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憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

もう一つのベネズエラ「情勢」   文科系

2019年02月17日 11時02分20秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 風雲急を告げるベネズエラ情勢については、アメリカ政府サイド情報ばかりの日本マスコミ。もう一つのベネズエラ「情勢」として、「マスコミに載らない海外記事」というサイトから転載します。


『 2019年2月17日 (日) リビアの「来た。見た。彼は死んだ。」がベネズエラで繰り返されるのだろうか?
Brian CLOUGHLEY 2019年2月12日 Strategic Culture Foundation

 昨年9月、ウォールストリート・ジャーナルが「今年、この北アフリカの国における一ダース以上の攻撃は自分たちによると主張し、イスラム国家が混沌としたリビアで復活を演じ、世界最重要供給国の一つから石油の流れを混乱させると脅している」と報じたように、様々な集団が、国家支配のために、お互い戦う状態で、リビアは無秩序な混乱状態にある。ウォールストリート・ジャーナルのような主流マスコミにとって、結局は外国人に過ぎない、それほど多くの罪がない人々の大虐殺をもたらす残忍なIS攻撃より、石油の供給が混乱させられる事実のほうが、ずっと重要だ。

 国連安全保障理事会はイスラム国家による「2018年12月25日のトリポリにおける極悪、卑怯なテロ攻撃」に遺憾の意を表し「犠牲者のご家族に、最も深い同情とお悔やみを申し上げるとともに、負傷された方々の速い完全回復をお祈りする」と述べた。

 安全保障理事会がこのような意見を表明するのは称賛に値するが、もしリビアが6年の内戦で破壊されていなければ、誰の同情の必要もなかったはずなのだ。

 リビア大惨事の原因は、反政府派の動きを支援し、打倒すると欧米が固く決めたムアマル・カダフィに支配される不運な国に、何千という爆弾やロケットを雨あられのごとく降らせた、2011年3月から10月までの7カ月間のアメリカ- NATO大空爆だった。カダフィのリビアでは、世界保健機構WHOが詳述しているように、政府は「プライマリ・ヘルスケア組織を通して、全ての国民に対する無料の、予防的、治癒能力があるリハビリテーション・サービス、医療センターや地区病院を含め、包括的医療」を提供していた。平均寿命は(インドの66歳;エジプトの71歳、南アフリカの59歳に対して)75歳で、CIA世界ファクトブックはマレーシアやメキシコやサウジアラビアより高い94.2%の職字率だったと指摘した。

 カダフィは聖人からはほど遠かった。彼は最も残忍な形で敵と交渉し、人間性に反する多数の犯罪で有罪だった。だが、アメリカによる制裁、あるいはアメリカ- NATOの飛行機とミサイルによる7カ月の攻撃を受けなかった(今も受けていない)世界中の多くの他の国々も同じようなものだ。

 アメリカ- NATO大空爆は成功し、カダフィは反乱軍に打倒され、捕らえられ、その上、報道されたように「自暴自棄で、おびえる69歳のカダフィは、白い自動車のボンネット前に投げ出され、血まみれの頭は民兵のひざでしめつけられた。彼はボンネットからすべり落ち、絶え間ない打撃に対処することができなかった。」 それから、特に恐ろしいビデオで見られる通り、無慈悲に打ちすえられ、銃剣を肛門に挿入され、殺された。
 彼女がこれを知らされると、このニュースで、アメリカ国務長官ヒラリー・クリントンはくすくす笑い、笑いながら言った「我々は来た、見た。彼は死んだ。」
 トランプはアメリカ史で最悪の大統領だが、少なくとも我々は誰かが殺されていたと聞かされて、歓喜でカラカラ笑う人物による世界支配からは免れている。


 ともあれ、今のところベネズエラで起きているのと全く同様に、リビアはクリントン夫人のカラカラ笑いの中、混乱状態に陥れられたのだった。マドゥロ大統領は無情で、横柄で、多くの点でカダフィと変わらず、ベネズエラが彼の政権下で苦しんだことには疑いがない。だがリビアで起きたのと全く同様、ワシントンに課された邪悪な制裁のため、それ以上に苦しんでいるのだ。

 苦しむのは、常に普通の人々、特に貧しい、恵まれない、病気の、不自由な、トランプが愛すると言う全ての人々だという制裁の否定的側面を指摘しているというだけの理由で、国際連合人権理事会は、ワシントンの制裁者連中からは好意的に見られていない。2月7日、ホワイトハウスでの朝食を兼ねた祈とう会で、彼は「アメリカは贖罪を信じる国だ」、信仰が「生活を変え、共同体を治し、忘れられた人たちを救い出す」と宣言したが、彼が言う殆ど全てと同様、おおいに偽善的なたわごとだ。

 これらアメリカ制裁は無数の苦しみをひき起こした。アルジャジーラが2月8日に報じたように)、「病院が、アメーバ症、汚染された食物や水によって伝染したある種の赤痢を発症した後、14人の子供が今週亡くなったと言った。病気に感染した多数の他の子供たちが医療用品の欠如のため適切な治療を受けることができない。」 長年の間、同様に不快な制裁を経験したリビアや、侵入前のイラクでそうだように、それ継続している。

 アントニオ・グテレス国連事務総長は、ベネズエラ危機に関係する全員「緊張を下げて」、お互い話を始めるよう強く促したが、マドゥロ打倒に熱中している全員、誰も彼に耳をかたむける可能性が毛頭なかった。人権を侵害する一方的、強制的弾圧措置の悪影響に関する国連特別報告者、イドリス ・ジャザイリ(称賛に値する大いに知的な人物)は、1月31日、アメリカ(特に名をあげずに)による「強要」は「国際法のあらゆる基準違反」だと述べた。彼はきっぱり述べた「ベネズエラでの経済そして人道的危機を促進し、飢餓や医療の欠乏をもたらす制裁は、紛争の平和的解決の基礎ではない」。

 だがワシントンは少なくとも今のところ、ベネズエラ紛争の平和的解決を全く望んでいない。アメリカが生活必需品を奪った人たちによって、マドゥロが打倒されるよう、苦しみが続くのを望んでいるのだ。アメリカはその手の者が頂点にいることも望んでいる。
 そこで、ベネズエラ議会の二流政治家、フアン・グアイド登場だ。
 1月25日のウォールストリート・ジャーナルによれば「野党指導者フアン・グアイドが自身をベネズエラ暫定大統領だと宣言する前夜、マイク・ペンス副大統領から電話を受けた。ペンス副大統領が、もし彼がベネズエラ憲法の条項に訴えて、ニコラス・マドゥロから政府支配を奪えば、アメリカはグアイドを支持するとを誓ったと政府高官が述べた。」

