九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

新聞の片隅に載ったニュースから(143)    大西五郎

2014年04月10日 19時05分36秒 | Weblog
「河野談話も内閣で継承」文科相、検定基準の見解めぐり(14.4.10 朝日新聞)
  (ころころと変転した文科相の認識)

 下村博文文部科学相は9日の衆院文科委員会で、慰安婦問題をめぐる1993年の河野官房長官談話について「(談話)そのものは閣議決定されていない。しかし、質問主意書に対する答弁で、談話を受け継いでいる旨を閣議決定している」と述べた。第1次安倍内閣は2007年、「歴代の内閣が継承している」との答弁書を閣議決定している。
 1月の教科書検定基準改定では小中高校の社会科(地理歴史科)教科書で「閣議決定その他の方法で示された政府の統一的な見解がある場合、それに基づく記述」をするよう定めた。下村氏は07年の答弁書の内容について「検定基準上の『閣議決定等により示された政府の統一的見解』に該当する。教科書検定にあたっては慰安婦問題についての政府の基本的立場を踏まえて実施する」とも答弁した。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

 これだけ読むと下村文科相は当然のことを言ったように感じますが、実は下村文科相の村山談話、河野談話に対する認識がころころ変わっているのです。
 まず最初に下村文科相は3月26日の衆院文部科学委員会で、「河野談話と村山談話は基準における『政府の統一的見解』にはあたらない」と述べました。(3月27日朝日新聞)
 しかし4月8日に記者会見を行ない、3月26日の国会答弁について「事実誤認だった。村山首相談話は閣議決定の上で発表された」と述べて、自らの発言を訂正しました。
 アジア諸国に対する「植民地支配と侵略」への反省とお詫びを表明した村山談話は1955年8月15日、村山内閣が閣議決定しました。一方、慰安婦問題をめぐる河野談話については、閣議決定はされていませんが、93年8月4日に宮沢内閣の河野洋平官房長官が記者会見で発表。河野談話に関わった石原信雄・元官房副長官は今月2日の国会で「閣議決定したものではないが、内閣全体の気持を代弁したものだ」と述べています。(4月9日朝日新聞)
 それがさらに、「河野談話を受け継いでいることを閣議決定している」と三度見解が変わったのです。最初の「閣議決定していない」は、両談話は教科書検定の基準に当てはまらないので、教科書で取り上げなくてもよい、いやむしろ取り上げるなという意向を表明したものです。しかし村山談話が閣議決定されているという事実を知らされて、村山談話だけは認めましたが、次に河野談話も歴史を誤魔化すことはできず、内閣の見解だったことを認めざるを得なかったのです。
 戦後レジームからの脱却を唱え、「植民地支配と侵略」の事実を認めたくない安倍首相に忠誠を誓う立場からの発言だったと思いますが、文教と科学の最高責任者が教科書問題に関わる誤った歴史認識を持っていたということで、ただ答弁を修正すればいいというような問題ではありません。文部科学相としての資質を問われる問題です。

 大西 五郎
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「よたよたランナーの手記」(46) よたよたと、一退  文科系

2014年04月10日 04時50分58秒 | 文芸作品
3月20日までのことを書いたが、以降は一言で言えばこんなふうで、一進一退の一退続きという感じ。

 24日に1時間8.4キロ、28日はいつもの外コースを1時間9キロ弱、29日が30分4.3キロ。1日が45分6.5キロほど、2日は50キロサイクリングを頑張って、5日が80分で11キロほど、7日はやはりサイクリングで60キロを超えた。右脚に痛みというほどではないが何と言うか違和感があって、調子が上がらない。はじめは脹ら脛の外側、次いで足首である。このため、調子を見ながら短時間走行やサイクリングに切り替えた上で、11キロ時などの高速走行を避けている。無理して悪化させたくないのは、当然のこと。ジャンプや片脚つま先立ちなどで脚全体の強化運動には努めているが、どこか故障を庇っていると、疲れも、そして特に疲労感が激しい。

 文字通りの三寒四温だが、今の時季のサイクリングは花見も兼ねたりで特に楽しいものになる。ちなみに、サイクリングには足首のこんな違和感はまったく影響しないから、思い切り走れる。2日は満開近い桜の中を快激走してきたとも言えて、格別中の格別。
 7日のサイクリングは、長久手の万博記念会場へ行ってその周回サイクリング・コース(5.1キロだったか?)を3回ほど回り、南進して愛知池経由で帰ってきた。記念会場の日本庭園ではなかなかゴージャスなロケーションを目の前にしながら、茶菓サービスを楽しんだりした。目の前にメタセコイアらしい高木が何本か突っ立っていて、あと10年もしたらどんなに高くなるのだろうなどと、楽しい想像を巡らしていた。公園を出てちょっと西から南に上り下った長い山道では、時に敢えて立ち漕ぎのまま暖かい春風に分け入るように走ってみる。そんなふうに汗水垂らして走っている坂道で満開の桜にふと目が合ったが、それがなんと愛しいと感じたことか。春の突風の中のこの満開に、汗水の老骨を対比したというか、重ねたというか、まーそんなところからだ。

