路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【社説・11.24】:スポーツと地域 観戦楽しみ 愛着を育もう

2024-11-24 06:05:30 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説・11.24】:スポーツと地域 観戦楽しみ 愛着を育もう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・11.24】:スポーツと地域 観戦楽しみ 愛着を育もう

 福岡市はきょう、寒気を押し返すような熱気に包まれる一日となりそうだ。

 一年納めの大相撲九州場所は千秋楽を迎え、プロ野球のパ・リーグを4年ぶりに制した福岡ソフトバンクホークスの優勝祝賀パレードが実施される。気分が高揚して、普段の日曜より早く目が覚めた人がいるかもしれない。

 九州場所は15日間全てが入場券完売の「札止め」となった。史上初の5人による優勝決定戦に沸いた1996年以来で、一年を通じた全90日間の札止めも同年以来となる。

 若貴ブームが去った角界は野球賭博や八百長問題、暴力事件と不祥事が相次いだ。深刻な客離れで、入場券販売を担う相撲案内所(相撲茶屋)のない九州場所は苦しんだ。

 日本相撲協会は元大関若嶋津の松ケ根親方、元小結両国の境川親方、今年から元大関魁皇の浅香山親方と、担当部長に九州出身の理事を続けて起用し、人脈を生かして営業活動を強化した。適材適所の人事と言えるだろう。

 会場の福岡国際センター正面の看板は「十一月場所」から「九州場所」に変え、館内にレストランがないためキッチンカーを集めた。夏前のイベントで九州場所をPRするなど、ファンを喜ばせる努力が集客につながった。

 ホークスは日本一を逃したものの、リーグ戦の91勝、クライマックスシリーズ・ファイナルステージの3勝、日本シリーズの2勝で九州を活気づけた。

 就任1年目の今季、若手を育てながら勝利を重ねた小久保裕紀監督と選手、ファンの結束の強さは、12球団でもトップクラスの観客動員数に表れている。パレードの沿道から送られる拍手と歓声を日本一奪還、育成のホークス完全復活につなげてほしい。

 プロスポーツが地域にもたらす効果は大きい。

 九州にはサッカーのJクラブが7県全てにある。昨季のYBCルヴァン・カップでクラブ初のタイトルをもたらした長谷部茂利監督が退任するJ1福岡の新たな歩み、J1復帰を目指す鳥栖をスタジアムで後押ししたい。

 長崎市ではこの秋、通販大手のジャパネットホールディングスが整備した長崎スタジアムシティが開業した。J2の長崎とバスケットボールBリーグ1部(B1)の長崎が本拠を置く。

 夏の国民スポーツ大会、全国障害者スポーツ大会のメイン会場として佐賀市に昨年開設されたSAGAアリーナは、B1佐賀の試合でにぎわっている。

 どのチームも地元の人たちの身近な存在になり、幅広い年齢層に支えられている。選手にも親しみを感じているだろう。観戦を通して競技への関心が高まれば、次代の選手育成につながる。経済効果も小さくない。

 九州各地でさまざまなスポーツを見る楽しみが、来年も増えるに違いない。

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年11月24日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説・11.24】:バレー新リーグ/地域密着を深化させたい

2024-11-24 06:00:30 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説・11.24】:バレー新リーグ/地域密着を深化させたい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・11.24】:バレー新リーグ/地域密着を深化させたい 

 バレーボールの新リーグ「大同生命SVリーグ」が10月に開幕した。昨季までのVリーグを再編し、男子10、女子14のチームが参入する。兵庫からはいずれも女子で、西宮市に練習拠点を置く「大阪マーヴェラス」(JTから名称変更)と、ヴィクトリーナ姫路が名を連ねた。心機一転、新リーグで旋風を巻き起こしてほしい。

 Vリーグ時代よりも「地域密着」を重視し、レギュラーシーズンは各チームの本拠地で全44試合の半数ずつを催す「ホームアンドアウェー」方式を導入する。上位8チームがチャンピオンシップ(プレーオフ)に進み、初代王座を懸けた熾烈(しれつ)な戦いが来年5月まで続く。

 SVリーグは、競技、組織、事業のいずれの面でも2030年に「世界最高峰のリーグ」を目指すと掲げる。参入には6億円以上の売上高や、5千人以上が収容可能なホームアリーナで8割以上の試合を開催するなどの条件を満たす必要がある。

 参加チームには地域密着や運営体制の強化を求める一方、サッカーのJリーグやバスケットボールのBリーグのような独立法人化や選手のプロ化は条件としなかった。チーム名も地域名で統一できず、多くのチームは企業名を残したまま戦う。

 Vリーグがサントリーなど事業化を志向する企業と、東レなど福利厚生型を望む企業、さらにプロクラブなどが共存していたためだ。チームの多様な在り方は特徴でもあるが、大胆な改革には踏み切れていない。

 バレーはかつて、日本のお家芸とされ人気を集めた。男子は1972年ミュンヘン、女子が64年東京と76年モントリオールの各五輪で金メダルを獲得した。しかし近年は世界のトップから遠のいて久しい。