 2月8日「石油制裁は、人権侵害に対してマドゥロを罰し、正当なベネズエラ大統領としてアメリカが認めた野党リーダーフアン・グアイドに権力を譲るよう、彼に強いるのを意図したものだとトランプ大統領は述べた」とニューヨーク・タイムズが報じた。
 「革命」全体はワシントンが画策したが、少なくとも今回彼らはロケットと爆弾でやってこなかった。ワシントンが勝利し、なんらかの形でマドゥロが去るだろうことは疑いない。
 彼に対する私の助言は以下の通り。諦めて出国するのを余りぐずぐずせぬように。さもなくば、マドゥロよ、彼らは来るだろう。彼らは見るだろう、あなたは死ぬだろう。』

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喜寿ランナーの手記(250)老人ラン・トレの一助に⑤ 文科系

2019年02月16日 10時29分29秒 | スポーツ
 今回は、中年以降に「これから走りたい」、「走れないかな」という人に向けて以下の文章を書く。僕自身が59歳にラン入門したのだし、その後病気による長くは3年などという2回の完全ブランクなども経て、今年78歳になる今も1時間10キロを走れているという、そういう体験からの知識である。この経過の中ではもちろん、いろんなランニング本も読んできた。
 以下、公営スポーツジムなどにあるトレッドミルを使った入門法を書いてみるが、そのつどのスピードが分かると効果が高いという意味で便利だからである。効果が高いというのは、自分の現状を自覚でき、日々の進歩が手に取るように分かるということだ。

① 先ずとにかく、楽なスピードで20分歩く。次にはそのまま、自分が10分ほど歩ける出来るだけ速いスピードを探し、この合計30分を何日か続ける。
 この「20分」はウオームアップのため。これを経ないと自分に適正な「高速歩行10分」のスピードも出せないからである。

② 上の10分を次第に伸ばしていく。「楽に20分」プラス「時速6・5キロ歩行で20分」というように。

③ この「高速歩行」が30分できるようになったら、この最後の方で、ちょっと走ってみる。ただし、高速歩行よりもかなり遅いスピードにして、「6・5キロ時歩行20分、そして5キロ時走り10分」というように。そして、この30分末尾の走りを次第に多くしていく。まず目指すのは「楽歩き」20分プラス「超低速走り30分」、さらには、両方で1時間などというもの。ゆっくりでも長時間走るほどに心肺機能、走力は高まっていくものだ。

④ 以上の間に、いつも筋肉の補強運動と、トレーニング後の両脚などストレッチとを平行する必要がある。特に、自分の20歳までの最高体重よりもかなり重い人は、補強運動をちゃんとやらないと長く走れるようにならない。かかとを浮かした目一杯の片足つま先立ち各20回、ハーフスクワットとレッグランジ各10回程度は最低必要だろう。これがすぐに出来ない人は、ここまで何とか持って行く努力を、ということだ。ストレッチ、スクワット、ランジなどについては、ネットなどで正しいやり方を調べて欲しい。

⑤ 「楽歩き」20分プラス「超低速走り30分」ができるようになったら、この低速走りの速度を少し上げてみる。5キロ時を5・5キロ時にとか。これがその都度どれだけ可能かは、その人の心肺機能次第なのだが、どんな人でも以下のようなことが起こっていくものだ。ゆっくりでも30分以上歩き走っていれば、次第に速度が上げられるようになっていくものだ。

⑥ 以上の前後に水分と塩分を必ず取ること。その量は、人の汗の出方による。これをちゃんとしないと、また走れない。


 以上は相当な努力もいることである。それには、走れる血流を持っているということの意味を調べ、押さえておくことをお勧めする。ネットを何時間か続けても、腰や肩が凝らないし、目も疲れない。「時速7キロ以上で歩ける老人は、活動年齢が長く、長生きもする」という世界の医学会データーも出ている。酸素の吸収力が高いから頭もいつまでも冴えて、老化しない。免疫力が高く、虫歯や歯槽膿漏菌にも強くなる。血流が強いから、男性のあちらの力も強い。走るのにプラスしてポリフェノールを忘れなければ、そもそもどんな美容術よりも血管、細胞を若いままに保ち続けられる。もちろん、体幹が強くなるから良い姿勢にも、また、ダイエットにも繋がる。因みに、走れない人は先ずダイエットできない。
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アメリカ世界戦略の焦点、米中衝突と元 文科系

2019年02月15日 11時28分29秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 物作りがすっかり駄目になった斜陽大国アメリカの起死回生・世界丸ごと制覇戦略が今一つだけ残って、存在していると思う。これに抵抗する中ロをその金融支配世界体制に組み込むことである。
 さて、そのためには、金融戦略でもって中国が蓄積した黒字外貨を奪い取って、この国の物作りをも征服しなければならない。ただそのことが、今は途方もなく難しい。それを最も妨げているのが、中国の「元操作・米金融自由化防壁」だからである。これに成功しなければ、昨秋日本GPIFから15兆円を奪い取ったような芸当を、中国に対しては到底発揮出来ないのである。

 こうして、アメリカが今後、死にものぐるいで画策していくのが、元の自由化なのだと思う。どんな脅しすかしの手段を駆使してでもこれに成功しなければ、斜陽大国アメリカの国連をも完全無視するに至る世界制覇に唯一残った夢手段が崩れることによって、滅び行くローマになっていくだけだ。だからこそトランプも、中国に対しては一見低姿勢で構え続けてきたのだと愚考してきた。

 アメリカのこの目論見はまた、与えられている時間も数年と限られている。その間に中国が金融面でもどんどん追いついて来ているからだ。GAFAの株式時価総額がドイツのGDPを越えたと伝えられているが、中国のIT産業などもどんどんそうなってきている。 
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喜寿ランナーの手記(249)老人ラン・トレの一助に④ 文科系