 愛知池では周回サイクリングコースを目にしたから、今度いつかこれを目的で来ても良いなどと目論んでいた。愛知池北西端からはもう一度ちょっと北に回って、以降は天白川堤防道路を平針方面に下る。菜の花はもちろん、雪柳、連翹、木瓜もと、川周辺は何故か花盛りだ。日本人は、水の側に空き地を見つければ花を植えたがるのだろうなどと、勝手に推論しつつ微笑んでいた。白秋の時期の春に出会う花々は、まさに青春。我が玄冬に思いを馳せること多いこの頃だが、僕が死んでも僕のこの残骸がまたどこかでこんな花を咲かせるのだろうなどと、いつものように慰めてみる。でも、雲のモクモクとしたお尻のような眺めが見えた時には、ルノアールではないがまだまだときめくのである。
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心配なこと・・・    らくせき

2014年04月09日 09時41分16秒 | Weblog
「慰安婦に謝罪する必要ないという考えは恥ずかしい」
 ミス世界一・吉松育美さんの発言に批判殺到
というニュース。

一種の言葉狩りのような事態が日本のネトウヨが
起こしているのは、恥ずかしい。



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随筆紹介 「ブカブカ靴」    文科系

2014年04月09日 04時16分59秒 | 文芸作品
 昨日と同じK.Kさんの作品です。   

【 今まで足にぴったりで気に入っていた靴が、最近緩くなった。とても足が疲れる。
 友に話すと「年とともに足の筋肉も取れるのよ」、教えられた。彼女はくつ下を一枚重ねるか、中敷きを入れるらしい。右と左でも違うとか。頬もたるみ、腹回りも、まさか足までもとは、気が付かなかった。
 そういえば少し前。通販で前と同じサイズの靴を注文した時、ブカブカで返品した事があった。その時は、型が少し変わったのかで過ぎた。本当は、私の足が小さくなっていたのだからのんき者である。

 もしかしたらあの時もと数年前を想い出す。卒寿を過ぎた父は「靴がブカブカになってしまったわい」と、杖をつきゆっくりと歩きにくそうに来た。「もったいない」が口ぐせの父の靴は、型はくずれ、かかとはすり減り、雨の日はしみて使えなかった。
 でも、その時は違った。「何時、お迎えが来てもいいように」と、何十年ぶりに買った。私は〈やっと、人前で脱いでも恥ずかしくなくなった〉と見ていただけ。たぶん、食も細くなり、足も小さく、体力も弱っていたのだろう。それから三ヶ月後に旅立った。

 私も父の気持ちが分かるようになった。靴が合わないと、足全体、腰までも痛くなる。歩くのもおっくうになる。ふんぎりがつかず、まだ、はくかも? と、残したパンプスも処分した。スッキリと片付いた靴箱に入る、私に合う靴を探している。】
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随筆紹介 「育児ことわざ」   文科系

2014年04月08日 15時42分26秒 | 文芸作品
 今回紹介するのはK.Kさんの作品です。

『 新聞で育児ことわざを見つけた。「泣きっ面は放置」「花より団子虫」「急いではヘソを曲げられる」「一寸の虫にも五分立ち止まる」などである。私にも二歳と五歳の孫がいる。共働きの娘夫婦に助っ人を頼まれるから思い当たることばかりである。

 先日娘から「仕事が長引いたから、保育園の迎え頼む」と連絡があり、私は仕事を早退して行った。急ぐあまり、いつもは二歳の次女が自分で靴をはくのに手を出した。すると、「自分ではきたかった」と大泣き。かえって面倒なことになってしまった。「ふぅ」、ため息がでる。これから夕食、風呂、九時には寝かせたいのに……。「またか」という顔で見ていた長女に「おばあちゃん、リオちゃんを泣かせないでよ。遅くなるでしょ」と、言われてしまった。次女が頑固なのはよく知っている。
 その時、「あっ、団子虫」と、長女が足元を指さした。「えっ、どこ?」次女は泣き止み、探す。「いた」一匹の団子虫を手にのせた。すっかり笑顔になる。気をそらすのは私より長女の方がうまい。
 手をつなぎ、歩き出す。掌が温かいから、ぐずったのは眠たかったのかも。もう六時半。帰りが最後になってしまった。園の門の扉を閉めると同時に、部屋の電気が消され、暗くなった。その中で団子虫を大切に握りしめ、やっと車にたどり着いた。育児ことわざは、孫に振り回される私が、〈皆も同じなのね〉と、気持ちをラクにできることわざだった。』
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オバマ国賓問題、余聞   文科系

