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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:作家の村上春樹さんが疑問や悩みごとに答える『村上さんのところ』(新潮社)に

2019-07-31 06:10:48 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【筆洗】:作家の村上春樹さんが疑問や悩みごとに答える『村上さんのところ』(新潮社)にこんな質問があった。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:作家の村上春樹さんが疑問や悩みごとに答える『村上さんのところ』(新潮社)にこんな質問があった。

 五歳の男の子を持つ女性。「息子がいつ地球に隕石(いんせき)が落ちて来るかが心配で夜も眠れないようだ。なんと言ってあげたらよいか」▼村上さんの回答は「アリのことを考えてみてください」。路上のアリはいつ人間の靴底でぺしゃんこにされてしまうかもしれないのに日々黙々と働いている。隕石を「心配していたらアリが気分を悪くしますよ。アリえねえと」▼五歳の男の子なら大笑いして納得するだろうが、昨日の朝刊を見てからというもの、どうもアリの身になれぬ。直径約百三十メートルの小惑星が二十五日に地球の近くを通過していたことが分かったそうだ▼通過したのは地球から約七万二千キロ離れた場所。ずいぶん遠くに感じるかもしれないが、天文学的にはこれでかなりの接近となるらしい▼衝突していれば、東京都と同じ規模の範囲を壊滅させてしまうほどの大きさだったそうだ。もしも地球に、もしも東京に…。ふと二十五日に何をして過ごしたかを確かめ、何事もなかったことにホッとしたりする▼おそろしいことにその小惑星が初めて見つかったのは通過の前日。各国の天文台が監視しているが、分からなかった。大宇宙が相手では人類の力にも限りがある。なるほど、アリねえ。心配したって始まらぬと、居直る。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2019年07月31日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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