路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【中山知子の取材備忘録・03.02】:国民・玉木雄一郎氏が3・4党代表に正式復帰へ 不倫問題で役職停止から3カ月ぶり 露出も強化

2025-03-03 07:45:50 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【中山知子の取材備忘録・03.02】:国民・玉木雄一郎氏が3・4党代表に正式復帰へ 不倫問題で役職停止から3カ月ぶり 露出も強化

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・03.02】:国民・玉木雄一郎氏が3・4党代表に正式復帰へ 不倫問題で役職停止から3カ月ぶり 露出も強化 

 昨年の衆院選以来、永田町の関心を集めているのが国民民主党。「手取りを増やす」のキャッチフレーズで、物価高に苦しむ国民の手取りを増やすとして。所得税がかからない「年収103万円の壁」の178万円への引き上げを求めて、自民、公明両党との協議を続けてきた。

 SNSで「ラスボス」とも言われた自民党税調会長・宮沢洋一氏の老練な手法に翻弄(ほんろう)され、財源を提示しないことには批判を受け、178万円に引き上げとなれば兆円単位の減税になると地方からは疑問が声も出たり、と、有権者の期待と裏腹に、役所や永田町の風当たりは強かったが、国民民主は衆院選の勢いそのままに、持論は曲げず与党との協議に当たった。

 もちろん水面下の交渉はあったようだが、自前の案は受け入れられなかった。所得税の課税最低限を、一部の人に対する「160万円」として与党側が出してきた案に国民民主側は納得せず、協議はいったん、時間切れ終了に。2月27日の会見では、与党との交渉に当たってきた古川元久税調会長は「衆院選で支待していただいた有権者のみなさへの責任と思って訴えてきましたが…」と、無念さもにじませた。

 この間、公での発信がなかったのが、玉木雄一郎代表だ。昨年の衆院選後の不倫報道問題を受けて12月3日付で役職停止の処分を受け、国会での発信の機会はほとんど封じられてきた。

 その玉木氏がいよいよ、「表舞台」に戻ってくる。昨年末、榛葉賀津也幹事長にインタビューをした際には、「ひな祭りのひな人形をしまった後に、『玉木人形』が出てきます」と表現していたが、昨年12月に受けた役職停止3カ月の処分が明け、その言葉どおり、玉木氏は3月4日にで代表に復帰する。

衆院選前に「正論パンチ」を披露する玉木雄一郎代表(2024年10月11日撮影)
衆院選前に「正論パンチ」を披露する玉木雄一郎代表(2024年10月11日撮影) 

 これまでは代表代行も務める古川氏が玉木氏の役目を担ってきたが、「国民民主党は、よくも悪くも玉木氏の『一枚看板』」(自民党関係者)との指摘もある。躍進した衆院選直後に浮上した不倫問題で、玉木氏や党が受けたダメージはもちろん大きかったが、それでも各種世論調査での党の支持率が急落することはなかった。衆院選と同様、これまで議席を持たなかった大分市議選で議席獲得するなど、地方選挙でも躍進が続いている。

 玉木氏はこの間、地方を回って街頭演説をするなどしてきた。「永田町のユーチューバー」を自任する通り、X(旧ツイッター)や動画での発信も続いたが、ここに3カ月ぶりに「党の顔」としての仕事が正式に復活する。

 不倫報道を受けて、昨年11月11日に開いた謝罪会見では「浮かれた部分があったと思う。反省をしないといけないし、自分を戒めていきたい。冷静さを失った行動だったと思う」と、声を落としながら自省の念を口にした。「年収の壁」引き上げをめぐる与党との交渉は「決裂」ではなく、今後も続く余地が残されているが、ある野党関係者は「代表職に戻ってくる間に、あんなに熱望していた『年収の壁』の3党交渉が終わってしまったのは、ちょっと皮肉としか言いようがない」と口にした。

 昨年の衆院選前には「ひとことで言えば、政治家は税金を払え、国民には減税しましょうと。今はそれが逆になっている。政治家は脱税まがいの裏金づくりをして、国民に重い税負担、社会保険料負担をずっと求めている。この政治を変えないと国民は浮かばれない」と訴えていた玉木氏。表舞台から消えていた間に、景色が変わってしまった永田町のリアルな舞台で、これからどう立ち回っていくのか。夏には東京都議選や参院選もある。与野党の関心は低くはない。

 関係者によると、玉木氏は3月4日以降、露出の機会をどんどん増やしていくそうだ。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。 

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2025年03月02日  11:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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