2014年04月07日 05時52分51秒 | 国内政治・経済・社会問題
 以前から何回か話題にしてきた表記のことで、また新ニュースである。阿修羅掲示板に天木直人の最新ブログ記事が紹介された。安倍政権が、「(明治から)日本は、立派な国」という以外に何の政治理念も持たないことがよく分かるのである。典型的なポピュリズム政治と言いたい。彼の結論はこうだ。「安倍なんてちょろいものだと」(オバマ政権は改めて認識したはずだ)と。オバマから色よい返事をもらうために安倍が犠牲にしたものこそ、今の大いなる国益なのであった。見栄の政治!
 天木直人、イラク戦争参戦に抗議した結果、外務官僚を辞めることになった人物と聞いている。だとしたら、「有能」俗物流行の今の時代、なかなか出来ることではないと言いたい。こともあろうに嘘の理由で始まったあの戦争は、それほどに醜悪なものであったのだから。国連決議によって参戦した支援相手国アフガンにさえ、今のアメリカはもう嫌われている。解釈改憲で参戦した日本国家よりも、天木直人が正しかったのである。 

【 こんな外交なら子供でもできる  2014年4月6日 11時15分 天木 直人 | 外交評論家

 きょう4月6日早朝にTBS系で放送された時事放談に菅官房長官がゲスト出演し、おどろくべき発言をした。これは国民にとって聞き捨てならない発言だ。彼はまず、昨年2月に安倍首相が訪米してオバマ大統領と初会談した時、オバマ大統領から三つの具体的要請があった事を明らかにした。
 すなわち辺野古移転計画の着実な実施、TPP合意、そしてハーグ条約加盟、これである。そして菅官房長官は得意げにこう語ったのだ。安倍首相はこのオバマ大統領の要求に三つとも応える。だからオバマ訪日が成功しないはずがない。日米同盟は強化される、と。語るに落ちる笑止千万な発言だ。
 辺野古移転と言い、TPPと言い、そして日本の子供を米国に連れ戻すためのハーグ条約への加盟と言い、すべて国民の犠牲の下に米国の要求に応じるものだ。これで日米同盟が強化されないはずがない。
 そんな外交なら誰でもできる。しかも米国の要求はこれだけでは終わらない。「日米同盟をこわす気か」と一言米国が脅かせば、安倍首相は次々と更なる米国の理不尽な要求を飲まざるを得なくなる。その行き着く先が米国に代わって中国と戦争させられるのでは、これほどバカな役回りはない。しかもそのバカな役回りを、安倍・菅官房長官は喜んで演じているように見える。米国は嘲笑しているに違いない。安倍なんてちょろいものだと。
 残念ながらそれが今の安倍政権の姿である(了)】
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ザックジャパン(151) 遠藤保仁の「日本の弱点」対処法②  文科系

2014年04月07日 05時34分05秒 | 文芸作品
『俺らのサッカーは繋ぐサッカー。それは、今もまったくブレていない。ただ、そのためには前線から守備をしたり、恐がらずにアグレッシブに攻めたり、いろんな要素が必要になってくる。日本はそれを全部しっかりやって、ようやく世界に勝てるレベル』
 こう語る遠藤は、後半に出場して追いついたオランダ戦をこう闘ったという。
 前半は、全体的に下がりすぎて前二人(大迫と本田)が孤立していたから、敵にキープされてしまった。リスキーではあったが自分が前に出て相手の自由を妨げつつボールを自由にさばこうと思ったと。
 前戦プレスもしっかりやらせたようで、結果DFラインが10メートルも上げられて、日本のプレスが面白いようにかかり始めたのである。

 ベルギー戦はと言えば、日本ボランチへの相手プレスがないと観て、やはり後半にでた後はこう闘ったと語っている。前半1対1から後半2点を先取して、結局3対2で勝ったゲームである。
『自分がボールをもらう位置にセンターバックを行かせて、俺はひとつ前に出て、圭佑をさらに前に押し出すようにした。俺の位置が高かったのはそのせいで、これがうまくハマった』

 遠藤のこういう言葉を読んでいると、サッカーってつくづく駆け引きのスポーツだと分かる。それも、攻勢と守勢との組織心理的駆け引きのスポーツだと。空元気でも良いから相手を疑心暗鬼にさせた方が勝ちとすら思えるのである。例えば、「こいつら、こんな調子で最後まで走れるのかな?(あるいは、こんな調子で最後まで繋げて繋げて、攻められるのか?)だとしたら俺ら、ヤバイぞ」と、こう思わせたら断然有利になるスポーツということだ。組織心理的有利を確立すれば、走るのも疲れないスポーツとさえ言いたい。

