「福岡・博多座にて上演される、宝塚歌劇花組「万葉ロマン『あかねさす紫の花』」「レビュー・ファンタスティーク『Sante!!』~最高級ワインをあなたに~」のライブビューイングが決定した。
生中継されるのは、5月12日15:30開演回および25日15:30開演回。会場となる全国各地の映画館は、ライブ・ビューイング・ジャパンのサイトで確認を。チケットの先行抽選販売は3月31日11:00から4月16日12:00まで受け付けられ、5月12日公演分の一般販売は4月28日11:00、5月25日公演分は5月3日11:00にスタート。
なお対象となる2公演は一部配役が異なっており、12日の公演では大海人皇子役を明日海りお、天比古役を柚香光、中大兄皇子役を鳳月杏が務め、25日の公演では中大兄皇子役を明日海、大海人皇子役を柚香、天比古役を鳳月が演じる。
1976年に初演された「あかねさす紫の花」は、中大兄皇子と大海人皇子、そして女流歌人・額田女王が繰り広げる愛憎劇。併演の「Sante!!」では、“ワインを飲んで見る数々の夢”をテーマとしたショーが展開する。公演は5月4日から26日まで博多座にて。」
記事はステージナタリーより引用しました。
あらためてゆっくり思い出し。5月12日(土)Aパターン、5月25日(金)Bパターンをライブビューイングで観劇。リアルタイムの記事を読み返すとだいたいのことは書けています。書き足りないところを少し。
Aパターンで中大兄皇子、Bパターンで天比古を演じた鳳月杏さんの舞台役者としての力を魅せてくれた役替わりでした。Aパターンの中大兄皇子、主役はあくまでも明日海りおさんの大海人皇子なので弟に対して出過ぎてはいけないけれど、弟である大海人皇子に対して大きく強い兄でなければならない。むずかしいさじ加減が絶妙で主役に対して出過ぎることなく、同時に額田王を弟から強引に奪ってしまう、あがない切れない強さを存分に感じさせる中大兄皇子でした。なによりも品があって、色気にも品があってリアルに中大兄皇子でした。この方のためにある役なのでは、と思わされるほどの納得度。大海人皇子がどこか慕わずにはいられない、拮抗しながら逆らえきれない中大兄皇子でないと物語全体が生きてこないので納得の配役でした。Bパターンの天比古は、10代の額田王と出会った頃を、子供っぽい声色にかえることなく、表情と仕草で幼さを醸し出していたところがすごいなと思いました。これがこの方の役作りなのか。作っているというよりも100%以上で役を生きていて役で呼吸しているのだと思いました。でもトップスリーじゃないから「ル・サンク」の舞台写真プレゼントには鳳月さんの写真はなくって宝塚の番手式の中では扱いきびしいのかと、もう少し扱いが上でもいいのではと、「ル・サンク」みながら、思ってしまいました。舞台写真の中大兄皇子のアップ、美しさと品のある色気に溜息しかありません。桜咲彩花さんの鏡大女の凛とした静かな輝きも素敵でした。内側から輝く感じ。役者さんそのものの輝きだと思います。鎌足に対して「あなたはわたしをもらってくださいますか」っていう時の雰囲気、なかなかむずかしくって雪組では違和感があったのですが、桜咲は内側に秘める苦悩を感じさせながら品位がありました。これまた役そのものを生きているのだなあと。Bパターンの中大兄皇子との逢瀬、デュエットの場面も素敵でした。鳳月さんと桜咲さんの大人コンビ主演の小劇場作品あったらいいのに無理ですかね、宝塚さん。乙羽映見さんの小月も、自分はもう終わったと崩れ落ちる天比古を、この人ならほんとうに立ち直らせくれそうに感じるたくましさがあって素敵でした。「おれはもうだめだ」っていう台詞。柚香光さんの天比古は人間全体としておれはもう終わってしまった、鳳月さんの天比古は仏師としておれはもうだめだ、っていう感じだったでしょうか。瀬戸かずやさんの中臣鎌足、雪組のタータンの印象が強すぎる役ですが、男役として脂が乗りきっている感じでどこまでいってしまうのか、まだまだ伸びしろを感じさせてくる方だなあと思いました。
花組東京宝塚劇場公演開幕に向けて販売される舞台写真の画像をみていると、花組さん、トップ娘役がかわってききちゃんが宙組に異動してから、雰囲気がアダルティ過ぎる路線になってきているみたいでちょっと心配、わたし『ポーの一族』をみてからトップ娘役さんの過度なアダルティが苦手だと気づいてしまいました。歌も芝居もダンスもなにもかも完璧に上手いですけどね、わたしのなかでは役を生き切っている感じとなんだかちがって苦手だなあと・・・、みりおさんにはクリスのさわやかさと少年っぽさも持ち続けてほしいなあと・・・。でも次の作品はさらにアダルティなんですよね、うーん。あくまでも個人的な感想です。まだ書き足りない感ありますが、けっこう時間がかかっているのでひとまずこれにて。
宝塚は人生のご褒美だという方がいるそうな、残りの人生、ご褒美のために働く、それでいいです、わたし。
『ル・サンク』表紙が明日海りおさんの大海人皇子。

