路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【HUNTER・09.06】:県民裏切る茶番劇|鹿児島県警記者会見、報道側が質問を事前提出|問われる疑惑追及の本気度

2024-09-22 08:03:20 | 【警視庁・警察庁・都道府県警察本部・警察署・刑事・警察官・警部・監察官室・...

【HUNTER・09.13】:県民裏切る茶番劇|鹿児島県警記者会見、報道側が質問を事前提出|問われる疑惑追及の本気度

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・09.13】:県民裏切る茶番劇|鹿児島県警記者会見、報道側が質問を事前提出|問われる疑惑追及の本気度 

 とんだ茶番である。演じているのは鹿児島県警と地元メディア。指摘されている野川明輝本部長の隠ぺい疑惑も組織的な不当捜査も、なかったことにするための共同作業が続いている。

 県警が定例会見を開く際、事前に報道各社に質問を提出させ、“シナリオ”に沿ったやり取りを行っていることが分かった。

                   ◇   ◇   ◇

 下は、今月2日に開かれた鹿児島県警の定例会見を前に、参加予定の報道機関側に配られた、県警側作成にかかる「9月2日の定例記者会見における出席社(者)及び質問事項」と記されたの文書。ハンターが独自に入手した。(*黒塗りはハンター編集部)

 参加者の欄には、会見に出席する会社と記者の苗字、「県警察が提供する話題以外の質問」として、次のように各社の質問が列挙されている。

【再発防止策関連】
① 共同通信→警務部長
再発防止策の具体的な進捗状況、スケジュール(改革推進委員会や改革推進研究会を含む。)また、対策のうち、何を実行したのか明らかにしてほしい。

➁ KYT → 警務部長
ア 8月中に開催した改革推進委員会の構成メンバーとその内容(改革推進研究会を含む。)
イ 再発防止策公表後にあった「県民からの意見」の主な内容ごとの件数
ウ 再発防止策の全職員への指示は済んだか。職員から質問や意見はあったか。

➂ ⅯBC → 警務部長
総務警察委員会から再発防止策について、「外部の目が入っていない。その進捗を県民が確認できない。」との指摘があった後の改善内容を教えてほしい。修正点として反映したものがあれば指摘と修正をセットで示してほしい。

④ 読売新聞 → 警務部長
・総務警察委員会から外部有識者の招聘に係る意見が多かった。有識者の常時招聘は考えているのか。
・各所属における教養の実施状況
・改革推進委員会と改革推進研究会は仮称と言ったが、その正式名称

⑤ NHK → 警務部長
・再発防止策の実現に向けて、県警が感じている課題とその対策
・策定の過程で、発表基準に満たない新たな不祥事は、あるのか。あるとすれば何件か。概要も含めて可能な限り教えてほしい。

⑥ 西日本新聞 → 本部長
一連の非違事案を受け、県議会を含め内外から様々な声があったと思うが、これらの声を本部長としてどのように受け止め、再発防止策をより実行性のある取組として、深化させるつもりなのか教えてほしい。

【枕崎事案】
① 南日本新聞 → 警務部長
枕崎署長と首席監察官のやりとりについて開示請求したが、電話受発書を含め記録は残されていないことが分かりました。
ア やりとりの記録全部が文書で残されていないと解釈して、差し支えないか。差し支えがあるのであれば、根拠となる文書は存在するということか。存在するなら、どのような文書か。なぜ、開示請求で特定されなかったのか。
イ 文書が存在しない場合、枕崎署長は署員に「捜査中止」を口頭のみで伝え、記録は残さなかったことになるが、その行為は業務上、適正なのか。

② 朝日新聞 → 本部長
盗撮事件公判(8月21日)の本部長の受け止めを教えてほしい。

【霧島事案】
朝日新聞 → 本部長
生活安全部長が霧島署長時代に対処した署員によるストーカー事案に関し、本部への連絡が遅くなったことについて、「部下への適切な指示や進捗状況の確認かなかった。」と会見された。枕崎事案に関し、本部長は同様の対応で処分を受けたが、この件で、生活安全部長を改めて処分しないのか。