 さて本論だが、以上の遠藤の言葉によればとにかく、日本は後陣が下がってはいけないのだ。前後どちらに布陣しても縦に詰めたコンパクトでなければならない。そして、そのためにも前陣が、敵に良いカウンター用パスを出させないよう走り回らねばならない。そうすれば、オランダのようなパス回しに長けた強いチームからもどんどんボールを奪う力を持っているチームである。
 その上で、前回遠藤の言葉で見たように、『DFの裏を狙うこと、サイドチェンジ、3人目の動き』という”日本の最大の武器”で攻める。さらにこの原則的武器に加えて、繋ぎ尽くした得点も狙っていけば(そういうやり方を成功裏に、かつ大いに見せれば)、なお組織心理的に有利な位置に立てるだろう。
 なお、この”日本の最大の武器”が、敵守備体制を崩し、弱める力を持つことも強調しておきたい。岡崎の今や世界的得意技だが、裏を狙えば敵DFラインを下げられるのだ。サイドチェンジでは敵陣を左右に拡げることが出来る。つまり、敵陣を下げたり拡げたりと、敵のコンパクト攻勢陣を崩せるのである。ここは、ザックがくれぐれも重視してきた崩し方、攻め方なのである。「3人目の動き」とは、バルサや日本流の繋ぐサッカーに不可欠なもの。ただ、組織心理ということで言えば、こういう長所・短所、チーム戦略を全員がきちんと押さえた上で、その時々一糸乱れず動かねば優位にはなれない。声を出し合い、注意し合うことが不可欠なスポーツということだろう。

 なお、ブラジルWC予選リーグ日本3戦の予想もここでしているので、次のエントリーをお読み願えれば嬉しい。2月10日、11日、12日にエントリーしている。
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ザックジャパン(150) 遠藤保仁の「日本の弱点」対処法①  文科系

2014年04月06日 18時41分43秒 | Weblog
 148回で「ACLでも浮彫、日本の弱点」を以下の3点にまとめてみた。山本昌邦氏が指摘した「日本主流の戦い方の、中韓クラブとのミスマッチ」という言葉、発想を糸口にして。この「ミスマッチ」の要点とは、こうまとめたところだ。
『さて、この弱点分析は実に正しいと思う。ロングボールを屈強な外人選手など目がけて放り込まれて、そこからの2、3次攻撃も含めた速攻で得点されるという弱点である。これが実は、ザックジャパンが示す好不調の波の出所にもなっているとここで何度も述べてきた。去年の代表遠征に見られた「弱い10月と強い11月」とも言える大きな差もここにあったと指摘されてきたことでもあるし、もう少し詳論してみよう。
 日本通常の攻守スタイルはこういうものだ。
①攻撃は、現在世界の最先端、パスを繋ぎ尽くす得点法
②守備は、前後どちらに構えても、縦に詰めた密集・コンパクト陣で敵ボールをより多く奪うやり方
③以上から必須となる敵カウンターに対する対策は、前陣からも常にプレスを掛けて良いパスを出させず、後陣はラインと、オフサイドトラップの精度とを上げること』

 さて、この弱点を綺麗にカバーした経験を語っている読み物に最近出会えたので、要約紹介してみることにした。スポーツグラフィック「ナンバー849号」(3月27日号)ワールドカップ特集で日本の頭脳・遠藤保仁が語っているインタビューである。このインタビューでは、上記の言葉で言う『去年の代表遠征に見られた「弱い10月と強い11月」とも言える大きな差』のこと自身がテーマになっているので、この続きに相応しい格好な分析となるはずである。
 まず、弱い10月2連戦はこう語られる。
『セルビア戦、ベラルーシ戦ではいい形がほとんどなかった。オカちゃんの裏への動きは読まれていたし、香川真司の中に入っていく動きも封じられていた。同様のケースはW杯のギリシャ戦でも十分起こりうる。じゃあその時何ができるか、みんなで共通のイメージを描けていなかったんでギクシャクしてしまった。選択肢がなさ過ぎたんだよね』
 このように10月を分析する遠藤は、11月のオランダ戦、ベルギー戦にどう臨んだか。オランダ戦前にザックがミーティングで見せたDVDから、遠藤はこういう方向を確認したと述べている。自分らの攻撃の良い時の流れ(”日本の最大の武器”)を出し切ることと、攻撃の選択肢を増やすこととである。まず、”日本の最大の武器”はこう語られた。
『それは、DFの裏を狙うこと、サイドチェンジ、3人目の動きだね』
 さらに、これに関連した11月2戦のできは、このように控えめな評価がなされた。
『ただ、あの2試合とも俺らが元々持っていた日本の最大の武器で点が取れていないからね。結果が出たからって、そこを見逃したらダメでしょ』
『オランダ戦で圭佑が決めたゴールのように、みんなが連動して攻撃できた方が日本にとってはいいのかも知れないけど、どこかで裏を狙って一発決めるとか、そういう”怖さ”もないといけない』

