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名古屋・ガンバが2対0  文科系

2021年04月23日 14時40分17秒 | スポーツ

 名古屋・ガンバ戦を観た。2対0で、また名古屋の0行進が続いていくのかと楽しみになるような試合だった。この試合はなによりも、名古屋が今季初めて敗れた鳥栖の戦い方を逆にガンバ相手に演じたとそんな印象が第一。「ボールは持っているのだけれど、実は持たされているだけ、得点狙いの肝腎なところでは止められていた」と鳥栖にされたことを、今度は名古屋がガンバにやったと、そんな試合だったのである。これができた理由、立役者は、鳥栖戦では先発ではなかった、相馬勇紀。その次第は以下の通りだ。

 名古屋の2得点には、いずれも相馬が1G1A(1ゴール1アシスト)で千両役者というところ。これは手前味噌になるが、鳥栖に敗れたゲーム総括でこう書いた僕自身の文章を再掲しておきたい。
『なお、名古屋の敗因の一つに、これもあったと思う。相馬を先発にすべきだった。得点力がリーグ8位と低い名古屋に、「綺麗に繋いで得点」は失点の少ない今季の鳥栖相手には特に望み薄くなるから、何度も走れて確率も高く、カウンター反撃も喰いにくい相馬のクロスをもっと多用すべきだった』

 1得点目は、相馬の左クロスにファーの山崎が胸トラップ落としからシュートを悠々と決めたもの。2得点目は、同じく敵ゴールの右コーナー近くの左マイナスクロスの位置にまで猛烈なスピードで持ち込んでから中へ入って、立ち塞がるマーカーを左に行くと見せかけて右に切り返して外し、シュート。キーパーが一杯に伸ばした左手先を抜いたファーポスト側に見事決めて見せた。相馬にこんなシュート技術もあるのかと、びっくりするような見事な切り返しシュート力だった。この相馬、どうもクロスのみか、シュートにも目覚めたようで、恐ろしい選手になった。
 なお、このゲームでも稲垣の距離と勢いのある押さえたシュートがみられた。惜しくもゴールに向かって左ポスト外に外れたが、ガンバは肝を冷やした瞬間だったろう。

 そしてもう一つ、気づいた点がある。FW山崎凌吾のことだ。この選手のクロス受け・シュートなどを観て思ったことだが、187センチと背がある割りに非常に柔らかい技術を持っていると思った。家長とか柿谷とかと似通ったものを感じた。調べてみたら、今話題の鳥栖の育成で育った人らしい。流石の「前からプレスの鬼のはず」とばかりに、自分で勝手に、今後是非注目していこうと思ったところだ。
 

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「この国は大丈夫なのか」と、ある人文系学者   文科系

2021年04月23日 13時27分47秒 | 国内政治・経済・社会問題

 朝日新聞本日23日13面に、神里達博(千葉大学大学院教授・科学史、科学技術社会論)が日本のコロナ惨禍に関わって、『国産ワクチンない日本 「国家」を合理的に使い倒そう』という論説を載せた。コロナ下でその正体がよく顕れたこういう日本政権だからこそ、いまだに「日本学術会議を」圧殺しようとし続けているのだとも読めるものだ。そう、国家は、国民がその幸せのために使い倒すべき国民の手段に過ぎない。それを現政権はどこでどう勘違いしたのか、「国家とは、国民を『善導』すべきもの」と考えているらしい。そうでなければ、人文社会系学問・学者の取捨選択を政府がするなどということは、思いつくわけもないはずだ。学術会議・人文社会系学問圧殺はいまだにその野望を捨てないのだし、天皇制とか憲法とかのなし崩し変更にはえらく熱心なのである。こういう政権の下の国民は、結局その一生を台無しにされるばかりだったというのが、世界史の大きな教訓ではなかったか。
 と、そんなことを考えつつ読んだこの論説、以下半分程に抜粋してお伝えしたい。

『(前略)
 事態が少し良くなると、すぐ対応を緩め、悪化すると遅れてブレーキを踏む。これを繰り返せば振動してしまうのは、直観的にも明らかだ。
 思い返してみれば、感染者数の山は「波」が来るたびに大きくなっている。今回は、いわゆる「変異株」の影響も無視できないだろうが、やはりこの国は事態をコントロールできていないと考えた方がよかろう。
 これまでも何度か言及している通り、欧米と比べるとなぜか日本のダメージはかなり小さいのだが、東アジアで比べれば、むしろ拙劣だ。
 たとえば台湾は今現在も、ほぼ完全にこの病気を抑え込んでいる。人口は日本の約5分の1で、社会経済的な条件や市民の価値観、自然的・地理的条件も似通っている。しかし、死者の総数は11人である。日本では1万人に迫ろうとしている。要するに人口比で約200倍、日本は状況が悪い。しかも台湾は、経済を犠牲にして健康を守ったのではない。政府を中心とした合理的で非常に素早い対応が幅広い信頼を獲得し、総合的に奏功しているのである。
 一方、被害が大きい主要国は持てる力を結集してワクチンを開発し、まさに今、その効果を見極めようという段階にある。目下、接種率の高い英国やイスラエルでは急速に新規感染者数が減ったが、同じく接種の多い米国では下げ止まり、チリではまだ効果がよく見えない。他の要因の影響も大きいのだろう。
 ただ少なくとも、それぞれの国情に応じて、政府は打てる手段は全て講じるというのが、諸外国の基本的な姿勢であろうと思う。

 (中略)

 トランプ前大統領には批判も多かっなが、早期に「ワープスピード作戦」を開始し、有望なワクチン候補に1兆円規模の支援を決定したことは、少なくとも評価すべきだろう。もちろん、基盤的な研究はパンデミックより前から始まっていたので、この予算だけで驚異的に速い開発を達成したわけではない。しかし政府によるワクチンの購入保証を製薬会社が得たことで、リスクを気にせずに開発に集中できたのは確かだろう。
 ちなみに同じ頃、日本政府は例の「GOToキャンペーン」に2兆七千億円という巨額の予算を組んだ。そのお金は医療やワクチンのために使うべきではなかったのか。国産ワクチンが無いということは、税金で外国企業から買うことを意味する。当然、その分の国富が海外に流出する。2億回分のワクチンの代金は、いったいいくらになるのだろうか。
 このように、彼我の差を知れば知るほど、率直に言って、この国は大丈夫なのか、という気持ちが募る。
 おそらく最大の問題は、責任ある立場の人たちが、この危機をできるだけ「自然現象」として処理したいと考えていることではないか。つまり「仕方が無かった」と言いたいのだ。だが、冒頭で触れた通り、今回の第4波は予想し得たものだ。また、十分な国力があり、諸外国と比べても感染者数が顕著に多いわけでもないのに、発生から1年以上が経った今、医療崩壊が起こるというのは、国の総合的なマネジメントに問題があるとしか言いようがない。
 むろん、ここで古い国家主義を称揚したいのではない。逆である。この列島に住む人々の幸福を増やすために「国家という仕組み」を合理的に使い倒すことが、まさに死活的に重要になっているのだ。そのために何をすべきか。根本から考えたい。 』

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