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今世紀米国史から、ベネズエラと安倍政権を観る   文科系

2019年02月08日 18時57分35秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 ある人がどんな人かと調べる時には、その人のやってきた事、つまり来歴を知るべきだろう。国も同じ事だ。その国の歴史がその国自身の正体なのである。トランプを選び、昔ブッシュを選んだアメリカ選挙民ははっきり言って馬鹿なんだと思う。人間として馬鹿と言うのではなく、こと政治に関しては馬鹿で、騙され続けてきたのだと。その馬鹿さ加減が、世界一の格差社会を生んで、従来は上流階級であったWASP白人の若者でさえ以下に観るように、その人生を無意味な国家目的の為に消費させられた。

 18年続いて今も尚進行中のアフガン戦争でアメリカの若者がどれだけ死に、どんな国益があったのか。嘘の理由に国民も熱狂させられて突っ込んで行ったイラク戦争や、9年続いたシリア内乱工作は、関連死含めるとアメリカにとって地球の裏側の150万だかを殺し、難民でもって世界をどれほどの地獄にした事だろうか・・・。ベネズエラも「こうしたアメリカの戦略の一環」に違いないのである。今また、ベネズエラ・・・と。


 こうして、世界の軍事力を無意味に増やし続けつつ、「人間も争う動物なのだ」という世界観を歴史という事実上の世界に広めてきた国こそ、近年のアメリカなのである。その軍事費だけで、そろそろもう、日本の国家予算に近づいてきた。それでも尚飽きたらず、西欧や日本に高価な兵器を買えと命じている。何故こんなことを続けるのだろう

 近い将来、今度は中国と闘うことになるのだろう。中国が金融自由化をしなければ、どんどんその方向へ行くはずだ。中国にGAFAが生まれる時が来たら、アメリカの世界(金融)覇権は夢に終わるからである。

 現在GAFA4社の株価時価総額が、ドイツ1国のGDPを超えるという。とんでもないバブルでも、この株価金力は、世界のどんな会社も潰す事が出来る実力を有する。最近、日本の年金基金から10数兆円を奪ったのも、この金力に違いないのである。流石の安倍でも、最近中国と通貨スワップ協定を結んだのも、このGAFAの侵略が脅威になったからだろう。安倍が、中国と通貨スワップ!
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書評 チョムスキー「覇権か生存か」   文科系

2019年02月08日 07時19分27秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 アメリカがまた、ベネズエラを潰す勢いにまで、画策を激しくしている。世界の嘲笑の的・トランプが「軍事派遣も検討している」と発言している有様だ。ベネズエラ敵視は長年続いてきた事だが、ここに来て軍事覇権までとは、何事か? 非民主主義が酷すぎるというなら、サウジの徹底身分制社会を非難し、そこの記者殺し皇太子でも吊し上げても良さそうなものを。アメリカ最大の知識人の1人チョムスキーのイラク戦争論を振り返ってみるべき時だと愚考した。2016年の旧稿であるが。この書を読むと、イスラム国もその元はアメリカが作ったものだと、よーく分かるのである。武器、兵器も与え、さらに加えて直接に訓練まで施して。アフガン戦争とイラク戦争は、21世紀のアメリカの世界戦略、動向を正しく考える場合に不可欠の知識だと考える。


 チョムスキーが説く「イラク戦争勃発まで」    

 ノーム・チョムスキーをご存じの方も多いだろう。偉大な言語学者にして、現代世界の全ての学者たちの論文で聖書、プラトンに次いで引用される著作が多い現存の人物である。現在87才のアメリカ人だが、米国政府の戦争政策の長年の研究者、告発者でもある。彼の著作に「覇権か生存か」という隠れた世界のベストセラーがあって、そこで問題にされているイラク戦争部分を抜粋してみる。2004年9月発行の集英社新書による全9章(新書版337ページ)のうち、『第5章 イラク・コネクション』50ページ余の部分から。なお、同書にはこんな壮大な副題が付いている。『アメリカの世界戦略と人類の未来』!