 以上の攻撃についての言葉、確認の中からは、防御に対するこういったメリットも読み取らねばならないだろう。敵を押し込んで、DFラインをちゃんと上げたコンパクト陣型が出来ていれば、身方ボールを変な形では取られないし、取られても敵カウンターに繋がる良いパスをそうは出させないはずだと。このことは、強い11月によって、特にそれぞれ後半に遠藤が出てからの戦い方で証明されたと言える。それぞれの後半がどう変わったかを次回に観てみたい。遠藤の言葉で。
(続く)
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「オバマ国賓」、一方的に決定?  文科系

2014年04月06日 02時00分28秒 | Weblog
 これが真実ならば、二日前のここに拙稿を書いたばかりの表記のことについて、大変なニュースが阿修羅掲示板に紹介されていた。以下のニュース自身が元外務官僚の天木直人氏の4日付けのブログ文章転載だというのだから、捨ててはおけない。紹介者は信頼できない人ではないと思われるので、半信半疑のままに紹介してみる。

【 わが耳を疑うニュースをきょう4月4日午前5時のNHKが流した。
 すなわち政府はオバマ大統領を国賓で迎える事にしたがその日程はまだ決まらないという。

 三十数年間の外務省勤務で私も多くの要人を国賓で迎えた事があったが、日程が決まらないのに国賓で受け入れる事を決めたなどということはあり得ない事だ。天皇陛下を煩わすことになる国賓の決定を、日程が決まらないのに勝手に決めたら宮内庁に怒鳴らる。これは誤報ではないのか。そう思ってきょうの各紙で確認したら誤報ではなかった。
 きょう4月4日に政府はオバマ大統領を国賓で迎える事を閣議決定すると報じていた。しかし同時に報じていた。オバマ大統領の訪日日程についてきのう4月3日に米国から連絡が入り、日本到着が4月23日になるか24日になるかわからないという(4月4日下野新聞)。だから政府は4日の閣議では仮日程で国賓待遇とすることを決定するという(4月4日産経)。
 各紙の報道も23日―25日と書くものもあれば24日―25日と書くものもある。前代未聞の国賓決定である。いや、国賓なのか、国賓待遇なのかさえ不明だ。

 あれほど嫌っていたオバマ大統領を、それでも国賓で迎える事にこだわる安倍首相は文字通り支離滅裂である。こんな政治家に消費税増税や原発再稼働をされてはたまらない。何よりもこんないい加減な政治家に、戦後70年もこの国の基本であった憲法9条を、「俺が決める」といって勝手な解釈で捨てられてはたまったものではない(了)】

 この文章を読むにはこういう前提知識が必要だろう。国賓扱いにするとは、日本滞在2泊が前例、慣例となっているようだ。天皇との晩餐があるからである。対してオバマ大統領が2泊するかどうかもまだ伝えられていないらしい。そんな状況下で政府が「国賓」決定をするとは、今はまだ日本政府の一方的な決定なのだろう。つまり、オバマからは、望み通りのよい返事がもらえていないということだ。安倍内閣は、それほど必死に米国の好意を演出したいのだろう。相次いで行われる韓国訪問と同じ1泊では面子が潰れるとシャカリキになっている姿が目に浮かぶのである。何故これほど嫌われているかの反省もないままにこんな度し難い未練とは、醜態と言えるほどのものではないだろうか。現政府のこういう「発想」そのものが、オバマに嫌われている当のものなのかも知れない。外務省は数か月前から必死に動いてきたのに、相手は全く暖簾に腕押し、馬耳東風。こうして、日程まであと20日! 実に珍妙、不思議な光景である。
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「テロリスト」「愛国者」、安重根記念館  文科系

2014年04月05日 12時43分53秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 安倍政権はこの問題でも日中と揉めていて、今後いっそう大きく、深刻に溝を拡げていくと予想される。この1月、伊藤博文暗殺の現地・ハルピンに中国が記念館を開館して韓国が謝意を表している問題で、菅官房長官が「テロリストに対してなんたることか!」と反撥意見を表明したからである。歴史的知識がないならばどっちも理ありとも見えてなかなか理解の難しい問題であるが、僕の見解を展開してみたい。
 当時の「法律」から見たら当然テロリストだろうし、今の法でも為政者殺しは当然そうなろう。ただ、安倍政権側に全く存在しない観点を一つ書いてみる。

 日本は、独立国であった朝鮮を明治維新以来40年かかって占領したのである。この40年の日本は、朝鮮に対して不法な侵略行為を何度も重ねてきた。1875年の江華島事件に始まって、帝国初の大軍隊平時駐留は早くも1882年に朝鮮に対して行われたのだし、日清戦争も朝鮮併合問題に絡んで起こったものだ。そして、この暗殺事件は1910年の併合の1年前09年に初代朝鮮総統に対してなされたものである。こういう歴史的諸事実を前にして、これに対するに「当時は植民地は許されていた!」とか「どんな法でもやはり法なのであって、当時は有効!」とだけ語るのでなければ、「テロリスト」とだけの論理は成り立たないだろうと、これが僕の論旨だ。現に植民地問題絡みだからこそ、朝鮮から観た安重根は「熱烈な愛国者」になるのだし、日本に侵略されたという同じ立場の中国から観てもそうなるのである。つまり、植民地問題を抜きにして初めて「テロリスト」とだけ言いうるということだろう。

