名古屋市議会で、大村愛知県知事リコール署名の大量偽造事件が現在進行形で追及されている。野党議員の「運動の中心人物」という追及に対して、河村の弁明は、まずこういうもの。
『私は署名運動の中心人物ではない。管理責任などは負っていない』
次いで、反論としてこんな見方を報道陣に示したのだそうだ。
『選挙に向けたポスターなどで政治家と首相が並ぶようなケースを挙げ「あれは中心人物か。違うでしょ。応援に行ったというだけでしょ」と反論』
さて、彼は確かに、高須院長が務めた請求代表者ではないし、この署名活動を推進する世話役、受任者でもなかった。だが、請求代表者である高須氏と肩を組むようにして度々街頭に立ち、署名を呼びかけていたのだし、署名簿などに彼の写真が掲載されていたという事実もある。つまり、この署名運動第一の象徴だったということだ。その結果が、有効署名が2割もない大偽造事件として、地方自治法違反の捜査対象になっているのである。自分が象徴になった団体が起こした犯罪について外部に対して道義的責任があるのは明らかである。そもそもそういう団体と自ら進んで手を組んだという結果責任、自分の不明をもっともっと恥じ入るべきではないだろうか。彼が言う「僕も被害者」というのは、組織内部で事務局なり、犯罪責任者なりに問い、語る言葉にしかならない。
それにしても、主権者県民の選挙で選ばれた一人の知事を辞めさせるという大事な主権者の権利運動にこれだけ酷い犯罪が行われた以上、これはとことん追及されるべきだと強調したい。