 次代を担う中学、高校生の競技人口の減少も深刻だ。地域に根差し市民に愛されるチームに育てていくことで裾野を広げ、ひいては日本代表のレベル向上に結びつけたい。SVリーグは外国人枠を増やし、世界トップクラスの選手も多く参戦している。若者らが憧れを抱くようなプレーで観客増も期待できる。

 日本バレーの新時代を切り開くためにも、SVリーグは改革を重ねていかねばならない。

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年11月24日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【主張②・11.23】:大谷のMVP 無限の可能性に絶句する

2024-11-24 05:01:30 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【主張②・11.23】:大谷のMVP 無限の可能性に絶句する

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【主張②・11.23】:大谷のMVP 無限の可能性に絶句する 

 ドジャースの大谷翔平がナショナル・リーグの最優秀選手(MVP)に選出された。

 指名打者(DH)専任での受賞、3度目の満票による選出、両リーグにまたがる2年連続の受賞は、全て大リーグ史上初だ。

米大リーグ、ジャイアンツ戦で今季初本塁打を放つドジャース・大谷翔平=4月3日、ロサンゼルス(共同)

 あまりの快挙に忘れそうになるのは、今季の大谷が右ひじ手術からリハビリ中の投手だったことだ。MVPの発表番組で「来季はサイ・ヤング賞(最優秀投手)も」と振られると、「そうなれば最高」と答えた。この応答を、もはや誰もジョークとは受け取らない。無限の可能性に、言葉もない。

 大谷の母校、岩手県の奥州市立姉体(あねたい)小の少年野球チーム代表は「こんな人がここで生まれたなんて信じられない」と感想を述べたが、それは日本人全体の感慨だろう。「人類」にその域を広げれば、世界中の野球ファンの思いかもしれない。

 ドジャースの共同オーナーでもあるバスケットボール界のレジェンド、マジック・ジョンソン氏は米トーク番組で「大谷は今まで野球を見てこなかった新規のファンを増やしている。唯一比較できるのはマイケル・ジャクソンだ」と評した。すでにスポーツの枠を超えている。

 MVP3回、本塁打王5回のアレックス・ロドリゲス氏は今月来日し「言葉をいくら探しても彼を説明できない。強いて言えばロジャー・クレメンス(サイ・ヤング賞7回)、バリー・ボンズ(歴代最多本塁打)、リッキー・ヘンダーソン(歴代最多盗塁)を合わせたような選手だ。見たことがないという意味で、彼はユニコーン」と大谷を伝説上の一角獣に例えた。

 専属通訳の違法賭博発覚に始まり、二刀流を封印しての打席専念、前人未到の「50本塁打50盗塁」の達成、左肩の脱臼、悲願のリーグ優勝、ワールドシリーズ制覇と波瀾(はらん)万丈だった今季を振り返り、印象に残った場面を問われて大谷は「一番緊張したのは、デコピン(愛犬)の始球式」と答えた。そんな愛嬌(あいきょう)もまた、本場米国のファンをとりこにしている。

 来季に向けては「スタートから投げる、打つことが目標」と二刀流の復活を約束した。開幕を楽しみに待つしかない。日米のみならず、世界中が不安定要素に覆われる中、大谷翔平という明確な希望を共有できる野球ファンは幸福である。

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【主張】  2024年11月23日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説②・11.24】:大谷MVP たゆまぬ努力さらなる高みへ

2024-11-24 05:00:40 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説②・11.24】:大谷MVP たゆまぬ努力さらなる高みへ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②・11.24】:大谷MVP たゆまぬ努力さらなる高みへ

 けがで投げられないシーズンにあって、打撃力と走力で圧倒的な輝きを放った。新天地でも明るく熱いプレーを貫き通した。世界最高の野球選手の進化は止まらない。 

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が2年連続3度目となるリーグ最優秀選手(MVP)に選ばれた。過去2回と同様、投票権を持つ記者30人全員が1位票を投じる「満票」だった。

 大谷選手はア・リーグで2021年と23年にMVPに輝き、今回はナ・リーグで選ばれた。両リーグでの受賞は歴代2人目だ。

 大谷選手は「ドジャースの一員として(チームを)代表してもらったと思っている」と話した。

 昨年、右ひじの手術を受け、今季は打者に専念した。大リーグでは走攻守でのチームへの貢献が評価の基準とされ、守備機会のない指名打者がMVPに選ばれるケースは、これまでなかった。

 大谷選手がその壁を打ち破ったことは、今季の活躍がいかに傑出していたかを物語っている。

 本塁打王と打点王の2冠を獲得し、打率も最後まで争って三冠王に迫った。前人未到の「50本塁打、50盗塁」も成し遂げた。投手としてマウンドに立てない分を補って余りある実績を残した。

 道のりは 平坦 へいたん だったわけではない。長くプレーしたエンゼルスから大型契約でドジャースに移籍した。だが開幕直後、盟友だった通訳の違法賭博が発覚し、精神的に苦しい状況に追い込まれた。

 第1号ホームランが開幕から最も遅い41打席目だったのは、その影響もあったに違いない。

 今季は盗塁の技術向上に励んだ。春季キャンプからスタート時の姿勢の改善に取り組み、相手投手の動きを研究した。試合では、機会を逃さずに積極的に走り、チームの得点力を向上させた。