 詳しい解説は無用だろう。事件の隠ぺいや不当捜査の疑いが出ている県警を追及するはずの報道各社が、質疑の相手である県警側の求めに応じ、事前に質問事項を渡していたというのだ。開いた口が塞がらない。

 相次ぐ不祥事で県民の信頼を失った県警は先月、お手盛り調査に基づく「再発防止策」を発表した。当然ながらこれを評価する声は少ない。

 再発防止策の責任者である野川明輝本部長には、「警察一家」によるいくつもの性犯罪を隠ぺいするよう指示した疑いがかけられている。しかし、警察庁は特別監察を実施する前に同氏を“シロ”と断定。隠ぺい指示はなく、一連の疑惑を北海道のジャーナリスト・小笠原淳氏に公益通報した本田尚志元生活安全部長の行為を、情報漏洩による国家公務員法違反と決めつけた。その「歪められた前提」に立った再発防止策に意味がないことに、おそらく県民の多くは気付いているはずだ。

 県医師会の男性職員による強制性交事件をはじめ、霧島署員による2件のストーカー事件、枕崎署員による盗撮事件などで、本部長や幹部警察官によるもみ消しや隠ぺいが図られた疑いが出ているが、県警側はいずれの問題についても合理的な説明ができていない。それぞれの事件について県警は、所轄署内部や本部との「連絡ミス」「勘違い」などといった言葉でごまかすのが精一杯。現役警官やOBからも「あり得ない」と突き放される状況となっている。県民は、本当のことを知りたいはず。県警の嘘や隠ぺいを追及し、真相を暴くのが報道に課せられた使命だろうが、逃げ道を準備させることになる「質問の事前提出」に応じているというのだから話にならない。

 鹿児島県警の記者会見はネット上で公表されておらず、県民は新聞記事やテレビのニュースで流される内容を信じるしかないのが実情だ。県警の闇を暴くための会見が、県警側のシナリオに沿った形で進められていることなど、県民は知るよしもない。かく言う記者も、幹事社が行う代表質問以外の事項まで事前提出させている都道府県警のケースなど寡聞にして知らない。

 関係者の話によれば、鹿児島県警への質問事項提出期限は2週間前。記者クラブ加盟社以外は会見から排除されるしきたりだという。クラブ加盟社であっても、質問は事前届出が必須。それを怠れば、回答を拒まれるケースもあったという。権力側による情報統制の一環であり、これに唯々諾々と従う地元メディアの気が知れない。どこを向いて仕事しているのか?

 県民は、記者会見における県警と報道各社のやり取りを「ガチンコ」だと信じているはずだ。少なくとも、報道が県警の疑惑を追及している場面が、シナリオに沿った茶番劇だなどと思ってもいないだろう。鹿児島のメディアがやっていることは、読者や視聴者への背信行為。指摘されている野川明輝本部長の隠ぺい疑惑も組織的な不当捜査も、なかったことにするための県警との共同作業だと言わざるを得ない。

 5日、鹿児島県警の広報に確認したところ、会見向けの質問提出はかなり以前からの慣行で、いつから始まったのか分からないという。“質問事項が(県警側に)きて、それに沿った形で会見が進むといういうことで間違いないか?”という問いに対しては「そうですね」。“茶番ですよね”と申し向けたが、「それを言われても困るんですけどね……」と困惑気味の様子だった。自分たちのやっていることが、いかに県民を愚弄するものなのか、まるで分かっていないのだろう。

 「県警の思惑通りにならないよう、頑張っている」という記者たちの声が聞こえてきそうだが、質問の事前提出に応じている以上、そんな言い訳は通用しない。疑惑追及の本気度に疑問符が付いたのは確か。鹿児島のメディアは、ただちに会見質問の事前提出を止めるべきだ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑念・鹿児島県警の不正疑惑・鹿児島県警と地元メディア。地方自治・兵庫県・知事によるパワハラ疑惑】  2024年09月06日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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