(1)イラク戦争の経過

 1990年までは、アメリカはフセインをずーっと支え続けてきた。イラン・イラク戦争(80~88年)の時以降ずーっとイランこそがアメリカの標的だったし、89年10月にもフセイン政権に食糧、化学薬品、科学技術など多大な支援をしている。中東安保の柱として彼を活用して、その「巨悪」にも目をつぶってきた。大量破壊兵器もどんど支援してきた。ところが・・・。
1990年8月 フセインがクゥエート侵攻
1991年1月 湾岸戦争開始
1991年3月 全国で反フセイン暴動発生。アメリカは、フセインによるこれの鎮圧・大虐殺行動を黙認  
2001年9月 9/11テロ事件
2001年10月 アフガニスタン戦争
2002年1月 ブッシュ大統領「悪の枢軸」発言。イラク、イラン、北朝鮮を名指す。
2002年9月 アメリカ、国家安全保障戦略発表。予防戦争(先制攻撃)概念を世界に表明
2002年10月 米議会、対イラク武力行使容認を決議
2002年11月 国連が4年ぶりに、イラク大量破壊兵器を査察
2003年3月 イラク戦争始まる

(2)その「台本」

①国際版
『1980年代における「対テロ戦争」の二大中心地は、中米と、中東及び地中海地域だった』が、その中東を観ると
『ワシントンにいる現職者が取り組んだ活動の一つは、よく知られるようになった。1980年代にCIAとその関係組織がイスラム過激派を募り、正規軍及びテロリスト部隊としての組織化に成功した事実だ。カーターの国家安全保障担当補佐官だったズビグニュー・ブレジンスキーによれば、その目的は「ロシア人をアフガンの罠におびき寄せること」であり、初めは秘密工作によってソ連をそそのかし、アフガニスタンを侵略させることだった』
『その直後の結果として起こった戦争のためにアフガニスタンは荒廃し、ソ連軍が撤退しレーガンのイスラム聖戦士に取って代わられると、更に悲惨な状況になった。それがもたらした長期的な結果は、20年に及ぶ恐怖政治と内戦だった』
『ソ連軍の撤退後、アメリカとその同盟者(その中にアルカイダを始めとするイスラム聖戦士が含まれる)によって徴募され、武装及び訓練されたテロ組織は矛先を他国に向け・・・・・(1993年には)関連グループが「CIAのマニュアルで教えられた手法」に従い、世界貿易センタービルを破壊する一歩手前までいった。計画を立てたのは、シェイク・オマル・アブドル・ラーマンの支持者だったことが判明している。ラーマンはCIAからアメリカ入国の便宜を図ってもらい、国内でも保護されていた人物だ』
(以上161~163頁からの抜粋)

 とこのような経過で、イスラム戦士が育成され、911からイラク戦争へと繋がっていったと、チョムスキーは説いている。
 
②国内版
『(2000年に大統領になった)ジョージ・ブッシュ二世のために、広報活動の専門家とスピーチライターは、天国へまっしぐらの実直な男というイメージを作り出した。「理屈抜きの本能」を信じ、自らの「展望」と「夢」を思い描きながら、「世界から悪人を追放」するために前進する男、要するに古代の叙事詩や子供のお伽噺に、カウボーイ小説を混ぜ合わせたごとき滑稽な人物像である』
『(フッシュらが言うところの)テロとは何を指すのか?・・・・適切な答えが出れば意義あるものにもなろうが、こうした疑問は公開討論の場には決して持ち込まれない。代わりに、都合のいい定義が採用された。テロとは、我々の指導者がそう宣言するものなのだ』


 00年大統領選挙で、ブッシュは民主党候補ゴアと争って、有名な「疑惑の辛勝」を勝ち得た。選挙への無力感が過去最高レベルの50%以上に達した。04年の選挙を控えて、さらに落ちた人気への新戦略が必要だった。軍事費増、富裕層減税から社会保障費削減がさらに進んだからだ。
 そこから「先制攻撃による新しい過激な軍事戦略の提出」に国民の目を向けさせる事に励んでいった。この「冒険主義」には多くのリスクがあったが、以下の狙いに邁進したわけである。「米国社会の徹底的な改造に着手し、それによって1世紀にわたる進歩的な改革を押し返すことと、世界を恒久支配するための帝国の壮大な戦略を確立させることである。そうした目的に比べれば、それに伴うリスクは、些細なことと思えるのかも知れないのだ」(P183)

③ そして、イラク戦争
『02年9月には、国家安全保障戦略が発表された。でっち上げられた恐怖によって、イラク侵攻に向けて国民の間に充分な支持基盤ができ、意のままに侵略戦争を始める新たな規範が設けられた』
『イラクとの戦争は、それを実行すれば大量破壊兵器とテロが拡大するかもしれないという認識のもとに実行された。だが、それに伴うリスクは、イラクに対する支配権を強化し、予防戦争の規範をしっかりと築き、国内における政治力も高められるという見込みと比べれば些細なことと考えられた』


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