベネズエラ、ボリビア、キューバなどに攻勢が掛けられている。

③イギリスの離脱などEUの困難、揺らぎも、アメリカが起こしたもの。引き金の一つギリシャ危機にもゴールドマン・サックスの工作があったとは、知る人ぞ知る話だし、EUを難民問題でもっていまでもなお、さらに瓦解させつつある。難民は、イラク、シリア、北アフリカなどから生まれているが、全てアメリカ侵食の結果とも見られるものばかりだ。

2 米の世界支配下の各国、世界に起こること

①石油などの重要資源や富がアメリカが活用する各国一部勢力に集中する結果として、超格差が進む。典型例として、昔からのサウジとか、新たには南米の大国ブラジルとかのように。底辺が生存をさえ保証されないような超格差である。ちなみに、前記チョムスキー著作の題名「覇権か生存か」の「生存」とは、そういう意味なのだ。

②国家資金収奪から医療福祉などの後退が起こる。例えば日本にある国民皆保険制度、最低医療保障制度などは瓦解させられるだろう。アメリカにはこういうものはないのだから。この問題でこそ、上記チョムスキーのこの表現を想起せざるを得ないのである。
『市場原理主義のもたらす過酷な結果を和らげるために作られた制度を弱体化させるのみならず、こうした制度を支える同情と連帯の文化をもむしばもうとする努力なのである』

③国連が完全に無力化する。米支配各国がアメリカに従うからだ。今のベネズエラ問題で、メキシコ、キューバ、ボリビアなどを除いた中南米諸国が「マドロ、死ね!」と叫んでいるように。(ただし、昨日の国連安保理ベネズエラ問題米提案は、賛成9、反対4、棄権2で、否決された。)


3 米「覇権」への現段階、抵抗勢力

①中ロ、特に中国が、これだ。だから、両国の対立は、単なる貿易衝突などというものではない。この「物作り超大国」がため込んだ(貿易)黒字は今や「米覇権への最大の、かつ、急成長進行中の壁」になっている。

②この中ロがまた、ユーラシア大陸を西進して西欧と結びつく政経両用の道までを探求、造成してきた。のみならず、EUの柱ドイツは、明らかに離米親中の動きを示している。米世界覇権にとって最大の敵が中国なのである。

③米世界覇権を目指す対中方策が、唯一存在する。元をお得意の金融戦争、通貨戦争に持ち込んで勝利することだ。そのためには何が何でも元を自由化させねばならないがはて? というところが、現世界情勢の焦点であろう。

最近誰かに?15兆円を奪われた日本が中国元と通貨スワップ協定を結ぶという、とんでもないことが起こった。安倍首相が、習近平と直接会談を実現してまで。この珍事はいったい、以上の歴史文脈ではどんな意味を持っているのか? とにかく現世界史最重要の出来事だろう。
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