 さて次に起こるはずのこの理解はどうか。ならば、「向こうは『愛国者』で、こちらは『テロリスト』と言い続けるしかないのである」。僕は、こういう理解にも賛成しかねる。
 今が民主主義の世界になっているのだから、やはり植民地は悪いことだったのである。「その時代時代の法定主義」観点という形式論理思考だけというのならいざ知らず、現代世界の道義から理解する観点がどうでもよいことだとはならないはずだということである。「テロリスト」という言い方は、こういう現代的道義(的観点)を全く欠落させていると言いたい。当時の法で当時のことを解釈してだけ相手国に対するとは、言ってみるならば今なお相手を植民地のように扱うことにならざるをえないはずだと、どうして気づかないのだろうか。僕にはこれが不思議でならないのである。こんな論理で言えば、新大陸で無差別大量殺人を行ったピサロを殺しても、スパルタカスがローマ総督を殺しても、テロリストと呼んで腹を立てるのが現代から観ても正当ということになる。こうして、当時の対立する一方が押しつけた法以外ではどうにも正当化できないこういう論理、立場というものを改めて敢えて強調するというのが、安倍政権の対外政策指針のように見えるのである。こういう態度は、法にさえ反しなければ悪くないのだと言い続けるやり方と同じ種類のものでもある。中韓に対する高圧的な態度しかり、A級戦犯や東京裁判の否定しかり。「日本の植民地政策が批判されるが、西欧はもっと長く、苛酷にやってきたではないか!」というのも、同じ態度だろう。
 こんな態度ではどこまでいっても国際友好関係などあり得ないだろう。敢えて云えば、まるであの時代に今を戻すような態度だからだ。こうして、最近の不仲の責任はすべて安倍政権にあると、声を大にして言いたい。世界人間的道義に触れずに自国(偏愛)だけを押し出す思考、立場は、当然のことながら人間としての品格にも欠ける。良識ある世界に対しては、説得力を持たないはずだ。こういう主張に対して、新自由主義世界固有の競争原理下ではそんな良識はお人好しで損するだけだと反論するのだろうが、こんな主張こそ長い目で観ればもっとも国益を損なうものだと言いたい。9条がもたらしている国益に盲目であるのも、そういうことだと理解している
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オバマ訪日は「国賓」にできたようで  文科系

2014年04月04日 18時53分22秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 今朝の新聞によれば、この4月のオバマ訪日は、なんとか国賓扱いに成功したようだ。2月18日のエントリーでこう書いた問題である。

【 安倍「裸の王様」を考える  2014年02月18日
 安倍が酷い事になっている。NHKの会長らが東京裁判関連など各国を愚弄するような発言を連発して、アメリカ大使への取材も許されぬ状況になっている。「首相周辺の圧力で」迎えた人物たちだそうだが、彼等がいかに酷いシロモノかということである。ここからこんなことも起こった。オバマ来日を国賓扱いにして日本に二泊してもらおうと懸命の努力を続けてきたが、難航しているようだ。よほどの事がない限りもうダメだろうと僕は推察している。共和党に寄りすぎてオバマを軽視しすぎたし、権威主義丸出しの日本外務省はオバマにはそろそろ嫌われ始めたのではないかとも。ここでも馬鹿な安倍が「オバマが韓国と同じ一泊では、政権の権威に関わる」とばかりにシャカリキなのだろうが、甘いと思う。そんな「『国賓待遇』、二泊工作』」の腹なのだとは、オバマには当然見透かされているはずだから、日本人が苦手な「理念的原理原則思考」から、断られるのではないか。
(中略)
 例えば、「オバマに、国賓扱いを説得してくれ」と外務省はもう命じられていてあらゆる努力を開始しているはずだ。有能な彼等の事、成功するかも知れない。オバマのなにかおねだり受け入れを交換条件にでもして。成功したならば、駐米大使周辺などは首相に大変な貸しを作った事になる。官僚たちにとっては、これくらいでちょうどよいのだろう。短い政権などに忠誠を尽くしすぎれば、自分の政治生命も短くなる理屈だ(後略)】
 
ところで、このオバマ急転直下の原因はなんだったのだろうか、興味深い。外務省はどういう交換条件を出して欲しい返事をもらったのか。多分「河野談話取り消し問題の先延ばし(政府はともかく、自民党はまだ諦めていないようだ)」と「日韓会談のオバマ仲介で成功!」だろう。またひょっとしてTPP絡みでも、なんか譲歩したかも知れない。「今年中に決着付ける」とアメリカ担当者が急に元気になったみたいだから。
 なんにしても、裏取引は嫌だね-。政権が外務省に借りを作ったことにもなるし。
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新聞の片隅に載ったニュースから(142)    大西五郎