 名門対決となったヤンキースとのワールドシリーズも制し、悲願の頂点に立った。

 驚異的な成績ばかりに目が向けられるが、大谷選手のプレーを支えているのは、たゆまぬ努力と強い精神力、そしてチームの勝利を優先する献身的な姿勢だろう。

 今年は結婚を発表し、愛犬のデコピンも話題になった。妻と愛犬の存在が、苦しい時期の支えになったことは間違いないはずだ。

 来季は投打の「二刀流」復活が見込まれる。ナ・リーグの強打者相手にどんな投球を見せるのか。本塁打王の翌年にサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞する。つい、そんな夢を見てしまう。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年11月24日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【金口木舌・11.08】:沖縄長距離界の星

2024-11-09 04:00:20 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【金口木舌・11.08】:沖縄長距離界の星

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・11.08】:沖縄長距離界の星 

 大学三大駅伝の出雲、全日本で今季2冠を獲得し、快進撃を続ける国学院。名門の駒沢や青山学院と渡り合うレースは下克上というより実力の証しだ。チームの立役者の一人が3年の上原琉翔(りゅうと)選手

 ▼那覇市出身で仲井真中から北山高へ。都大路では県勢最高の27位入賞をけん引した。レース時は故障で思うように走れず、悔しい思いも。国学院進学後も故障や気持ちの落ち込みを経験しながら、周囲の励ましを得た

 ▼デビューは正月の箱根駅伝5区。前半最後の山登り区間6位の快走だった。実況中継する在京キー局の系列地上波放送局が県内にはなく、ネットで視聴した。画面に小さく映った姿に声援を送った

 ▼県勢初の区間1位を獲得した出雲、そして全日本ではいずれも逆転劇。テレビ中継を独占状態にし、全日本では最終区間でゴールインの姿も。家族や関係者、多くの県民はさぞかし沸いたことだろう

 ▼仲井真中からの盟友・嘉数純平選手も全日本で1区に登用され、堂々区間2位。「沖縄出身でも全国で戦える」と証明を続ける沖縄長距離界の新星たち。一戦一勝、新春の箱根を鮮やかに駆け抜けてほしい。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】  2024年11月08日  04:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【天風録・11.04】:また暴動か

2024-11-05 07:01:35 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【天風録・11.04】:また暴動か

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録・11.04】:また暴動か

 「壮観。こんなに人がいるとは…」。大谷翔平選手も喜びに浸る。ドジャースが米大リーグの頂点に立ち、地元でパレードをした。何と25万人が沿道に。前回制覇の年はコロナ禍で実施できず、36年ぶりのパレードだ。ファンの熱狂も分かる

 ▲理解に苦しむのは、ワールドシリーズ優勝を決めた夜のロサンゼルス。バスに放火したり商店から金品を略奪したり、ファンが暴徒化した。出動した警官隊に10人以上が逮捕された。歓喜のあまり、無法者になるとは

 ▲うれしくて騒ぐうち、日頃の不満まで爆発させたのだろうか。暴動が起きやすい国というわけではなかろうが、首都ワシントンでも今、暴動への備えが進む。ホワイトハウス近くのビルや店舗が窓ガラスを囲いで覆い始めた。心配の種は大統領選だ

 ▲3年前の衝撃は今も鮮明。敗れたトランプ氏の支持者が議事堂に乱入した。今回はハリス氏との接戦である。だが敗北は受け入れぬというトランプ氏の姿勢が、暴動をまた引き起こしはしないか。緊張が高まっている

 ▲両陣営のボルテージは最高潮。さて勝者はどちらか。敗れようとも暴動を起こさず、受け入れる―。米国が「再び偉大な国」となる最低条件だろう。 

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2024年11月04日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説②】:国スポ見直し論 大会の意義見つめ直せ

2024-05-20 07:27:40 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説②】:国スポ見直し論 大会の意義見つめ直せ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:国スポ見直し論 大会の意義見つめ直せ 

 各都道府県の持ち回りで開かれる国民スポーツ大会に対し、全国の知事から抜本的見直しを求める声が上がっている。開催自治体の重い財政負担が最大の要因だ。
 
 以前から「開催地の優勝至上主義」などの問題点も指摘されてきた。一方、特にマイナー競技にとっては貴重な「晴れ舞台」であり続けているのも確かだ。財政面の議論に終始せず、まずはスポーツ大会としての意義を見つめ直す視点こそ必要ではないか。
 
 大会は1946年に国民体育大会(国体)として始まり、日本スポーツ協会(JSPO)、文部科学省、開催地都道府県の共催。今年から名称が国民スポーツ大会に変わり、2035年から3巡目に入る予定だ。
 
 議論の口火を切ったのは全国知事会長の村井嘉浩宮城県知事。行政のスリム化の一環として「廃止も一つの考え方」と言及し、各地の知事からも現行のままでの継続は困難との意見が出た。実際、約2万人が参加するスポーツの祭典の開催費は莫大(ばくだい)で、22年の栃木国体の総額は829億円に上る。
 
