今や、日本サッカー代表の最強武器とも言える新顔、三笘薫のロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズが、ベルギーリーグのレギュラーシーズン1位を確定させた。今後はプレーオフでリーグチャンピオン、そしてチャンピオンズリーグ出場を懸けて戦うことになる。
このジロワーズは今年1部に昇格したばかりのチームだから、凄まじい快挙なのだ。加えてこのチーム、33節までの得点73、失点27で、得失点差46というのである。さらに、このベルギーサッカーは世界的に実力が高くって、現在世界2位である。つまり、実力派若手をどんどん世界に向けて生み出して来たリーグにおいて、二部から上がったばかりのチームが、三笘を突出攻撃手の一人とした今年、前代未聞の結果を残した。世界のサッカー世界でもめずらしいこんな夢のような出来事が三笘も代表になって起こされたのだった。
このベルギーサッカーが世界順位2位というのは、何よりも世界最新戦術に対応できる選手をどんどん育てて、1位のブラジルと変わらぬほど多く世界に排出して来たということ。ここの急台頭最強チームで三笘がプレー経験を積むというのは、日本代表戦力強化にとって計り知れぬ意味を持つ。ワールドカップ一次リーグで対戦するスペインは7位だし、ドイツは12位とあって、三笘に限って言えばこれらの国よりも各上なのだ。つまり、三笘薫は、スペイン、ドイツからリスペクトされる選手である。
三笘(と伊東純也)とによって、スペイン、ドイツにも何の臆面も不要になった。伊東純也はベルギー8位のゲンクのエースである。