名古屋市長選挙は4月11日に告示、25日に投開票されるが、河村たかし名古屋市長がとうとう出馬表明をしたとCBCが報じた。こう述べたのだそうだ。
「いま市長選への出馬を断念すると、大村知事のリコール活動の偽造署名疑惑で関与を認めたことになる」
「関与を認めたことになる」もなにも、事実関与しているではないか。維新が中心だったらしい政治家集団に担ぎ出されたかして、この会会長・高須院長と2人してこの運動の顔になっていたのだから。また、こんな低劣な「運動」に顔を出すことになった経過に彼のネトウヨ的超保守日本主義思想が働いていたのも事実なのだから。
天皇制批判者には即「日本人の心を踏みにじった」と猛反発、論難するような考えをお持ちなのである。南京大虐殺は否定するし、慰安婦問題でもすぐに頭に血が上るという性向をお持ちのようだから、自民党清和会とどこが違うかというお方なのだ。清和会は言うまでもなく、「日本は神の国」の森喜朗、日本会議の名誉顧問・安倍晋三という、日本右傾化の大元だ。ちなみに、日本会議については当ブログに「日本会議がめざすもの」全文がエントリーしてありますから、興味のある方はそちらもどうぞ。
春日一幸の秘書から始まった河村が、今どうして清和会、日本会議に媚びを売ることしきりなのか。この点については、信長、秀吉、家康に習ったようで「尾張から天下を取る政治家」という彼のキャッチコピーよろしく、主義主張かなぐり捨てて権力欲だけの政治家になりおおせるに至った、そういうことと理解して来た。
こんな政治家をまた当選させたら、尾張名古屋の恥になる。トリエンナーレ、表現の不自由展へのネトウヨ的反応、リコール署名の大々的偽造、こんな醜態言動はなんとしても、もう御免被りたい。