 かつて「国体」は地域の施設整備やスポーツ普及に寄与し、国民の注目度も高かった。だが、プロスポーツが隆盛し、競技ごとの全国大会も増えると関心は低下。さらに、開催地ばかりが総合優勝する不自然さが、大会の価値の低下に拍車をかけてきたといえる。
 
 開催地優勝は有力選手200人を体育教員で採用したという1964年の新潟国体から始まった。以来、他県選手を一時的に住まわせ地元代表とする手法は常態化。64年以降、開催地が優勝を逃したのは5度だけで、過去には地元有利な判定が疑われた例もある。
 
 いくら選手が誠実に試合に臨んでも、出来レースのような仕掛けがあってはスポーツ大会としての魅力が損なわれて当然だろう。
 
 東日本大震災後、2016年の岩手国体は開催が危ぶまれたが、県は復興への希望と感謝を伝えたいと実施。復興優先のため総合8位を目標としたが、地元の声援を受けた選手の健闘で総合2位となった。本来の「国体らしい」姿だったと言えるのではないか。
 
 今後、JSPOや全国知事会は国スポのあり方を協議する。今も大会を目指す選手が多いことにも留意し、質実で、かつ、都道府県代表が真摯(しんし)に競い合える大会の方向性を見いだしてほしい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年05月20日  07:27:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説・05.08】:国体が国スポに 開催意義を見直す契機に

2024-05-10 06:05:30 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説・05.08】:国体が国スポに 開催意義を見直す契機に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・05.08】:国体が国スポに 開催意義を見直す契機に

 国民体育大会(国体)から名称を変えた国民スポーツ大会(国スポ)について、全国の知事から見直しや存廃の是非を問う声が上がっている。時代に合った大会に再構築するきっかけとしたい。

 国体は終戦翌年の1946年から毎年、都道府県の持ち回りで開催された。昨年の鹿児島大会が最後で、今年は初めての国スポが10月に佐賀県で開かれる。

 見直し論議は先月、全国知事会長の村井嘉浩宮城県知事が「廃止も一つの考え方ではないか。非常に財政的な負担は大きい」と問題提起したことが発端となった。

 開催に必要な費用と人手が重荷になっており、多くの知事から村井氏に同調する発言が相次いでいる。福岡県の服部誠太郎知事は、運営や施設改修などに数百億円を費やす実態から「総合開会式や競技種目の規模縮小を検討すべきだ」と述べた。

 国スポは日本スポーツ協会と文部科学省、開催都道府県の共催で、近年は全国障害者スポーツ大会が併せて開催される。経費の大半は開催地が負担する。

 戦後間もない頃に比べ、健康とスポーツに対する国民の関心は高まり、全国各地にスポーツ施設や競技団体が整った。選手と指導者の育成、競技力向上を含め、国を挙げてスポーツを普及する国体の目的は達成したと言える。

 費用負担以外でも問題点が指摘されていた。開催県は都道府県対抗で総合優勝するために、県外から有力選手を集めていた。

 「国内最大で最高の総合スポーツ大会」の理念も現状に合っていない。国際大会を優先し、出場しないトップ選手が少なくない。各競技の日本一を争う全日本選手権、全国高校総体(インターハイ)、年代別大会も開かれており、国体は全ての選手が目標とする大会ではなくなっている。

 国体・国スポは2034年の沖縄県で2巡目を終える。これまでと同じ形式で3巡目に入ることは、開催地の住民の理解も得られまい。

 日本スポーツ協会は検討部会を設け、国スポの在り方を探る。全国知事会も加わる見通しだ。スポーツ関係者以外の意見を交え、存廃を含めて議論してもらいたい。

 大会を続けるのであれば大胆な改革が必要だ。

 従来のままでは、人口減少と財政難で単独開催が困難な県が増える。負担を分散させるため、インターハイのように複数の都道府県で共同開催することは検討に値する。毎年開催することの是非も論点になりそうだ。

 開催意義の再検討も求められる。人生100年時代を迎え、競技スポーツから生涯スポーツに軸足を移し、新たな理念の下で競技種目と参加資格を再編するのも一つの考え方だろう。

 出場を目指す選手、開催地の住民に歓迎される国スポ像を追求してほしい。

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年05月08日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説・05.06】:国スポ見直し論 財政負担減へ抜本改革を

2024-05-10 05:02:10 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説・05.06】:国スポ見直し論 財政負担減へ抜本改革を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・05.06】:国スポ見直し論 財政負担減へ抜本改革を 

 都道府県の持ち回りで毎年開かれる国民スポーツ大会(旧国民体育大会)を巡り、多くの知事から在り方の見直しを求める意見が相次いでいる。開催経費の負担が重く、このまま続けるべきなのかという疑問、懸念はもっともだ。

 ただ、すぐに廃止すればいいとは思えない。近年は国民的関心が薄れているとはいえ、アスリートは大きな目標を奪われてしまう。2034年に2巡目の開催が終わる。3巡目を転機とすべきだ。財政負担とスポーツ活性化にどう折り合いをつけるか。時代に合った大会への改革が求められる。

 ■知事意見は割れる

 「廃止も一つの考え方ではないか」。全国知事会長の村井嘉浩宮城県知事の先月の記者会見での発言が、国スポ見直し論の口火を切った。これに呼応し、各地の知事が積極的に発言。危機感と改革意欲の高まりをうかがわせている。