2019年02月15日 11時05分32秒 | スポーツ
 今回は、僕なりのランニングウオッチ活用法を書いてみたい。

 59歳でランニング入門して以来19年、ほぼ当初からロードレーサー用の胸装着ベルト発信の心拍計を付けて走っていた。今は完治しているが不整脈があって、これを用心しながら走ってきたからだ。ちなみに、これについては、慢性心房細動へと悪化したことから、カテーテル手術などのことを、この連載手記にずっと書いてきた。今回の連載でも、最後にこのことを書きたいと考えている。近年はこのベルトをランニングウオッチに替えて、いろんなその御利益を受けている。
 この時計では、こんな事が分かる。走行時に同時進行で分かるのが、時間、距離、瞬間キロラップ、平均キロラップ、心拍数など。走行後に分かるのが、ストライドの長さ、平均心拍数など。

① 「長時間、ゆっくりと、より長距離を走ることが心肺機能向上の道」というのが、いわゆるLSD理論だが、僕の場合最高時心拍数の8割、スピードにすれば7割ほどで走るのがこれに当たると理解してきた。今でもずっと、この時計でこれを確認しつつ走っている。

② その時の自分にあったピッチ数とストライドも分かる。例えば、蹴る力を落としてピッチ数を上げると心拍数が上がってもそれが疲れには繋がらず気持ちよく走れる場合もあった。そのピッチ数、フォームの方が自分に合っているということだろう。そんな時は、ストライドもほとんど減っていなくって、タイムも急によくなったという、そんな体験もあった。

③ ②はつまり、自分にあったフォームやフォームの乱れも分かるということ。老人は、筋肉の部分弱化や、体感が鈍くなることなどによって、フォームが乱れたり、乱れが分からなかったりするもののようだ。この時計が、これを分からせてくれる。スピードも出していないのに心拍数が多すぎて疲れるという場合がそれだ。ちなみに、ただ走っているだけだと筋肉の弱化が起こっていても、それに気づかないこともあった。例えばこんなことが。久しぶりに階段往復60回をやった後にふくらはぎの筋肉が痛くなったのだが、以前は120回やっても何ともなかったのである。その間に、最高時速11キロ近くでずっと走ってきたというのにこういうことも起こるのである。

④ 走った後で毎回、平均心拍数とストライド、平均キロラップを僕は確認している。これでその日の走力が全部分かるからである。「頑張ったが思ったより伸びていない」とか、「この心拍数で、これだけ速く走れた!」とか。平均の心拍数とキロラップとが並行関係にないことの方が多くて、その調子の波に驚くのである。老人だからこういうものなのか? 若くてもこうなのか? 
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年金15兆円損失が、何故問題にならぬ?   文科系

2019年02月14日 15時34分58秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 年金を運用するGPIFが、昨年10~12月に15兆円という運用損益を出した。正確には、14兆8,039億円、直接の原因はあの時期の株安と円高なのだそうだ。

 日本マスコミでどうしてこれが大問題にならないのだろう。1月に初めにはもう推計報道もあって、今は正式に公表もされているのである。15兆円と言えば国家予算の15%とあって、大騒ぎしてきた消費税増税単年度分などは嘲笑うような金額ではないか。元凶はアメリカのヘッジファンドに違いないのだし、こういう金融グローバリゼーション世界を率先して許してきたことも含めて、現政権の失策を隠すがごときマスコミ体質は、大問題だと思う。

 今更ながら、リーマンショック後に大問題になって、やがてなし崩しにされてしまったのだが、金融グローバリゼーション規制は世界の民主主義や民生にとっての死活問題ではないか。第三位の経済大国日本でさえがこうなのだから中進国以下の国々は問題にならぬほど歴史的に搾取されて来たはずなのだ。中南米諸国の右傾化なども、こういう金融グローバリゼーションの帰結なのだと、僕は観てきた。弱者は生きて行く資格もないという、正に弱肉強食世界である。そもそも、昨年秋の、安倍訪中におけるあまりにも唐突な元とのスワップ協定締結は、こういう事態への苦肉の対策なのではなかったか? 素人考えでは、そんなことさえ訝り、思いつくのである。
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喜寿ランナーの手記(248)老人ラン・トレの一助に③ 文科系

2019年02月14日 00時05分40秒 | スポーツ
 今回は、走る頻度、マシンと戸外、ポリフェノールと塩分水分などのことを書きたい。全て、59歳にランニング入門をして今78歳の老人である僕の場合という内容としてお読み願いたい。

 走る頻度だが、走った後の疲れ方に2種類あってそれによってかわってくる。
 心臓が疲れる場合は、翌日は止めた方がよい。走った日の夜に階段を上ると息切れがするような場合である。筋肉疲労が筋肉の痛みになってしまった場合も同じだ。医者が「アスリートは早死にする」とか、「健康ランニングは週2~3日」などと言うのは、まずそういう意味だと思う。また、後で述べるように、目一杯のスピードで走り続けても走力育成になるというものではない。そのことこそ、ランニングのLSD理論の根拠になっているはずだ。長距離ランナーにとっては、筋肉よりも血管も含めた心肺機能を鍛える方が大事なのだ。だからこそ、高地トレーニングがあるということだと思う。

 次に、マシン走と戸外走について。老人の場合しか僕は知らないが、マシン走だけだと、確実に走力が落ちてくる。マシンは足を前に出せば走れるわけであって、戸外よりも蹴る力がより不要でもストライドが稼げるからだろう。老人には過酷な日本の夏を僕は市民スポーツセンターのマシンで走っているが、秋に久しぶりに外を走る時は前年の走力に戻るまでかなり苦労するから分かったことである。

 老人ランナーとして長く走れる人は、凄く多く汗をかくと思う。心臓がそれだけ目一杯働けるという証なのだろう。塩分と水分を摂らないと、疲れも全く取れないはずだ。例えば、走った日の夜などフクラハギがつるのは、塩分が足らない時のようだ。老人の場合また、よく言われるように「喉の渇き」の感覚が弱いから、余計無理してこれらを摂らなければならない。つまり、渇いていてもそう感じないからだ。

「アスリートは早死にする」と医者が言う原因の一つに活性酸素の問題があることは確かだろう。走る人が空気中の酸素を常人より遙かに大量に摂る時、同時に普通の人よりも遙かに多くいっぱい摂ってしまう活性酸素が人間の細胞を老化させる有害物質であって、これを中和してくれるのがポリフェノール。僕はチョコレートと赤ワインや野菜の大食で摂っているつもりだ。
 走るだけでは細胞の若さは保てないだけでなく、常人よりもどんどん老化していく。ランニングで全身血管を鍛えつつポリフェノールを摂る人の細胞は、年よりも随分若いものだ。ポリフェノールを取るランニングが、どんな美容術よりも優れた美容法ということだろう。
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随筆 “全体主義的感性”    文科系