2014年04月03日 14時09分12秒 | Weblog
「1人の行為で信頼崩壊も・・・」籾井NHK会長、入局式で(14.2.2 朝日新聞)

 就任会見での政治的中立を疑われる発言が問題になっているNHKの籾井勝人会長は1日、新局員の入局式での講話で「(就任)初日に記者会見を行なった際、質問に答えて個人的な意見を言い、大きく報道されました。入局前の皆さんには、ご心配をかけたことと思います。たいへん申し訳ありません」と話し、謝罪した。
 その後、NHKが受信料によって成り立っていることに触れ、「職員全員が信頼や期待を積み重ねていったとしても、たった1人の行為がNHKの信頼のすべてを崩壊させることもあります。自らの行為の、NHKや日本の社会に与える影響や責任の重さは、昨日までとは全く違うことを、しっかりと自覚していただきたいと思います」と話した。

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 俗に云う「よく云うは!」です。その言葉はそっくり籾井さんあなたにお返ししましょう。
 就任会見で「国際放送では日本の立場を主張するのは当然のこと。政府が右ということを左と云う訳にはいかない」と述べ、特定秘密保護法の内容や成立の過程に疑問が出されていることについて「世間が心配していることが政府の目的であれば大変だが、そういうことはないだろう。あまりかっかかっかすることはない」と述べたことが、NHKの会長としてNHKの報道機関としての役割を理解しておらず、放送法が「(番組の編集に当たっては)政治的に公平であること。報道は事実をまげないですること。意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点をあきらかにすること」(放送法第三条)と規定していることに反すると、入局式での講話を借りれば『NHKに対する信頼の全てを崩壊させ』ているのです。
 また国民のあいだにも賛否の意見が分かれ、外交問題にもなっている安倍首相の靖国神社参拝についても「総理が行かれたことはそれはそれで、いいのわるいのと云う立場にない」と発言しましたが、報道機関であるならばA級戦犯が祀られている靖国神社に参拝することについての国民や外国の反応を伝え、この問題が持っている意味を国民が考えるような材料を提供することが報道機関の役割であり、放送法もそのことを規定しています。
 ですから就任会見が報道された直後からNHKには抗議の電話やメールが殺到し、NHKの現職やOBの職員らによる「放送を語る会」や「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」(共同代表、醍醐聡・東大名誉教授)など幾つかの団体によって籾井会長の辞任を要求する署名運動が全国的に起きているのです。
 また、安倍首相によって新しくNHKの経営委員に就任した作家の百田尚樹氏や長谷川三千子氏が東京都知事選で田母神候補の応援演説を行ったり、朝日新聞に拳銃を持って抗議に行った右翼団体の代表を礼讃する追悼文を文集に寄稿したことも、NHKの信頼を失わせているのですが、籾井会長はそのことを職員にどう説明しようとしているのでしょうか。気になります。
 
 大西 五郎
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安倍政権武器を輸出「禁止」から「推進」へ     大西五郎

2014年04月02日 20時01分25秒 | Weblog
「戦争をする国」へさらに一歩

 安倍内閣が4月1日、武器輸出三原則に代わる「防衛装備移転三原則」を閣議決定しました。今までの「武器輸出禁止」を目的とした原則から「武器輸出推進」に方向転換するものです。
 武器輸出三原則は、1967年佐藤内閣の時に策定されたもので、1.共産圏、2.国連決議で武器禁輸になっている国、3.国際紛争の当事国またはその恐れのある国へは武器輸出は認めないとしました。さらに1976年三木内閣の時に、三原則対象以外の国についても武器輸出は慎む方針を決定。アメリカとの戦闘機の共同開発など一部例外的に認めたケースもありましたが事実上、武器は原則輸出禁止になりました。
 それを今度の防衛装備移転三原則では、1.国連安全保障理事会の決議に違反する国や、紛争当事国へは輸出しない。2.輸出を認める場合を限定し、厳格審査する。3.輸出は目的外使用や第三国移転について適正管理が確保されるなど一定の条件を満たせば、名前が示すとおり武器を移転(輸出)することを認めるとしています。
 安倍政権は「日本を戦争をする国にする」また一歩を進めようとしています。
朝・毎・中日「平和主義」の後退憂う
 この新原則について、朝日、毎日、中日の各新聞は「平和主義国家からの逸脱」と厳しい評価をしていますが、読売新聞は武器輸出を積極的に推進すべきだという社説を掲げました。
 朝日新聞は、「武器輸出容認を決定 歯止めあいまい」と政府が閣議で武器の輸出を容認することに方針転換したことを伝えるとともに、輸出ができる国や武器の種類が明記されておらず、新原則では「我が国の安全保障に資する」かどうかを国家安全保障会議で審査するとし、どこまで認めるかは政権の判断に委ねられており、制度の透明性に課題を残していると指摘しました。
 毎日新聞は「新原則武器輸出に幅 「紛争助長回避」削除」とし、これまでの武器輸出(禁止)三原則下でなし崩し的に輸出を認めてきた個別の事例を整理してルールを明確にするとともに、将来の輸出拡大に備える枠組みに裁量の幅を持たせている。政府の運用次第では、日本が掲げる「平和国家の意味合いが変化することになりそうだと警鐘を鳴らしています。
 中日新聞は「かすむ平和主義 「日本製」で戦闘 道開く」で新原則は武器輸出拡大につながる抜本的な政策転換で、憲法の平和主義の理念が大きく変質する。日本で作られたり、日本の技術を用いた武器弾薬が海外で殺傷や破壊のために使われ、紛争を助長する恐れもある。武器輸出の解禁は、集団的自衛権の行使容認に向け米国など友好国との共同開発や技術協力で軍事的な連携を強める狙いもあると、安倍政権の「戦争をする国へ」への傾斜を憂慮しています。
 これに対して読売新聞は、「新しい原則に基づき、武器や関連技術といった防衛装備品の共同開発・生産などの国際協力を推進すべきだ」という社説を掲載しました。武器の全面禁輸という過剰な規制が国内産の武器の納入先を自衛隊にほぼ限定し、少量生産による高価格化を招き、日本の安全保障を揺るがしてきたとして、「武器の輸出や関連技術の提供がすべて悪いかのような発想を改めて、安全保障の観点を重視し、装備面の協力を進める新方針を打ち出した意義は大きい」と述べています。
読売新聞の安倍政権との一体化がここにも表れていますね。
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中央日報より      らくせき