 負担軽減を望む意見は「経費は何百億円の単位。それは県民の税金だ。抜本から議論を」(鳥取)や「国が予算を確保しなければ、今まで通りの開催は難しい」(岩手)など。2022年に開催した栃木県の経費総額は800億円超で、国の補助金は約4億5千万円だった。人口の少ない県ほど競技施設の整備費用、運営に携わる人的負担は重くのしかかる。

 一方で「廃止論」にくみしない意見がある。熊本県の木村敬知事は「安易に否定的に捉えるのは、スポーツを頑張る若者のためにも良くないのでは」と述べた。「多くの選手が目標にしている」(神奈川)という実情もある。国スポで頂点を目指す選手、競技団体の意向を軽んじてはならない。

 ■広域開催を視野に

 国体は日本スポーツ協会、文部科学省、開催地が共催し、1946年に始まった。スポーツに親しむ環境を全国に広げるとともに、競技の普及や強化につなげる狙いがある。今年の佐賀大会から「国スポ」に改称した。

 熊本県は60年に1巡目、99年に2巡目を開いた。会場として県民総合運動公園、アクアドーム熊本(いずれも熊本市)などの施設が県内各地に造られ、通称「国体道路」などインフラ整備も進んだ。国体後は県民のスポーツ拠点となり、競技人口の増加やレベルアップにつながった。

 熊本に限らず、持ち回り開催は一定の成果を上げたと言えるものの、今後は巨費を投じる妥当性が厳しく問われよう。全国高校総体のような複数県にまたがる「地域ブロック開催」に変えれば、既存の施設を有効活用できる。財政負担も当然減るはずだ。

 開催地が有力選手や指導者を集め、総合優勝を目指す慣例も改めていいのではないか。競技や選手によっては、国スポの位置付けが相対的に下がっている現状もあるようだ。実施競技、種目数を絞り込み、肥大化した大会をスリム化する視点が欠かせない。

 知事会は近く、都道府県アンケートを踏まえた提言をまとめ、スポーツ協会と見直し協議に入る。毎年開催の是非も含め、多角的に検討してもらいたい。

 ■大会の原点忘れず

 国スポはマイナス面ばかりではない。選手や役員のほか、応援などを含めると延べ数十万人規模が開催地を訪れ、一定の経済効果が見込める。住民がボランティアで運営を手伝ったり、選手を応援したり、地域でもてなしたりして交流を深める機会となる。スポーツを「する」「見る」「支える」それぞれの立場で、喜びを分かち合う貴重な大会である。

 その原点に立ち返るときだ。開催地の自治体と住民、選手を派遣する側を含め、みんなに望まれる国スポの「かたち」とは何か。存続か廃止かの二者択一ではなく、改革へ知恵を絞り、議論した先に理想の大会像が見えるだろう。

 元稿:熊本日日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年05月06日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説②】:「国スポ」大会 時代の変化に応じた見直しを

2024-05-08 05:01:00 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説②】:「国スポ」大会 時代の変化に応じた見直しを

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:「国スポ」大会 時代の変化に応じた見直しを

 都道府県の持ち回りで毎年開催されている国民スポーツ大会(国スポ)のあり方を巡る議論が活発になっている。時代の変化を踏まえ、大会の意義や実施方法を見直したい。

 国スポは1946年、国民体育大会(国体)として始まり、今年から名称が変更された。近年は、閉幕後に全国障害者スポーツ大会も開かれる。2034年の沖縄大会で全国の2巡目が完了する。

 この大会について、全国知事会長を務める宮城県の村井嘉浩知事が「廃止も一つの考え方だ」と問題提起した。他の知事からも見直しを求める声が相次いでいる。

 知事たちには、現在の形のまま3巡目に入るのではなく、一度立ち止まって、大会について抜本的に見直すべきだという問題意識があるのだろう。

 大会はこれまで、国や地域のスポーツ振興に一定の役割を果たしてきた。開催を機に、全国で競技施設や道路の整備が進んだ。知名度の低い競技を含むスポーツの普及や選手・指導者の育成、競技力の向上にも貢献してきた。

 一方で、多くの知事が示しているのは、開催に伴う都道府県の費用負担が重いという認識だ。

 大会は開催地と国、日本スポーツ協会の共催だが、経費の大半は開催地が負担してきた。

 今年の開催地の佐賀県は、大会運営や施設整備に計157億円を充てるという。地方を中心に人口が減少し、財政も 逼迫ひっぱく している。将来的には、単独開催が難しくなる県も出てくる懸念がある。

 このためスポーツ協会は、知事会も交えた新たな検討の場を設けて今後の方向性を示す方針だ。知事会も意見集約を進めている。

 持続可能な大会とするには、3者の負担割合を見直すことが不可欠だ。開会式の簡素化や既存施設の活用、隔年開催や複数県による広域開催などで負担軽減を図ることも一案だろう。

