【石川県】:馳浩知事の異様な“万博推し”…震災対応は後手後手なのに「ぜひやって」断言のウラ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【石川県】:馳浩知事の異様な“万博推し”…震災対応は後手後手なのに「ぜひやって」断言のウラ
被災自治体トップの姿勢が問われている。
共同通信が3、4日に実施した世論調査によると、元日に発生した能登半島地震の復興を優先して、2025年の大阪・関西万博を「延期すべき」が27.0%で、「時期は変えず規模縮小」は26.7%、「中止すべき」は17.6%。一方、「計画通り実施」は27.1%だった。
7割以上の国民が「万博よりも復興が優先」と考えているということだ。しかし、解せないのは、甚大な被害を受けた石川県の馳浩知事が「万博推し」を鮮明にしていること。2日のBSフジの番組で「大阪万博、ぜひやっていただきたい」「わが国の経済成長にも必要」と断言したのだ。
(維新には恩義があるし、東京五輪の“暴露”が尾を引いている?(石川県の馳浩知事)/(C)共同通信社)
どうも、馳氏は大阪万博の言い出しっぺである「日本維新の会」に配慮しているフシがある。
「あまり知られていませんが、馳さんは22年9月に維新の顧問に就任。同年3月の知事選で維新の推薦を得たことへの“返礼”とみられています。知事選は馳さんを含む自民党出身者3人による保守分裂選挙でした。馳さんは当選を危ぶまれていたが、維新の推薦もあって何とか勝利。大恩のある、維新肝いりの大阪万博を批判できないのでしょう」(地元関係者)
■地元紙は「あの揺れを少しも体験していない」と批判
(4日は坂本哲志農相(左5)に同行し輪島港を視察するが…(馳浩石川県知事=左3)/(C)共同通信社)
フザケた話だが、そもそも、馳氏は震災の「後手後手」対応を批判されている。特に手厳しいのは、馳氏の“親分”である森元首相と懇意な地元紙・北國新聞だ。連日〈1.1大震災 日本海側からのSOS〉と題し、検証記事を掲載。馳氏の対応を辛辣に評価している。
〈元日の午後4時10分、あの「揺れ」を馳浩知事は少しも体験していない。休暇で東京の自宅にいたからだ〉〈震災対応の初動にあたり、なぜ得意の「肌感覚」を発揮しなかったのか。知事は震災2週間の14日、首相の視察に同行して初めて被災地入りし、各方面から「遅い」との声が上がった〉
地元紙が知事の震災対応を叩くのは何ら不思議なことではない。しかし、森氏のみならず、馳氏とも近い北國新聞の厳しい指摘の背景には、ある“事件”が影響している可能性もある。
「馳知事は昨年、東京五輪招致を巡って、安倍元首相から『招致を必ず勝ち取れ』『官房機密費もある』と言われたことを暴露。これに、森元首相が北國新聞で〈極めて軽率〉〈調子に乗りすぎ〉などとクギを刺しました。この一件に北國新聞も呆れ返り、現在の批判につながっているのかもしれません」(官邸事情通)
復興の妨げとなりかねない馳氏には、被災地の知事から、お引き取り願うしかない。
元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】 2024年02月05日 13:40:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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