★政界関係者が国民の声の出し方の変化に驚く。2月21~24日に東京・霞が関の財務省前など全国で行われた「財務省解体デモ」。24日午後4時からのデモには約1000人が参加した。その多くがYouTubeを見て集まったという。12月頃からネットで呼びかけた“財務解体”を掲げたデモが東京、福岡、大阪など各地で行われており、参加した人たちが「増税反対」「消費税廃止」を訴えている。参加者は大手メディアが財務省解体デモを報じないことが大きなきっかけだという。オールドメディアの財務省への忖度(そんたく)や報道の仕方に踊らされないというのもテーマの1つのようだ。

 ★国民民主党幹事長・榛葉賀津也は「財務省の前で1000人規模のデモがあったらビッグニュースだよ。事実あったらしいね。それは国民の感情じゃないですか。いても立ってもいられない、国民の悲鳴だね。その国民の痛みを受け止めて、私はしっかりと政治をやるべき」としたが、彼らがオールドメディアだけでなく、政治の駆け引きにもうんざりしているのが現実だ。実業家のひろゆきは24日、Xで「財務省を変えたかったら、加藤勝信財務大臣の家の前で叫ぶとか、加藤勝信後援会に所属してる中国税理士政治連盟に所属しては税理士事務者に電話掛けまくる。『財務省を変える権限のある人が、財務省を変えないと困る』状況にしないと、変える必要がないから変えないまま」。またYouTubeチャンネルでは「デモが貧しい人を幸せにするとか思っているかもしれないが、それは誤解。効果のないデモは力とお金と時間の無駄」と断罪した。

 ★大手メディアも政治も信用できない。踊らされるより、自分たちが世論の先頭に行く考えだろうか。だから国会へのデモではなく財務省へのデモなのだろう。国民の怒りや声の出し方の変化がポイントだ。ひろゆきが言う「時間の無駄」も重要ポイントではない。彼らの財務省前の行動が世論を作るので効果がないとは言い切れない部分が見いだされている。昨年からのSNSがまた別の変化を生み出した。(K)※敬称略