路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【HUNTER・08.22】:鹿児島県警野川本部長、警官ストーカーで「謝罪拒否」|会見で「お詫び」は真っ赤なウソ

2024-09-15 06:43:20 | 【警視庁・警察庁・都道府県警察本部・警察署・刑事・警察官・警部・監察官室・...

【HUNTER・08.22】:鹿児島県警野川本部長、警官ストーカーで「謝罪拒否」|会見で「お詫び」は真っ赤なウソ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・08.22】:鹿児島県警野川本部長、警官ストーカーで「謝罪拒否」|会見で「お詫び」は真っ赤なウソ 

 隠ぺい疑惑に揺れる鹿児島県警の最高責任者は本部長である野川明輝氏。県民の安心・安全を守るという使命を帯びた組織のトップでもあるが、犯罪をおかすのは彼の部下たちばかり。さらに、野川氏自身に警官不祥事を隠ぺいした疑いが持たれるという前代未聞の事態となっている。

 その野川氏、反省や謝罪を口にして幕引きを図ろうという魂胆だったらしいが、警官によるストーカー事件を巡り、会見で被害者へのお詫びの言葉を発しながら議会質疑では一転して謝罪を拒否するという卑怯な対応で、県民の反発を招いている。

 ■殊勝な態度、県議会で豹変

 情報漏洩の濡れ衣を着せられた県警の本田尚志元生活安全部長が逮捕され、勾留開示請求の法廷で、野川本部長の指示で警察官の盗撮事件が隠ぺいされたことを暴露した。その直後、会見で野川氏は「隠ぺいを意図した指示はない」と発言する。

 “隠ぺいにつながったかもしれないが、自分は関係ない”ともとれる言い方。その点を突かれてからは「隠ぺいを指示したことはない」と変わる。「意図した指示はない」という言いまわしで真相をごまかし、保身を図ったのは確かだ。小役人が一般市民を騙す時によくやる手法だったが、「泳がせろ」や「静観しろ」が事実なら明らかな隠ぺい指示であり、犯人隠避で捕まるべきは野川氏ということになる。

 野川氏にとって優先されるのは、組織でも県民でもなく、まず自分。事件の現場で汗を流す捜査員たちに責任を押し付け、警察官による性的な被害を受けた女性たちに対し、憐憫の情さえかけようとしない。その象徴となったのが、霧島市内のクリーニング店に勤めていた女性が被害者となったストーカー事件に関する発言だ。同事件の加害者は霧島署の巡査部長。警察官の非違事案だったことから「本部長指揮」となっていた。

 今月2日の記者会見で、事件当時に霧島署長だった南茂昭生活安全部長は、クリーニング店勤務だった女性へのストーカー事件について聞かれ次のように発言している。

南:私が霧島署長に在任中の事案であり、職員の軽率な行動と、被害者の信条に寄り添った対応を取れなかったことで、被害者に対して怖い思い、不快な思いをさせて、警察不信を招いたこと、当時の現場責任者として謝罪をしたいと思います。誠に申し訳ございませんでした

 同事件を巡っては、被害相談初日に霧島署が作成した「苦情・相談等事案処理票」のデータや犯人が映っていたはずの防犯カメラ映像が消されるなど、組織ぐるみのもみ消し、証拠隠滅が疑われている状況だ。事件発生当時に同署の署長を務めていた南生安部長の謝罪発言を受けた野川本部長は、こう述べた。

野川:被害者の方には警察に対して疑念や不安な思いをさせ、お詫び申し上げます。被害者の方から、被害者への説明が不十分であったこと、霧島署から本部への連絡がなかったことが結果的に不安につながった。今後はこのようなことがないように、しっかり取り組んで、理解を得られるように努力したい。

 生安部長の「謝罪をしたい」「誠に申し訳ございませんでした」という言葉は、どうみてもストーカー被害者に向けられたもの。野川本部長の「被害者の方には警察に対して疑念や不安な思いをさせ、お詫び申し上げます」も同様で被害者に対して発せられている。

 常識的には、この後、県警側から被害女性に対して何らかの呼びかけなり面会要請があり、正式に謝罪の場が設けられるはずだ。間違いを犯したことを認めた以上、経過を説明し、お詫びするのがまともな組織のとるべき態度だろう。