 競技面でも総合優勝を目指す開催県の有力選手集めが問題視されてきた。都市部への人口集中が進む中、現在の都道府県対抗形式に代わる競技方法も検討課題だ。

 国際大会を優先して国スポには出場しないトップ選手も少なくない。「国内最大・最高の総合スポーツ大会」という国スポの理念が妥当なのかどうかについても議論を避けるべきではない。

 多くのアスリートにとって、大会への出場は今も大きな目標である。現状を踏まえた大会のあり方やスポーツの役割を、幅広く議論することが大切だ。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年05月06日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説・05.01】:国スポ改革 開催の意義問い直そう

2024-05-04 07:01:25 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説・05.01】:国スポ改革 開催の意義問い直そう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・05.01】:国スポ改革 開催の意義問い直そう 

 都道府県の持ち回りで毎年開かれる国民スポーツ大会(国スポ=旧国民体育大会)の見直し論が高まっている。

 開催地の財政負担の重さを理由に、全国知事会の会長を務める宮城県の村井嘉浩知事が「廃止も一つの考え方」と問題提起したのが発端だ。

 2030年に開催を控える島根、33年の鳥取など全国の知事たちからも、改革を求める発言が相次ぐ。スポーツを取り巻く環境が変わり、国民の関心が薄れた側面もある。

 いったい誰のための、何のための大会なのか。2巡目の開催が終わる10年後に向け、開催の意義そのものから問い直す機会としたい。

 大会は日本スポーツ協会と文部科学省、開催地が共催する。1946年、敗戦に打ちひしがれた国民の健康や体力の向上、地方のスポーツ振興などを旗印に始まった。

 スポーツ施設や道路など各地の社会インフラ整備に果たした役割も大きい。1980年代に2巡目に入ったのも、こうした地域振興への期待からだ。2巡目を終えた広島、岡山、山口も例外ではない。

 ただ、自治体の財政が厳しさを増す中で、開催は重荷になってきた。250億円にも上る開催経費の約9割は開催地が担う。特に小規模県では負担への批判が根強い。

 「血の小便を出して何とかやれる」「松江市役所が二つぐらい建つ」―。島根の丸山達也知事が強い言葉で不満を表現したのは特筆される。

 選手強化の負担もある。2巡目以降の8割以上の大会で開催地が総合優勝したのは明らかに不自然だ。身の丈を超え、有力選手の獲得に奔走する慣例は改める時だろう。

 開催地は大会の10年ほど前に決まり、約5年前に準備が本格化する。34年に2巡目が終わる前に、大会の目的と意義を再設定したい。見いだせねば廃止もやむを得まい。

 二つの負担を減らして継続する一案は、インターハイのような地域ブロック開催への移行だ。例えば中国地方なら、5県の既存施設や人材を活用した運営が可能になる。

 約40の競技や種目にもスリム化の余地がある。秋は日程が立て込むため、国スポから脱退を望む競技団体もあるかもしれない。総合得点を競う意味も含め、各団体の本音を把握して改革に生かしたい。

 もちろんプラス面の検証も必須だ。選手や役員で約22千人、応援者を含めると延べ50万人規模が集う。費用対効果を高められれば、地域経済への大きな刺激となろう。

 陸上男子100メートルの日本記録保持者・山縣亮太選手のように、古里広島から出場し続ける選手もいる。選手の郷土愛に触れられるのは、都道府県対抗の国スポならではだ。

 住民のボランティア参加も特長の一つ。町を美化したり、運営を手伝ったりする経験はまちづくりの礎になっている。子どもたちが得る財産も数字だけでは測れない。

 開催地と、選手を派遣する側の双方が望む大会でなければ3巡目に入る意味はない。まだ時間はある。慣例や惰性と決別し、改革への議論を深めてほしい。

 元稿:中国新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年05月01日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説・05.01】:国スポ改革 開催の意義問い直そう

2024-05-01 07:01:55 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説・05.01】:国スポ改革 開催の意義問い直そう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・05.01】:国スポ改革 開催の意義問い直そう 

 都道府県の持ち回りで毎年開かれる国民スポーツ大会(国スポ=旧国民体育大会)の見直し論が高まっている。

 開催地の財政負担の重さを理由に、全国知事会の会長を務める宮城県の村井嘉浩知事が「廃止も一つの考え方」と問題提起したのが発端だ。

 2030年に開催を控える島根、33年の鳥取など全国の知事たちからも、改革を求める発言が相次ぐ。スポーツを取り巻く環境が変わり、国民の関心が薄れた側面もある。

 いったい誰のための、何のための大会なのか。2巡目の開催が終わる10年後に向け、開催の意義そのものから問い直す機会としたい。

 大会は日本スポーツ協会と文部科学省、開催地が共催する。1946年、敗戦に打ちひしがれた国民の健康や体力の向上、地方のスポーツ振興などを旗印に始まった。

 スポーツ施設や道路など各地の社会インフラ整備に果たした役割も大きい。1980年代に2巡目に入ったのも、こうした地域振興への期待からだ。2巡目を終えた広島、岡山、山口も例外ではない。

