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今夜、アジア首位国決まる  文科系

2019年02月01日 11時41分51秒 | スポーツ
 いよいよ今夜、サッカーで4年に1度のできごと、アジア・チャンピオン国を決める決勝戦です。サウジや、イランを破った日本と、韓国やアラブ首長国連合を破ったカタールとが戦います。日本が普通にやれるなら、優勝は間違いないということで、その根拠を書いてみましょう。

①日本が最近勝って来た相手にも、カタールは負けてきた。去年末にはイランに1対2で、10月にはウズベキスタンに0対2で。だからこそ、92位というそれ相応の世界順位なのだ。ただし、韓国、サウジを負かすとか、最近急に力を付けていることは確かに不気味だ。

②対する日本は、29位のイランをも負かし、大迫が出た場合には世界20位ほどの力があると僕は観てきた。このことは、先のロシアW杯、ベルギー戦などで示された通りである。

③カタールのエース・アリが8得点していると言っても、日本守備陣とは格が違う。世界のエースを日頃の相手にしている吉田が統率し、しかも相棒の富安はそんな吉田が激賞し、ゲーム中の指示も出す若手なのだ。だからこそこの富安がまた、アリよりもずっと格上のイラン・エースをも完封できて来た。


 さて、ゲーム展開である。日本の尖兵である大迫のポスト・プレーをば、カタールがDF陣複数で何が何でも抑えにかかるだろう。ところが、この大迫がまた、相手DFとは格が違う。カタールよりも遙かに格上のイランDFが押さえられなかった大迫なのである。大迫が日頃相手にするDFが、伝統的に世界有数の守備の国、ドイツ選手なのだ。そこでも名を上げてきた大迫のポストプレーには驚きこそすれ、押さえられるわけがないと言いたい。ドイツ中堅チームの大迫は得点こそさほどではないが、このポストプレーでブレーメンの先発レギュラーを張ってきた選手である。
 ちなみに、大迫が務めるポスト・プレーの定義、内容については、29日の当ブログ拙稿をお読み願えれば嬉しい。あの細い身体のどこにこれだけのパワーがあるのかという選手である。

 こうして、順当なら2対0というところだろう。ちなみに、大迫に導かれた原口、南野など攻撃陣が良いので、柴崎が守備に重きを置いているのがまた、今の無失点を作っている。原口と柴崎の日頃の相手も、今夜よりも遙かに格上の選手たちである。
コメント (3)
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掌編小説  魂は存在するか?   文科系

2019年02月01日 10時42分40秒 | 文芸作品

「いろいろ考えてみたんですが……、一番聞いてみたいことで……。Tさんは、人の魂ってあると思われてますか?」
 高校二年と聞いていた細い肩が目立つ小柄なその女の子は、予めMさんから僕が打診されていた相談話の一番の核心をいきなり切り出して来た。母方の祖母であるMさんが孫のRちゃんのことで僕に相談を持ちかけてきたのは、僕が大学院の哲学科を出ていることと、十数人で十年近く続いたギターパーティー常連同士で気心知れた仲とからのようだ。

 この日僕がMさん宅のベルを鳴らしたのは、七月上旬午後の猛烈な日差しの中の、ジャスト二時。白に近いベージュ地に濃いダークブラウンのアクセントを付けた洋風の家は、ここを永住の地と決めて六年前に建てられたばかり。玄関から続く三メートルほどのアプローチ左脇の真っ赤なカンナの花がすくっと伸びた姿に歓迎されるようにして通い慣れたリビングダイニングに通されたのだった。このリビングは二階までの吹き抜けになっているのだが、これも含めて、ギターのホーム・パーティー会場などにと目論んだ空間なのである。