2019年02月13日 13時10分49秒 | 文芸作品
 高校時代のある友人と昨日偶然会った時に、孫の教育で悩んでいるらしく、こんな話がいきなり堰を切ったように出された。同時にそこにいた同期女性の一人が小中教員だったからなのだ。
「近ごろの学校教育はどうなっているのかな。どうも戦後の米国流個人主義が日本人を駄目にしているように感じる。教育勅語を読んでみたけど、結構いーこと書いてあるよね」
 話はそこからどうも、個人に義務や道徳を強調し、教え込む必要というような話に移っていった。
〈なんだか、安倍首相と同じだなー〉、僕は憂鬱になってしまった。
 そうなのだ、社会に不公正、犯罪、不道徳などが多くなると、誰かが上からタガを締めるべきというよくある発想なのである。誰が、どのようにタガを……が不十分なら当然、旧ソ連や北のような全体主義的「秩序」に繋がる発想でもある。人の内面が荒れる現実的な原因をきちんと問うていない場合にすぐに「心」が原因になって、ただ心を締め直せという安易な発想が出てくるとも言える。こういう人は、日本がまだ世界一安全な先進大国に辛うじて留まっているという点や、よってこういう世界的な社会悪傾向には世界的な原因があろうとも、観ようとはしていないのである。原因を日本国内だけに求めている口調がその証拠になる。そこで一計を案じた僕のある質問から、こんな討論になった。

「世界も荒れてるから、当分戦争は無くせないよね?」
「なに、君は戦争は無くせると思っているのか?」
「当然そうだよ。無くせない理由がない。『絶対に』ね」
「戦争は絶対になくならんよ。夫婦ゲンカもなくならんようにね。動物だってそうだし」
「やっぱりそう語ったね。ならば言うが、動物や人間夫婦の争いと、部族や国がやる戦争なんかが全部同じ原因で起こるという意味で、これらの背後に同じ本質を想定するのは馬鹿げている。そういう考え方は、既に誤りとされた社会ダーウィニズムと言うんだよ」

「君は絶対にと言ったね? 絶対の真理なんて語ることこそ、馬鹿げている!」
 そんな言葉を捨て台詞に吐き出して顔も真っ赤にした彼、向こうへ行ってしまわれた。ご自分も「戦争は絶対に無くならん」と語られたのは、お忘れらしい。僕もそうなのだが、こういうお方も短気なのである。

 さて僕のこの論法は、十年やって来たブログの数々の論争体験から学んだもの。個人同様タガが必要に見える国にも自然に戦争が想定され易い時代というものがあって、国同士の生存競争こそ国家社会の最大事と主張する人々が増えてくる訳だ。
 さて、ここが大事な所なのだが、「上からタガを締めろ」とか「国家の最大事は戦争、軍備である」と感じ、考える人はほぼ必ず政治的には右の方と僕は体験してきた。つまり僕のような「憲法九条派」がこういう人に他のどんな現実的政治論議を持ちかけても何の共通項もなくただ平行線に終わる、と。言い換えればこういうこと。いったん上記二点のような相手の土俵に入ってこれ自身を決着付けておかなければ、他のどんな「現実的」反論もすれ違うだけと体験してきたのである。個人の悪や不道徳などがなによりもまず個人の心の中から生まれると観るなら上から心を変えるしかなく、そんな時代の国と国との間では国連のような調整機関は無力と観て戦争も覚悟しなければならない理屈だ。
 この二つ(心のタガと、社会ダーウィニズム的「闘争」)は、いずれもそれぞれの問題、その原因を現実の中に問うて、現実を変えるという道が見えなくなる考え方なのだ。それどころか、現実は悪、心がそれに抗していかねばならないという感じ方、「思想」と述べても良いだろう。いずれも、全体主義に結びつく考え方だという自覚は皆無なのであるが、僕は結びつくと考えている。ヒトラーも東條も、それぞれ優秀な民族が乱れた世界、人類を鍛え直すという意気込みを国民に徹底したと記憶する。そのためにこそこの戦争を聖戦として行うという決意表明、大量宣伝とともに。

 ちなみに、あの時代も今もその現実世界は同じこういったものと、僕は観ている。二九年の世界恐慌から、弱肉強食競争へ。強食から見たら子供のような弱肉を容易に蹴倒していける世界になって、普通の人々は生きるためにどんどん道徳など構っていられなくなっていく。今の強食がまた、普通の日本マスコミは報じないのだが、桁外れである。アメリカ金融の一年のボーナスを例に取ってみよう。二〇〇六年の投資銀行ゴールドマンの優秀従業員五〇名は一人最低一七億円もらった。二〇〇八年全米社長報酬トップ・モトローラ社長は、一億四四〇万ドル(約百億円」)のボーナスを貰った。これで驚いてはいけない。二〇一一年に出たある経済書の中には、こんな記述さえある。

『今でも、米国でよく槍玉に挙げられるのは、雑誌の個人報酬ランキングのナンバーワンあるいはナンバーツーになるウォルト・ディズニー社社長のアイズナー(数年前に、ストック・オプションも含めて五億七五〇〇万ドルという記録的な額を得た)……』(ロナルド・ドーア著、中公新書「金融が乗っ取る世界経済 二一世紀の憂鬱」P一四七)。
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太田光への安倍応答「戦争論」  文科系

2019年02月13日 12時59分46秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 一昨日エントリーした爆笑問題・太田光と安倍首相との対談さわり部分は、こんな論議から始まった。
『話は、日本国憲法前文の「日本国民は・・・平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、(われらの安全と生存を保持しようと決意した)」を読み上げた安倍が、これを否定して見せた所から始まった。これを「他力本願ですよ、ベトナム戦争、イラク戦争など戦争はいっぱい起こっているのに・・・」と切って捨てた発言をしたことによって』
 これに対して僕は、こんな批判を書いた。
『また、憲法前文への「他力本願」批判も、その根拠が社会ダーウィニズム丸出しの「戦争現実論」とあっては、俗っぽすぎて何の人間らしい政治理念も感じられないものだ。「戦争はない方がよい」と口では言いながら、「戦争現実論」の例として彼があげたのが、ベトナムとイラク。いずれもアメリカの戦争で、そのアメリカに揉み手で付いて行く安倍だから、この「戦争現実論」「ない方がよい」もいずれも口だけよりももっと悪い。
 なんのことはない、嘘の理由で始まったイラク戦争開始判断を「間違っていなかった」と肯定してみせることによって、自らが『戦争現実(論)』を作る側に立っているのである。だから彼の社会ダーウィニズム風戦争論は、日本の首相という重要な地位にある自らがそういう現実を作っているという自覚も皆無だと示しているわけだ。』