 ただ、自治体の財政が厳しさを増す中で、開催は重荷になってきた。250億円にも上る開催経費の約9割は開催地が担う。特に小規模県では負担への批判が根強い。

 「血の小便を出して何とかやれる」「松江市役所が二つぐらい建つ」―。島根の丸山達也知事が強い言葉で不満を表現したのは特筆される。

 選手強化の負担もある。2巡目以降の8割以上の大会で開催地が総合優勝したのは明らかに不自然だ。身の丈を超え、有力選手の獲得に奔走する慣例は改める時だろう。

 開催地は大会の10年ほど前に決まり、約5年前に準備が本格化する。34年に2巡目が終わる前に、大会の目的と意義を再設定したい。見いだせねば廃止もやむを得まい。

 二つの負担を減らして継続する一案は、インターハイのような地域ブロック開催への移行だ。例えば中国地方なら、5県の既存施設や人材を活用した運営が可能になる。

 約40の競技や種目にもスリム化の余地がある。秋は日程が立て込むため、国スポから脱退を望む競技団体もあるかもしれない。総合得点を競う意味も含め、各団体の本音を把握して改革に生かしたい。

 もちろんプラス面の検証も必須だ。選手や役員で約22千人、応援者を含めると延べ50万人規模が集う。費用対効果を高められれば、地域経済への大きな刺激となろう。

 陸上男子100メートルの日本記録保持者・山縣亮太選手のように、古里広島から出場し続ける選手もいる。選手の郷土愛に触れられるのは、都道府県対抗の国スポならではだ。

 住民のボランティア参加も特長の一つ。町を美化したり、運営を手伝ったりする経験はまちづくりの礎になっている。子どもたちが得る財産も数字だけでは測れない。

 開催地と、選手を派遣する側の双方が望む大会でなければ3巡目に入る意味はない。まだ時間はある。慣例や惰性と決別し、改革への議論を深めてほしい。

 元稿:中国新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年05月01日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【筆洗】:ジブリ映画『魔女の宅急便』に、魔女の修行をする主人公の少女…

2024-02-11 07:31:40 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【筆洗】:ジブリ映画『魔女の宅急便』に、魔女の修行をする主人公の少女…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:ジブリ映画『魔女の宅急便』に、魔女の修行をする主人公の少女…

  ジブリ映画『魔女の宅急便』に、魔女の修行をする主人公の少女が、自身の魔力がなぜか急に衰えたことに気づき、うろたえる場面があった。ほうきにまたがっても飛べない

魔女の宅急便

© 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N

 ▼親しい絵描きの女性に苦悩を明かす。「前は何も考えなくても飛べたの。でも今は、どうやって飛べたのか分からなくなっちゃった」

 ▼女性から、自分は不調に陥った時はとにかく絵をかきまくり、それでもだめな時はかくのをやめ、散歩したり昼寝したりするうちまたかきたくなると聞かされ、励まされる

 ▼この人も苦悩の淵にいるのだろうか。卓球女子の伊藤美誠選手(23)。腰の痛みもあって精彩を欠く試合が続き、先の全日本選手権も早々に敗退してパリ五輪切符を逃した。東京五輪で金、銀、銅のメダルを獲得した日本卓球界のエースの挫折。魔女ならぬ大魔王と呼んで警戒してきた中国メディアも驚いているらしい

 ▼一昨日、取材に応じ「このまま終わるのも寂しい。世界ランキング1位を目指す」と語ったという。長く休んだりせず、国際試合に挑みながら復調を目指すよう。光明は見えてくるだろうか

 ▼『魔女の宅急便』は、親しくなった少年が飛行船事故に巻き込まれて危機に陥り、救助に向かうべく主人公の少女が腹をくくってデッキブラシにまたがる場面が佳境。魔力を持つ人も普通の人も、悩みながら強くなるのだと分かる映画である。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2024年02月10日  07:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【阪神タイガース】:流行語大賞獲得の岡田彰布監督 夫人が明かす夫婦の会話「家では『アレ』すら言わないことも(笑)」

2023-12-08 00:01:50 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【阪神タイガース】:流行語大賞獲得の岡田彰布監督 夫人が明かす夫婦の会話「家では『アレ』すら言わないことも(笑)」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【阪神タイガース】:流行語大賞獲得の岡田彰布監督 夫人が明かす夫婦の会話「家では『アレ』すら言わないことも(笑)」 

 流行語大賞の年間大賞に輝き「勝利監督(になったとき)よりも嬉しい」とリップサービス(写真・時事通信)

 週刊FLASH 2023年12月19日号

【関連記事】

 元稿:光文社 主要出版物 FLASH SmartFLASH スポーツ 【話題・プロ野球・阪神タイガース】  2023年12月04日   06:04:00  これは参考資料です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【阪神タイガース】:岡田監督、優勝祝賀会で力強く連覇を約束 佐藤輝明を檀上でイジり「岡田節」止まらず

2023-12-08 00:01:40 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【阪神タイガース】:岡田監督、優勝祝賀会で力強く連覇を約束 佐藤輝明を檀上でイジり「岡田節」止まらず

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【阪神タイガース】:岡田監督、優勝祝賀会で力強く連覇を約束 佐藤輝明を檀上でイジり「岡田節」止まらず

 阪神の日本一・リーグ優勝祝賀会が29日、大阪市内のホテルで盛大に開催された。  

 岡田彰布監督(65)は集まった財政界のVIPたちに力強く連覇を約束。前日28日には都内でNPBアワードに出席するなど、超多忙な中でもサービス精神を忘れず、佐藤輝明内野手(24)を壇上でイジり笑いをとった。約500人が集まった豪華な夜も「岡田節」は止まらなかった。  

<button class="sc-iRTKmv kYZdaH" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-iRTKmv kYZdaH" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">日本一・リーグ優勝祝賀会で乾杯の升を手に笑顔を見せる阪神岡田彰布監督(撮影・藤尾明華)</button>
 日本一・リーグ優勝祝賀会で乾杯の升を手に笑顔を見せる阪神岡田彰布監督(撮影・藤尾明華)(Nikkan Sports News.)