2014年04月02日 19時28分11秒 | Weblog
米国司法省が1日(現地時間)、現在の入国禁止リスト(Watchlist)に
掲載されている日本人戦犯容疑者の数字が35人に上ると公式確認したと
韓国の聯合ニュースが2日報道した。
報道によればこのうち20人ほどは生体実験や細菌戦で悪名高い
日帝の「731部隊」所属であり、
残りの戦犯容疑者の中には軍隊慰安所の設立や運営に関連した人々も
相当数含まれていると消息筋が伝えた。

聯合ニュースは、初めて入国禁止措置が取られた
1996年12月の16人よりも2倍以上増えたことに注目し、
1990年代後半から米国の日本戦犯行為捜査が本格化して
2000年代初期から日本戦犯関連資料の発掘に
積極的に取り組んだことに伴う結果と解説した。

                



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集団的自衛権の憲法解釈変更反対64%    日本ジャーナリスト会議 大西 五郎

2014年04月02日 19時01分18秒 | Weblog
―毎日新聞世論調査で―
                         
 毎日新聞が3月29、30日に行なった全国世論調査で「集団的自衛権を行使できるようにした方がいいと思いますか」という質問には「思う」は37%しかなく、「思わない」が57%でした。さらに
「憲法改正をせずに憲法解釈の変更で集団的自衛権を行使できるようにするという安倍首相の進め方につい」賛否を聞いたところ、「賛成」と答えた人は30%しかなく、「反対」と答えた人が64%に上りました。
二つの質問に対する回答の数字の差は、集団的自衛権を行使できるようにする方がいいと考えている人の中にも憲法を改正せずに解釈変更だけで行使を容認することはおかしいと考えている人もいることを示しています。安倍首相が集団的自衛権の行使へ突き進んでいることが民意に逆らっていることは、この調査結果からも明らかになりました。
この世論調査では4月からの消費税増税についても質問していますが、「景気への影響は一時的」と考えている人は48%で、「長引く」と答えた人は41%。「影響ない」という人も7%いました。しかし消費税増税で「家計の支出を抑えようと思う」人が67%いました。消費税は来年10月に更に10%にひきあげることも予定されていますが、10%への引き上げに反対が70%もありました。そして「1年前に比べて、景気が良くなっていると実感していますか」では「実感している」は26%で「実感していないが71%でした。
それなのに、安倍内閣への支持率は55%でした。安倍首相が進めようとしている政策には賛成しない人の方が多いのに、支持率が高いということはどう理解したらいいのか、答えを出すのは難しいようです。
[主な質問と回答](数字は%)
◆ 集団的自衛権を行使できるようにすることに   賛成 37  反対 57
◆ 憲法解釈の変更でそれを行なうことに      賛成 30  反対 64  
◆ 消費税増税の景気への影響は         一時的 48 長引く 41 影響ない 7     
◆ 家計支出を抑えようと思いますか        思う 67 思わず 31
◆ 来年10月10%への引き上げに         賛成 26  反対 70
◆ 安倍内閣を支持しますか            する 55 しない 27 関心ない17
◆ 安倍内閣を支持する理由は何ですか  自民党の首相だから       11
     指導力に期待できるから     27
     政策に期待できるから      30
     政治のあり方が変わりそうだから 31
                   以上
                         


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