 安倍も捕らわれている社会ダーウィニズムという日本人にも多い「戦争現実論」を紹介し、批判を加えたいと思う。

 社会ダーウィニズムという今は誤りだとされた社会理論は、こういうものだ。
「動物は争うもの、人間もその国家も同じだろう。そうやって、生物は己自身を進化させてきたのであるから」
 この理論で言えば動物の生存競争はもちろん、夫婦ゲンカも国同士の戦争も同じ(本質の)ものになる。そして、夫婦ゲンカは永遠になくならないから、戦争もそうだろうと、大威張りで確信できるわけだ。

『動物の争いは永遠になくならないのだから、人間も永遠に争うものである』
『人間は争うものだから、国家の戦争も無くならない』


 これが、ネット右翼諸氏の世界と政治を観る無意識のこれも含めた理論ならぬ信念なのである。対案はこれしかない。戦争を少なくしてきた人類史を示すことだ。
①例えば、ここでも書評を書いた世界的ベストセラー「サピエンス全史」には、こんな事が書いてある。
 近代国家までの部族国では異民族は動物であって人類ではなかった。戦争による征服、大量殺人はこうして悪どころか、神の栄光にも等しいもの。戦争が少なくとも「必要悪」に替わったのは、近代国家ができて民主主義が生まれ、さらには、人種差別に対する人類平等が少なくとも建前としては認められるようになってからである。
②二十世紀には人類史上初めて戦争違法化に向けた国際法、国際組織も生まれた。これは①のような人類史の流れを受けたものであり、人類史上初めて地球から戦争を無くそうと諸国家が意思一致した事の意味は限りなく大きい。国連憲章の冒頭文章も、二つの世界大戦の反省から始まっている。
『われら連合国の人民は、
われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救い、
基本的人権と人間の尊厳及び価値と男女及び大小各国の同権とに関する信念をあらためて確認し』

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太田光に、安倍首相の馬鹿っぷり答弁  文科系

2019年02月11日 11時47分34秒 | 国内政治・経済・社会問題
 爆笑問題の二人、特に太田君と安倍首相との質疑応答をネットで聞いた。こんなやり取りがあってまー驚いたこと。この討論自身から、こんなことを教えられた思いだ。安倍首相って、普段はイエスマンばかりに囲まれて来たのだろう。こんな拙劣な会話、質疑応答でいろんな場を乗り切って来られたようだから! これでは、国会答弁にもまともには答えず、関係のない演説話という「答弁」ばかりにすり替えていくことになるはずだ、と。

 話は、日本国憲法前文の「日本国民は・・・平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、(われらの安全と生存を保持しようと決意した)」を読み上げた安倍が、これを否定して見せた所から始まっていた。これを「他力本願ですよ、ベトナム戦争、イラク戦争など戦争はいっぱい起こっているのに・・・」と切って捨てた発言をしたことによって、以下の討論が始まったのである。

安倍「イラク戦争は、日本は支持した。その判断自身は間違っていなかった」
太田「アメリカは、間違っていたと言っていますよ」
安倍「大量破壊兵器があるというその情報は間違っていたけど、戦争判断自身は間違っていなかった」
太田「間違った情報による判断が正しい? 人がボコボコ死んだんですよ!?」
安倍「そりゃ非常に残念ですが・・」
太田「残念!? 間違った情報でボコボコ殺されたんですよ!」
安倍「いや、大量破壊兵器がもしあったら・・・」
太田「なかったんですよ。可能性で戦争してもいーんですか」
安倍「そりゃそうですよ」
太田「あいつ人相危ないからで、殺してもいーんですか?」
安倍「そりゃ、苦しい判断がありますよ」
太田「苦しいのは死ぬ方ですよ」

 どうだろう、どっちが普通判断の会話をしているか? 「間違った情報で人がぼこぼこ殺された戦争をするという判断も、それを支持した日本も間違っていなかった」等と口を滑らせて、言い切ってしまったのが、不用意に過ぎたということだろう。普通の判断力があれば、こんなおかしな論理は実際にそう思っていても言わないものだ。それをあっさり言い切ってしまったところに、しかも、国会と違って1対1の公開討論の場面でこんなことをしたその態度に、彼の非論理と安易さが現れている。同時に、安倍はこれが不用意とも思わず日頃を過ごしてきた人間だということも、端無くも示してしまった。そこをつかれて思わず「そりゃそうですよ!」という、意味のないイラク戦争肯定論を叫び続けた、この醜態!

 大変情けない首相を頂いたものである。また、憲法前文への「他力本願」批判も、その根拠が社会ダーウィニズム丸出しの「戦争現実論」とあっては、俗っぽすぎて何の人間らしい政治理念も感じられないものだ。「戦争はない方がよい」とは口では言いながら、「戦争現実論」の例として彼があげたのが、ベトナムとイラクとあっては、いずれもアメリカの戦争で、そのアメリカに揉み手で付いて行く安倍だからこそ、この「戦争現実論」は自らも造り出しているもの、「ない方がよい」は嘘になってしっているというわけだ。

 なんのことはない、嘘の理由で始まったイラク戦争開始判断を「間違っていなかった」と肯定してみせることによって、自らが主としてアメリカがもたらしている『戦争現実』を作る側に立っているのである。だから彼の社会ダーウィニズム風戦争論は、日本の首相という重要な地位にある自らがそういう現実を作っているという自覚も皆無だと示しているわけだ。
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喜寿ランナーの手記(247)老人ラン・トレの一助に② 文科系

2019年02月10日 01時54分05秒 | スポーツ
 先ず、これから3~4回連載で書いていくことの概要、目次みたいなものを前置きしておきます。なお、この連載エントリーの名称を変えました。「よたよた」から「喜寿」へと。前者は、不整脈を抱えてよたよたと走っているという意味ですが、78歳になる今はこの名称でということ。老人ランナーの手記があまりにも少ないから思いついたことです。