 子育てするなか、我が子がケンカをしたり相手に迷惑をかけたとすれば、まず「ごめんなさいしなさい」と諭すのが常識ある大人の姿勢。野川氏とて、幼いころ悪いことをした場合の身の処し方は教えられて育ったはずだ。ましてや彼は東大を卒業してキャリアの道を歩んできた人物。人の上に立つ者としての矜持はあると思っていた。しかし、会見で殊勝なところを見せた野川氏は、県議会の場で豹変する。

 以下は、8月6日に行なわれた県議会総務警察委員会の集中審議における小川みさ子県議と野川本部長のやり取りだ。

小川県議:被害女性たちに当事者、責任者が謝罪をすべきではないのか。鹿児島県警本部公安課課長補佐の女性の不同意わいせつ事件。枕崎署員の盗撮事件、それから霧島署員のつきまとい、ストーカー事件。これは2件ありましたけども、それぞれの被害女性への謝罪。それは今、どうなっているのでしょうか。社会通念上、被害者に対して当事者の謝罪だったり組織代表の謝罪はあるべきだと一般の県民は思うんですよね。県民からそのようなお声を多数いただいておりますが、いかがなのか。また、されるのであれば、いつなされるのかお尋ねします。
野川本部長被害者に対する個別の謝罪については、これは当事者間で行われるべきものでございますので、基本的には公の場において明らかにするものではないと認識してございますけども、委員お尋ねの通り、社会情勢に照らして対応すべきものと認識しております。

小川県議:社会通念上と私が申し上げたのは、普通、会社で社員とか部下が事件を起こしたりすると、代表が、社長だったり代表がちゃんとお詫びを伝えると思うんですけども、そのようなことをお伺いしたんです、今。いかがでしょうか。
野川本部長:先ほど申し上げましたとおり、当事者間で解消すべき問題でございますので、第三者から何か指導を受けて対応すべきものではないと認識してございますので、当事者間で社会通念上、必要な対応が取られるというふうに認識しているものでございます。
小川県議:県民からは理解できないかなと思います。

 2日の記者会見で南生安部長は、ストーカー被害に遭った女性に対し「謝罪をしたいと思います。誠に申し訳ございませんでした」と明言し、野川氏も「お詫び申し上げます」と謝罪の言葉を述べた。そのわずか4日後に、まったく違う見解――「謝罪しません」――を示したのだ。いったん非を認めながら「あやまらない」と言う野川氏。でっち上げや隠ぺいを繰り返す組織のトップらしい開き直り方だが、この人の警察官としての資質、資格を疑わざるを得ない。

 ■被害者置き去り

 野川氏がいう「当事者」とは、被害者と加害者のことを指す。犯罪行為があったのだから加害者が被害者に謝罪の意を示すのは当然だろう。しかし、性犯罪の被害者が、二度と会いたくない加害者から謝られることを望むとは思えないし、謝って済む話でもない。だからこそ刑事事件になっているのだ。野川氏の発言は、被害者にさらなる苦痛を与えただけでなく、警察組織が果たすべき使命をも否定した暴論である。

 性被害が「当事者間で解消すべき問題」なら警察はいらない。刑事事件になったとしても、「謝罪」を被害者と加害者だけに委ねるのは間違いだ。野川氏の主張は、性被害を受けた女性に「謝罪を受けたいなら加害者と話せ」と突き放したに等しく、これは警察官である前に人間として最低の姿勢といえるだろう。そもそも、記者会見における「お詫び申し上げます」は何だったのか。

 野川氏が本部長に就任したのは2022年10月。それ以後、下の表の通りに県警を巡る不祥事が続出している。しかも、女性が被害者となっている事件ばかりが、いったんは事実上隠蔽され、報道や内部告発によって表面化してきたという経緯がある。いずれの件でも被害者は置き去りにされたまま。報道機関には、その事実と真摯に向き合い、被害者の声を報じる責任がある。

 野川本部長に問いたい。あなたは、警官のストーカー事件で被害に遭った女性に「当事者間で解決しろ」と言えるのか?

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・鹿児島県警の不正疑惑】  2024年08月22日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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