「先ず、君の意見とその理由を聞きたいな。今日は聞き役に回る積もりで来ましたから」
「私は、無いと考えるようになりました。人間の心だけが他の動物のそれとは違うって、おかしいと思うんです。旧約聖書の創世記のような考え方がおかしくって、進化論が正しい訳なんでしょうし……」。
 単刀直入のこんな物言いに驚いた僕は、この子の勉強ぶりをもっと知ってみたくなった。
「アメリカのかなりの州が進化論を教えず、旧約聖書の創世記だけを教えていることも、そして、例えばドーソンの曙人を巡る考古学上の論争史なんかも、勉強されてご存知なんですね? そして、人の魂が無いなら神は居ないと?」
 彼女の目を見ながら話したから、この全てを彼女が肯定しているのは明らかだったが、Rちゃんはすぐにこの世界史に残る大偽造事件、曙人論争部分を引き継いでくれた。
「人類の頭頂骨を古い類人猿の下顔骨にくっつけて考古学的な化粧を施した化石を一九一〇年頃に発見したという事件で、当時の学会を大騒ぎさせてまで人間の心だけが神の似姿なのだと抵抗してきた論争で、人類化石五百万年の発達解明でも完全に否定されたのでしょうし、……… ある人の魂と言っても〇歳と九十歳とでは、全く変わっていく。老人の認知症なんかも含めてみれば、魂って何歳のソレって感じですよね。そして何よりも、神が居なくなる。人間の肉体を離れて魂がないとすれば、その魂の特別な造物主も不要になるからで……」

 いろんな周辺知識をネットで調べる現代っ子流儀から得られた限りのもので何回も予行練習を重ねてきたような話しっぷりに若く健全な好奇心、探求心が伺われて、僕は嬉しくって仕方なくなった。紅いセイロン紅茶を運んだ後、顔が見えるキッチンから耳を傾けているやのMさんも、気持ち良さそうな微笑みを彼女に投げかけている。僕は、自分の意見は抑えて聞き手に回ると決めたギリギリの応答内容を今ここで語って、彼女を励まそうと思い立った。

「どんな新聞などにも宗教欄はありすぎるほどあっても、神とか、人を超越した神聖な存在とかを否定する議論の紹介って、君も見たこと無いでしょ。これってやっぱりおかしいと、僕はいつも思ってきたよ。アメリカのいくつもの州みたいに地球や人類の誕生について創世記だけを教えるのと大して変わらないよね。無神論にも一応触れなきゃねー。ところで、神がいないとなった時には、罪とか愛、人生の価値とかはどうなるのだと、この事も考えたんでしょ?」
「はい『それら』もこの世の人間関係の中から生まれたんだと思います。島国に一人で生きてたら、便不便はあっても罪はほぼないのだろうし、物の価値の世界とは別の正義とか愛とかいうのは、他の人や擬人化されるような動物に対してのものなんじゃないかと……」 
 鉛筆を舐め舐め人生そのものへの答案を書いている真っ最中のような彼女は、僕の人生をも洗い直してくれるようだ。

「人の死は、どうなの。神の王国がなくってこれが待っている以上、人生の一切が無意味だという人もいるけど……」
「はい、私がこんなことを考え込むようになったのは、中学時代の親友が一年ほど前突然亡くなってしまったから。彼女はもうどこにも居ません。もちろん、自分がどこにもいないことも知りません。夢も見ない永遠の眠りですから、彼女を覚えている人もやがて誰もいなくなるでしょう。生きている私たちは、そこに至るまでは色々考え、悩むかも知れませんが、たった一度の人生を精いっぱい頑張って良いものにしようということでいいんじゃないでしょうか。Tさんたちがギターを一生懸命やっているように、私もピアノを頑張ってますし、勉強も楽しくやれてます」

 ここにいたって、見事至極と以外の言葉を僕は思いつけなくなっていた。この子は人文系学問の天才である。何よりも言葉による思考の整理・推進力が。こんな力を持っている子なら学科などは授業だけで分かってしまうに違いないのである。ある授業の焦点をすぐに嗅ぎ出して、そこの周辺だけを集中して学ぶことによって。Mさんも語っていたように、あらゆる種類の読書やネット検索を猛然と重ねて来た結果なのだろうが、それにしても……。
コメント (3)
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