・ウオームアップとストレッチ
・補強運動
・走る頻度
・マシンと戸外と体育館
・ポリフェノール、水分、塩分
・ランニングウオッチの効用
  LSD理論との関係
  適正ピッチとストライド
  フォームの乱れの感知
・不整脈と心房細動
・中年以降、これから走れるかなというお人に

 さて、初めにウオームアップとストレッチ。この二つは、老人には不可欠な知識です。年を取るほど多く必要になるからです。20分は暖めないと普通には走れないし、走った後に各20秒ほどのストレッチをちゃんとやらないと故障が増えます。

 ウオームアップですが、心拍数がいつも通りに上がってもまだ終わりとは言えません。身体の隅々の毛細血管がきちんと開いていないと、自分の身体にあった普通のスピードが苦しいはずです。そして、老人はこの力が弱いから、布団の枚数が増えるなど寒さに弱くなるのだと思います。つまり、血管の弾力性がなくなるから開きにくい。すると、血液が筋肉に十分に通わないから、酸素も運べないということでしょう。

 次に、補強運動ですが、僕は①片足つま先立ち各30回ほどと、②正しいハーフ・スクワット50回ほど、③レッグレンジ各10回ほどをやってきました。家の階段往復50~100回などというのもあります。
 ①はつま先や足首などの強化を意識して、壁などに両手をついたりしてやっています。カカトをいっぱいまで上げて、下ろした時は床には付けず浮かせます。②は、僕の場合膝の強化のつもりです。このスクワットでよく言われるように「膝を、足先から外へ出すほど、前へは曲げないように」が肝心です。言い換えれば、できるだけお尻を後ろに突き出す。その分両腕全体を前に伸ばします。後ろに尻餅をつかないようにバランスを取るということです。
 ③はヒップ周囲の強化。①②は老人の場合特に、膝や足首の故障対策として不可欠なのではないでしょうか。2~3年などというブランクの後に僕が走り出した時には、無理をしないよう注意していても必ず故障する箇所でしたから。慣れてくると、痛くなる前に、違和感が生じた段階ですぐに走るのを止めて、何日か強化に努めたものでした。

 なお、老人だから強化はもう無理ということはありません。腰と足の2度にわたる骨折、長期入院からリハビリして、最近ラン復活を遂げた80を越えられた方も僕のジムにはおられます。若い頃どれだけ鍛えたかといういわゆる体力の貯金も確かに関係してくるのでしょうが、復活の鍵はどうも血管を含めた循環機能の健全さにあるようです。
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喜寿ランナーの手記(246)老人ラン・トレの一助に① 文科系

2019年02月09日 13時02分01秒 | スポーツ
 今回は、親愛なるお仲間向けに表記の事を書いてみたい。前回245回目がこのブログのランニング部門ランキング22位に入ったことが嬉しかったので。この第1回目は、僕のランニング来歴とする。

 いろんなスポーツをしてきたが、ランニングは2000年の59歳に入門。老後には、ずっとやってきたサイクリングなど有酸素運動専門で行こうと決めていたからである。以降は10キロマラソンに出ていて、記録はこんなものでしかない。最高は49分22秒。最後の公式記録が07年の66歳の時で、54分18秒。これが公式マラソンの最後になったのには、こういう理由があった。

 ラン入門1年ほどから不整脈が出始め、それを抱えながら心拍計を付けてその数を確かめつつ走り続けてきた。それがとうとう心房細動に悪化したから、無理が出来なくなったのである。初めは、突発性細動であって、走行中スピードを上げた時などに起こった。上記54分18秒という最後の記録も、3度ほどこれが起こって、その都度1~2分歩いたもの。そのころは、歩くとすぐに正常に戻ったから、また走り出したということである。この心房細動がその後慢性に変わり、即2010年には心臓カテーテル手術2回。これで不整脈が完治したから、3年ほどのブランクを経て復活し、以降ずっと走れているわけだ。ランナーに多い心房細動にはこういう完治療法があるということをランナー仲間には是非広めたいもの。例えば、慢性細動になったら即手術でこそ、完治率が高いのである。

 なお、2010年の心臓カテーテル手術の後、2016年には前立腺癌で、ホルモン治療と陽子線治療もやっている。つまり、2016年から2017年にかけて、もう一度ランニング力を振り出しに戻している。半年にも及ぶホルモン治療に「男性ホルモンを止めて、女性ホルモンを増やす」作用があったからである。

 さて、そんな経過をたどったこの5月で78歳が、今も1時間10キロを走っているわけだが、ここまで学んできた事を以下に記してみたい。こういう経過をたどった人間だから、ランニング日誌を事細かく書いてきて今日に至っている、その拙い体験談という事。これを一言でまとめればこういうことになる。「この不調、もう年なのだ」と思う前に「何か原因があり、対策できるもの」といつも考えて来たということである。以下、このようにしてその都度気づいたことを書いてみる。
 
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長谷部、ドイツ前期のDF最高点  文科系

2019年02月09日 12時31分26秒 | スポーツ
 ドイツはフランクフルトの長谷部誠が、チーム守備の大黒柱として大活躍している。年末までの前期で、「キッカー誌」ではドイツDF陣最高点が付いたとは、ここでも報告した通り。34歳のDFが最高点って、本当に凄いことである。なお、今期最初は新監督から干されていた長谷部がレギュラーになってからは、チームは以下のように連戦連勝!