『ル・サンク』裏表紙が明日海りおさんの中大兄皇子。目のつり上げ方とか表情筋の使い方で大海人皇子との違いをだしています。すごいなあ。

プログラムの表紙。


生中継されるのは、5月12日15:30開演回および25日15:30開演回。会場となる全国各地の映画館は、ライブ・ビューイング・ジャパンのサイトで確認を。チケットの先行抽選販売は3月31日11:00から4月16日12:00まで受け付けられ、5月12日公演分の一般販売は4月28日11:00、5月25日公演分は5月3日11:00にスタート。
なお対象となる2公演は一部配役が異なっており、12日の公演では大海人皇子役を明日海りお、天比古役を柚香光、中大兄皇子役を鳳月杏が務め、25日の公演では中大兄皇子役を明日海、大海人皇子役を柚香、天比古役を鳳月が演じる。
1976年に初演された「あかねさす紫の花」は、中大兄皇子と大海人皇子、そして女流歌人・額田女王が繰り広げる愛憎劇。併演の「Sante!!」では、“ワインを飲んで見る数々の夢”をテーマとしたショーが展開する。公演は5月4日から26日まで博多座にて。」
記事はステージナタリーより引用しました。
あらためてゆっくり思い出し。5月12日(土)Aパターン、5月25日(金)Bパターンをライブビューイングで観劇。リアルタイムの記事を読み返すとだいたいのことは書けています。書き足りないところを少し。
Aパターンで中大兄皇子、Bパターンで天比古を演じた鳳月杏さんの舞台役者としての力を魅せてくれた役替わりでした。Aパターンの中大兄皇子、主役はあくまでも明日海りおさんの大海人皇子なので弟に対して出過ぎてはいけないけれど、弟である大海人皇子に対して大きく強い兄でなければならない。むずかしいさじ加減が絶妙で主役に対して出過ぎることなく、同時に額田王を弟から強引に奪ってしまう、あがない切れない強さを存分に感じさせる中大兄皇子でした。なによりも品があって、色気にも品があってリアルに中大兄皇子でした。この方のためにある役なのでは、と思わされるほどの納得度。大海人皇子がどこか慕わずにはいられない、拮抗しながら逆らえきれない中大兄皇子でないと物語全体が生きてこないので納得の配役でした。Bパターンの天比古は、10代の額田王と出会った頃を、子供っぽい声色にかえることなく、表情と仕草で幼さを醸し出していたところがすごいなと思いました。これがこの方の役作りなのか。作っているというよりも100%以上で役を生きていて役で呼吸しているのだと思いました。でもトップスリーじゃないから「ル・サンク」の舞台写真プレゼントには鳳月さんの写真はなくって宝塚の番手式の中では扱いきびしいのかと、もう少し扱いが上でもいいのではと、「ル・サンク」みながら、思ってしまいました。舞台写真の中大兄皇子のアップ、美しさと品のある色気に溜息しかありません。桜咲彩花さんの鏡大女の凛とした静かな輝きも素敵でした。内側から輝く感じ。役者さんそのものの輝きだと思います。鎌足に対して「あなたはわたしをもらってくださいますか」っていう時の雰囲気、なかなかむずかしくって雪組では違和感があったのですが、桜咲は内側に秘める苦悩を感じさせながら品位がありました。これまた役そのものを生きているのだなあと。Bパターンの中大兄皇子との逢瀬、デュエットの場面も素敵でした。鳳月さんと桜咲さんの大人コンビ主演の小劇場作品あったらいいのに無理ですかね、宝塚さん。乙羽映見さんの小月も、自分はもう終わったと崩れ落ちる天比古を、この人ならほんとうに立ち直らせくれそうに感じるたくましさがあって素敵でした。「おれはもうだめだ」っていう台詞。柚香光さんの天比古は人間全体としておれはもう終わってしまった、鳳月さんの天比古は仏師としておれはもうだめだ、っていう感じだったでしょうか。瀬戸かずやさんの中臣鎌足、雪組のタータンの印象が強すぎる役ですが、男役として脂が乗りきっている感じでどこまでいってしまうのか、まだまだ伸びしろを感じさせてくる方だなあと思いました。
花組東京宝塚劇場公演開幕に向けて販売される舞台写真の画像をみていると、花組さん、トップ娘役がかわってききちゃんが宙組に異動してから、雰囲気がアダルティ過ぎる路線になってきているみたいでちょっと心配、わたし『ポーの一族』をみてからトップ娘役さんの過度なアダルティが苦手だと気づいてしまいました。歌も芝居もダンスもなにもかも完璧に上手いですけどね、わたしのなかでは役を生き切っている感じとなんだかちがって苦手だなあと・・・、みりおさんにはクリスのさわやかさと少年っぽさも持ち続けてほしいなあと・・・。でも次の作品はさらにアダルティなんですよね、うーん。あくまでも個人的な感想です。まだ書き足りない感ありますが、けっこう時間がかかっているのでひとまずこれにて。
宝塚は人生のご褒美だという方がいるそうな、残りの人生、ご褒美のために働く、それでいいです、わたし。
『ル・サンク』表紙が明日海りおさんの大海人皇子。

『ル・サンク』裏表紙が明日海りおさんの中大兄皇子。目のつり上げ方とか表情筋の使い方で大海人皇子との違いをだしています。すごいなあ。

プログラムの表紙。

