たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『夢千鳥』-ディレイ配信

2021年05月08日 23時53分28秒 | 宝塚
 2021年5月8日(土)19時~、マチネは井上芳雄さんの東京国際フォーラムからのライブ配信、ソワレは宙組という方もたくさんいらしたのかな。わたしのお財布では無理なので今日から3日間連続の宝塚配信も、星組と花組はまだチャンスがあるので、今日の夢千鳥だけにしようと決めて視聴しました。終了後に12日以降順次公演を再開すると発表されたことを知りました。わたしの10日の星組はこのほんの2日違いでまたもや幻になりました。この先チケットはないですが無時に公演が続いていくことを祈っています。マダムのみなさん、どうしてもおしゃべりしたくなってしまう気持ちはわかりませんが、スタッフが常に会話を控えるようにと注意しているので静かにしましょうね。覚悟をもって再開を決めた劇団にわたしたちはこたえたい。Pちゃん(鳳真由さん)が同期3人でインスタライブやっていることを知っておそまきながら参戦。エリザガラコンの裏話から、現役ジェンヌさんたちは修行僧のような生活をしていると。

 主演の和希そらくん、この先には今よりもさらに素敵な時間が待っている、また劇場でお会いできる日を楽しみにしています、という挨拶。4月22日に初日を迎えて4日間の公演で中止となってしまったのは残念ですが、こうして配信というかたちでより多くの方がこの作品と出会うことができました。『ホテル スヴィッツラ ハウス』と『夢千鳥』、どちらも下級生まで安定していて、宙組、盤石と思いました。竹久夢二が生きた大正時代と、映画監督の白澤俊二郎が夢二を主役にした映画を撮影している昭和時代とが交錯する展開。主要キャストは二役を演じているので人間関係を十分には追いきれませんでしたが、物語はほぼわかったと思います。まだついていくことができるだけの認知度があるみたいでほっとしました。

 『アナスタシア』でリリーをかっこよく演じていた、なんでもできる和希そらくん、夢二と白澤の二役、映画を撮影しながら彼自身が夢二になっているという物語、ポスター画像ですっごい色っぽいのびっくりしましたが、こんなに色っぽい男役になっていたのかと驚きでした。ヒロインは天彩峰里ちゃん、赤羽礼奈と他万喜の二役。アナスタシアの少女時代がものすごく可愛かったので、そらくんとの愛憎劇を演じられる、瑞々しい大人の女性の色気と目の力に驚きました。『白鷺の城』と『異人たちのルネサンス』の時、出番多くて素敵だったので注目するようになりましたが少年少女というイメージが強かったのでびっくり。歌も芝居も力あります。女学生・彦乃を演じていた娘役さん、星組の有沙瞳ちゃんにすごく似ているようにみえてどなたかと思ったら、山吹ひまりちゃん、『フライングサパ』でポルンカのスポークスパーソンの長台詞をよどみなく演じていました。まだ入団3年目、おそるべし。この先が楽しみです。お葉は水音志保ちゃん、『アナスタシア』で皇帝一家の皇女を演じていて可愛らしい顔立ちが目をひきました。夢二をとりまく三人の娘役さん、それぞれの関係性をうまく醸し出していたと思います。大劇場公演ではここまで役がまだつかないのでバウホール公演ならでは。こんなに力があるのですね。西条 湊と東郷青児を演じた亜音有星くんも大劇場公演ではまだ大きな役はつかないので、こうして色気のある男役へと成長しつつあるのかとびっくり。凛城きらさんと留依蒔世くん、舞台にいるだけで安定、安心感のある存在感。

 美風舞良さん、寿つかささんと共に宙組創設時からずーっと宙組を守ってきてくれました。ずんこさんのトップスター時代をみているのでお二人をみていたわけですが認識はできていませんでした。オンデマンド配信で『鳳凰伝』『ホテルステラマリス』を視聴したとき、お二人がいることに感動しかありませんでした。今日が宙組副組長としては最後の舞台でした。和希そらくんが代表してお礼を言いながら紹介、挨拶がありました。退団するわけではない。まどかちゃん一人でお嫁にだすわけにはいかない、お母さんも一緒に花組へ。宝塚はひとつ。

 フィナーレ、ラインダンスもあったのはびっくりしました。和希そらくんと天彩峰里ちゃんのデュエットダンスがラインダンスをはさんで二回、峰里ちゃんの髪型が一回目は芝居の延長でしたが二回目は宝塚らしいお団子キャップにキラキラのドレス、『アナスタシア』でキキちゃんにリフトされていたそらくんが峰里ちゃんをリフトしていました。そらくんを囲む娘役さん群舞が芝居の流れから色気たっぷり、男役さん群舞は燕尾服、小さい空間ながら大劇場公演のようなフィナーレ、贅沢な時間でした。

 観劇を糧に生きる人生、観劇のために生きる人生、また劇場に行きたい、チケットはこれから先一枚もありません。その前に面接に行かねばね。また少しずつ思い出しながら書いていければと思います。心の糧は人生に必要・・・。






プリンス・エドワードはもうすぐ春

2021年05月08日 15時08分32秒 | プリンスエドワード島への旅
プリンスエドワード島の現状は?
https://kaz-yoshimura.cocolog-nifty.com/blog/2021/05/post-f49fee.html

 プリンス・エドワード島と『赤毛のアン』のファンにはおなじみの写真家吉村和敏さんが、わたしもお世話になったPEIセレクトツアーズの増田勝江さんとの対談をYouTubeにアップしてくれました。

 普通の生活が戻りつつあり、今年のロブスター漁が始まっているそうです。グリーンゲイブルズは6月1日から通常営業、海外からの大型クルーズ船が来ないので島の人々をいかに惹きつけるかにかかっている、アンの扮装をした女の子がいつもいますが、今なら室内ではマスクをしたアンちゃんに会えるそうな、行けないですけどね。

 補助金でなんとか暮らしている、島の人々は持ち前のおおらかさで乗り切っている、島流し状態だけれど世界でいちばん美しい島は今世界でいちばん安全な島と話していると。島の人たちの、人なつっこい笑顔がなつかしく思い出されます。吉村さん、また海外に行けるようになった時には真っ先にプリンス・エドワード島に行く、フレンチ・リバーの駐車場からライブ配信したいと。待っています。

 勝手に心の故郷と思っているプリンス・エドワード島、この世にいる間にいま一度旅したい。背負っているいろいろなものを全部おろして、軽やかに旅したい。わたしがいなくなっても困る人はどこにもいない、なんのために生きているのかわからない、この世にとどまり続ける理由はどこにもない。この世にとどまり続ける理由は観劇と旅、そういう人生でもいいじゃないですか。