 ヨーロッパ杯のリーグ戦を、昨季準優勝のマルセイユと、イタリアのラッチオを退けて首位通過。国内カップ戦でも、決勝でバイエルンを破って30年ぶりの優勝。今年もチャンピオンズリーグ出場権まで近い順位に付けている。こんな上昇チームにおいて、スリーバックのセンター、リベロ選手として守備の要なのだから凄い。従来も今も攻撃的中盤でこそ鳴らしてきた日本人選手としては、吉田麻也と並んで希有な存在と言える。
 こんな活躍が認められて、去年の11月末には、アジアサッカー協会から18年度アジア最優秀国際選手に選ばれた。過去には岡崎、ソンフンミンなどやはり攻撃的選手が選ばれる事が多かったのだから、34歳の守備選手が選ばれたというのが、僕には嬉しくて仕方なかった。

 ネットでサッカー記事を見ていて、長谷部に関わってこんな記事もあった。
「もし長谷部が出ていたら、アジア杯決勝は勝てていたのではないか」
 この記事では、予想外のカタール布陣への身方の対応変更が遅れて2失点したという側面を強調していたからである。これに対して、長谷部が出ていたらすぐに布陣変更を申し出に行ったはずだというのである。

 ともあれ昨日発表の最新世界順位で、日本は27位。10位台になったこともあるザック監督時代以来のことだ。また、アジア首位のイランが22位で、これを3対0で負かしている日本はさらに上がっていく方向と観るべきだろう。周囲に順位を上げるべき強豪がいないから、アジア勢は低いという不利な条件がある。3月の南米選手権出場が決まっているから、そこで是非順位を上げて欲しい。日本は、南米勢相手には最近強くなったと観ているから、ここでの順位上昇について大いに望みありと思う。そのためにm長谷部に「代表引退を撤回して」と頼んでも、まー無理だろうな。
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今世紀米国史から、ベネズエラと安倍政権を観る   文科系

2019年02月08日 18時57分35秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 ある人がどんな人かと調べる時には、その人のやってきた事、つまり来歴を知るべきだろう。国も同じ事だ。その国の歴史がその国自身の正体なのである。トランプを選び、昔ブッシュを選んだアメリカ選挙民ははっきり言って馬鹿なんだと思う。人間として馬鹿と言うのではなく、こと政治に関しては馬鹿で、騙され続けてきたのだと。その馬鹿さ加減が、世界一の格差社会を生んで、従来は上流階級であったWASP白人の若者でさえ以下に観るように、その人生を無意味な国家目的の為に消費させられた。

 18年続いて今も尚進行中のアフガン戦争でアメリカの若者がどれだけ死に、どんな国益があったのか。嘘の理由に国民も熱狂させられて突っ込んで行ったイラク戦争や、9年続いたシリア内乱工作は、関連死含めるとアメリカにとって地球の裏側の150万だかを殺し、難民でもって世界をどれほどの地獄にした事だろうか・・・。ベネズエラも「こうしたアメリカの戦略の一環」に違いないのである。今また、ベネズエラ・・・と。


 こうして、世界の軍事力を無意味に増やし続けつつ、「人間も争う動物なのだ」という世界観を歴史という事実上の世界に広めてきた国こそ、近年のアメリカなのである。その軍事費だけで、そろそろもう、日本の国家予算に近づいてきた。それでも尚飽きたらず、西欧や日本に高価な兵器を買えと命じている。何故こんなことを続けるのだろう

 近い将来、今度は中国と闘うことになるのだろう。中国が金融自由化をしなければ、どんどんその方向へ行くはずだ。中国にGAFAが生まれる時が来たら、アメリカの世界(金融)覇権は夢に終わるからである。

 現在GAFA4社の株価時価総額が、ドイツ1国のGDPを超えるという。とんでもないバブルでも、この株価金力は、世界のどんな会社も潰す事が出来る実力を有する。最近、日本の年金基金から10数兆円を奪ったのも、この金力に違いないのである。流石の安倍でも、最近中国と通貨スワップ協定を結んだのも、このGAFAの侵略が脅威になったからだろう。安倍が、中国と通貨スワップ!
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書評 チョムスキー「覇権か生存か」   文科系

2019年02月08日 07時19分27秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 アメリカがまた、ベネズエラを潰す勢いにまで、画策を激しくしている。世界の嘲笑の的・トランプが「軍事派遣も検討している」と発言している有様だ。ベネズエラ敵視は長年続いてきた事だが、ここに来て軍事覇権までとは、何事か? 非民主主義が酷すぎるというなら、サウジの徹底身分制社会を非難し、そこの記者殺し皇太子でも吊し上げても良さそうなものを。アメリカ最大の知識人の1人チョムスキーのイラク戦争論を振り返ってみるべき時だと愚考した。2016年の旧稿であるが。この書を読むと、イスラム国もその元はアメリカが作ったものだと、よーく分かるのである。武器、兵器も与え、さらに加えて直接に訓練まで施して。アフガン戦争とイラク戦争は、21世紀のアメリカの世界戦略、動向を正しく考える場合に不可欠の知識だと考える。


 チョムスキーが説く「イラク戦争勃発まで」    

 ノーム・チョムスキーをご存じの方も多いだろう。偉大な言語学者にして、現代世界の全ての学者たちの論文で聖書、プラトンに次いで引用される著作が多い現存の人物である。現在87才のアメリカ人だが、米国政府の戦争政策の長年の研究者、告発者でもある。彼の著作に「覇権か生存か」という隠れた世界のベストセラーがあって、そこで問題にされているイラク戦争部分を抜粋してみる。2004年9月発行の集英社新書による全9章(新書版337ページ)のうち、『第5章 イラク・コネクション』50ページ余の部分から。なお、同書にはこんな壮大な副題が付いている。『アメリカの世界戦略と人類の未来』!

(1)イラク戦争の経過

 1990年までは、アメリカはフセインをずーっと支え続けてきた。イラン・イラク戦争(80~88年)の時以降ずーっとイランこそがアメリカの標的だったし、89年10月にもフセイン政権に食糧、化学薬品、科学技術など多大な支援をしている。中東安保の柱として彼を活用して、その「巨悪」にも目をつぶってきた。大量破壊兵器もどんど支援してきた。ところが・・・。
1990年8月 フセインがクゥエート侵攻
1991年1月 湾岸戦争開始
1991年3月 全国で反フセイン暴動発生。アメリカは、フセインによるこれの鎮圧・大虐殺行動を黙認  
2001年9月 9/11テロ事件
2001年10月 アフガニスタン戦争
2002年1月 ブッシュ大統領「悪の枢軸」発言。イラク、イラン、北朝鮮を名指す。
2002年9月 アメリカ、国家安全保障戦略発表。予防戦争(先制攻撃)概念を世界に表明
2002年10月 米議会、対イラク武力行使容認を決議
2002年11月 国連が4年ぶりに、イラク大量破壊兵器を査察
2003年3月 イラク戦争始まる

(2)その「台本」

①国際版
『1980年代における「対テロ戦争」の二大中心地は、中米と、中東及び地中海地域だった』が、その中東を観ると
『ワシントンにいる現職者が取り組んだ活動の一つは、よく知られるようになった。1980年代にCIAとその関係組織がイスラム過激派を募り、正規軍及びテロリスト部隊としての組織化に成功した事実だ。カーターの国家安全保障担当補佐官だったズビグニュー・ブレジンスキーによれば、その目的は「ロシア人をアフガンの罠におびき寄せること」であり、初めは秘密工作によってソ連をそそのかし、アフガニスタンを侵略させることだった』
『その直後の結果として起こった戦争のためにアフガニスタンは荒廃し、ソ連軍が撤退しレーガンのイスラム聖戦士に取って代わられると、更に悲惨な状況になった。それがもたらした長期的な結果は、20年に及ぶ恐怖政治と内戦だった』
『ソ連軍の撤退後、アメリカとその同盟者(その中にアルカイダを始めとするイスラム聖戦士が含まれる)によって徴募され、武装及び訓練されたテロ組織は矛先を他国に向け・・・・・(1993年には)関連グループが「CIAのマニュアルで教えられた手法」に従い、世界貿易センタービルを破壊する一歩手前までいった。計画を立てたのは、シェイク・オマル・アブドル・ラーマンの支持者だったことが判明している。ラーマンはCIAからアメリカ入国の便宜を図ってもらい、国内でも保護されていた人物だ』
(以上161~163頁からの抜粋)

 とこのような経過で、イスラム戦士が育成され、911からイラク戦争へと繋がっていったと、チョムスキーは説いている。
 
②国内版
『(2000年に大統領になった)ジョージ・ブッシュ二世のために、広報活動の専門家とスピーチライターは、天国へまっしぐらの実直な男というイメージを作り出した。「理屈抜きの本能」を信じ、自らの「展望」と「夢」を思い描きながら、「世界から悪人を追放」するために前進する男、要するに古代の叙事詩や子供のお伽噺に、カウボーイ小説を混ぜ合わせたごとき滑稽な人物像である』
『(フッシュらが言うところの)テロとは何を指すのか?・・・・適切な答えが出れば意義あるものにもなろうが、こうした疑問は公開討論の場には決して持ち込まれない。代わりに、都合のいい定義が採用された。テロとは、我々の指導者がそう宣言するものなのだ』


 00年大統領選挙で、ブッシュは民主党候補ゴアと争って、有名な「疑惑の辛勝」を勝ち得た。選挙への無力感が過去最高レベルの50%以上に達した。04年の選挙を控えて、さらに落ちた人気への新戦略が必要だった。軍事費増、富裕層減税から社会保障費削減がさらに進んだからだ。
 そこから「先制攻撃による新しい過激な軍事戦略の提出」に国民の目を向けさせる事に励んでいった。この「冒険主義」には多くのリスクがあったが、以下の狙いに邁進したわけである。「米国社会の徹底的な改造に着手し、それによって1世紀にわたる進歩的な改革を押し返すことと、世界を恒久支配するための帝国の壮大な戦略を確立させることである。そうした目的に比べれば、それに伴うリスクは、些細なことと思えるのかも知れないのだ」(P183)

③ そして、イラク戦争
『02年9月には、国家安全保障戦略が発表された。でっち上げられた恐怖によって、イラク侵攻に向けて国民の間に充分な支持基盤ができ、意のままに侵略戦争を始める新たな規範が設けられた』
『イラクとの戦争は、それを実行すれば大量破壊兵器とテロが拡大するかもしれないという認識のもとに実行された。だが、それに伴うリスクは、イラクに対する支配権を強化し、予防戦争の規範をしっかりと築き、国内における政治力も高められるという見込みと比べれば些細なことと考えられた』


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喜寿ランナーの手記(245)久々の1時間9・9キロ 文科系

2019年02月07日 09時57分48秒 | スポーツ

 6日、ジムでマシン30分に加えて、体育館のランニングコース30分をやった。前回に書いた①~②を踏まえてのことだったが、ウオームアップ緩走を含んだ前者が4・7キロで、後者が5・2キロ。合計9・9キロまで来た。昨日やった、サイクリング・ファーストラン20キロほどもこの成果に繋がったと思う。16年の前立腺癌陽子線治療(事前に半年以上ホルモン剤を打った。男性ホルモンを抑制するなど)以前にウオームアップ緩走も含めるなど同じやり方で出していた1時間10キロに3年経ってほぼ届いたようだ。1時間10キロは16年3月26日が最後だった。
 この好感度走行の結果や感触を振り返りつつ、午前の内の雨が上がった清々しい陽光の下をとても気分良く帰ってきたものだ。

 初めて記録を取った「体育館のランニングコース」では、30分で5・22キロ。時速にすれば10・5キロほどになる。平均ピッチ数が172ほどで、そのストライドは丁度100センチ、平均心拍数は151と出た。驚いたのはこの事。最初はキロラップが6分台(時速10キロで、キロラップが6分になる。つまり、時速10キロを割っていたということ)だったのが、どんどん速くなっていった。30分の最後の方では、キロ5分30秒を切っていたと覚えている。まー、リノリウムのような床で足が滑らないから、ストライドが広がったその記録ということだろう。普通の地面ではストライド100センチはなかなか難しくって、こうは行かないと思う。

 今日の床走りで分かったことだが、ここで一番苦労した。やはり、左脚の着地時間がちょっと長くて、そこでブレーキがかかっていると感じた。右脚着地で膝がほんのちょっと曲がるのに、左脚が曲がらないということが、左の着地時間の長さをもたらしているとも分かった。この注意の結果が、平均ストライド1mをもたらしたのかも知れない。いずれにしても、単純なランという動作でも結構奥が深く、加齢にともなってどこかに弱点が生まれ、知らぬ間にフォームが乱れていて記録が落ちるということも多いと、ここのところ痛感している。それも、この弱点を知ってカバーできれば、記録がまたかなり前進するというようなことなのである。さらには、年を取ると自分の身体の動きを自覚する感覚も大変鈍くなっていると感じる。

 こういうこと全てに関わって、ランニングウオッチは貴重な武器になる。年寄りほどそうだ。心拍数とか、キロラップとかはその都度分かるし、平均ストライド等も後で分かるから、鈍くなった体感などを補ってくれるわけだ。スピードが出ていないのに心拍数が多く、疲れる時などは、どこかフォームが乱れているとか。自分にあったピッチ数、ストライドを探し出せるとか・・・。ランニングウヲッチはこうして、老人ランナーにこそ老いと闘う最大の武器になるということだろう。
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