            ◇   ◇   ◇  

 関西の政財界の大物たちが「岡田劇場」に引き込まれた。約500人が集結した大阪市内のホテルの大会場。岡田監督が祝賀会冒頭のあいさつで笑いを起こした。「期待度がすごく高くて、心の中では『そんな監督代わって1年目で優勝できるか』と、いつも思ってた」。スマートフォンのカメラを構えた来賓たちに笑みがこぼれた。

 来季のスローガンに「アレ」と連覇をかけた「アレンパ」を提案した佐藤輝を「まさか佐藤の口からね、すごい言葉が出てくるとは。今年のバッテングよりも、ずっとアレンパの方がよかったからね。最後にね、やっと『あ、できるんだ』と思ってね」と、お約束? の流れでイジると、また笑いが起きた。スクリーンに映し出された佐藤輝は苦笑い。27日の西宮市優勝報告会でもあった掛け合いは、完成度が高まっていた。  

 佐藤輝には祝賀会終了後の取材で「とれるんやったらとったらええけどな」と本塁打王指令を出した。若手が多いチームは「これから2、3年は一番いい時ちゃうか」と伸びしろたっぷりと見ている。大イジりだけでなく期待も大きい。  

 前日28日にNPBアワードに出席していた指揮官は「昨日見てみ、最下位チームは1人ずつやんか。岡林と万波て。一番多かったのはオリックスやろ」とタイトルホルダーの数がチームの強さと直結していると力説。「3連覇しているチームやから、個人記録もちゃんとしてるっていうことや」。佐藤輝らがグッと成長し虎でタイトル独占となれば…。リーグ3連覇のオリックスのような黄金時代への道筋も見えてくる。  

 5日に日本一をつかみ取った後は秋季キャンプ、優勝パレード、球団納会と超多忙だが、VIPたちに極上の岡田節を届けた。「また強いチーム作ってね。なんとか初めての連覇というのをね、達成して。また1年後ね、こういう会をしたい」。最後は壇上で力強く誓った。特製ハッピを着て鏡開きを行い、演歌歌手丘みどりの「六甲おろし」で締めた豪華な2時間。「足が棒になったわ」と笑ったが、それも幸せなひとときの証しだった。【中野椋】

  ◆監督、コーチ、選手を除く主な出席者 佐藤茂樹(衆議院議員)、山田賢司(衆議院議員)、吉村洋文(大阪府知事)、斎藤元彦(兵庫県知事)、石井登志郎(西宮市長)、松本眞(尼崎市長)、松本正義(関西経済連合会会長)、日笠弥三郎(近畿運輸局局長)、川藤幸三(阪神タイガースOB会会長)、吉田義男(阪神タイガース元監督)、秦雅夫(阪神電鉄取締役会長)、杉山健博(阪神タイガースオーナー)、久須勇介(阪神電鉄社長)、百北幸司(阪神タイガース社長)=順不同、敬称略  

 ■<日本一後の岡田監督スケジュール>  

 ◆5日 38年ぶり日本一  

 ◆6日 深夜のビールかけなどで睡眠時間3時間。大阪市内の阪神電鉄本社で杉山オーナーに、シーズン終了の報告  

 ◆9日 甲子園に姿を見せて取材対応  

 ◆10日 秋季キャンプが行われている高知入りし、高知空港でセレモニー後にホテルへ移動  

 ◆11~19日 秋季キャンプで新戦力発掘に目を光らせ、熱血指導する場面も。14日には正力松太郎賞を受賞  

 ◆22日 神戸市内でタイガース杯ゴルフに参加  

 ◆23日 兵庫・神戸市の三宮と大阪市の御堂筋での優勝パレードに参加  

 ◆24日 兵庫・三木市内のゴルフ場で実施されたサンテレビの「レッツゴー! タイガースゴルフ2024」に参加  

 ◆25日 66歳の誕生日は甲子園で行われた「ファン感謝デー2023」に参加し、ファンからハッピーバースデーの大合唱を受けた  

 ◆27日 優勝報告会で尼崎市と西宮市で日本一を報告。その後西宮神社と広田神社を参拝し、大阪市内のホテルで開かれた球団納会に出席  

 ◆28日 東京都内で開催されたNPBアワードに出席し、セ・リーグ最優秀監督賞と正力松太郎賞の表彰を受ける

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース スポーツ 【話題・プロ野球・阪神タイガース】  2023年11月30日  05:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする