路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

《社説①》:デジタル時代の教科書 「考える力」伸ばす活用を

2023-03-31 02:03:50 | 【文科省・教育制度、現場の実態把握・教員の資質・文化庁・宗教法人法

《社説①》:デジタル時代の教科書 「考える力」伸ばす活用を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①》:デジタル時代の教科書 「考える力」伸ばす活用を

 2024年度から小学校で使われる教科書の検定結果が公表された。デジタルの活用を意識した内容が増えたのが特徴だ。

 17年に学習指導要領が改定され、子どもが主体的に学ぶアクティブラーニングが重視されるようになってから2回目の検定だ。

 児童が議論を通じて課題を探り、解決策を考える方式が主流となっている。教科書の内容と関連した動画や音声、参考資料などの「デジタル教材」に誘導する二次元コード(QRコード)の掲載が増えたことが目を引く。

 例えば、川の働きと水害について学ぶ5年生の理科では、蛇行して流れる川の流域や洪水の様子などが動画で示された。5、6年生の英語では、リズムに合わせて楽しみながら発音などを覚える映像をリンク先で紹介した。

 端末が1人に1台配られ、デジタル教科書の本格導入が始まろうとしている。それに伴って教科書は、教える内容だけを列挙した従来型から、さまざまな情報に接することのできる学びのツールへと変わってきた。

 重要なのは、学校側が新しい機能の長所と短所を見極めて、子どもの考える力を伸ばすため、いかに有効に活用するかだ。

 QRコードには、教科書のページ数を増やさずに豊富な情報にアクセスできるメリットがある。授業の理解を深めることにも役立ち、自宅学習での利便性が高い。

 一方で、参考となる動画や資料が事前に用意され、苦労なく入手できるという便利さに慣れると、必ずしも主体的な学びにはつながらないとの指摘もある。

 端末を使って自分で検索したり、図書館で文献を探したりして、一から調べることが大切だ。目的に応じて学習の仕方を選べるよう、教師が丁寧に指導することが求められる。

 動画などは教科書の補助教材という位置付けのため、検定の対象とはなっていない。教科書会社が独自性のある教材を提供できる半面、質の確保が課題となる。

 新しい教科書の良さを生かすには、まず教師が使いこなせるようスキルを高めることが欠かせない。学校や自治体もそのための環境を整え、サポートする手立てを講じていく必要がある。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年03月29日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 《社説②》:政府の追加物価対... | トップ | 【余禄】:「潭、激流。岩」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【文科省・教育制度、現場の実態把握・教員の資質・文化庁・宗教法人法」カテゴリの最新記事