雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』(6)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/bd6ac6467d2c5062ab5d834091a6a748
2020年3月22日(日)、東京宝塚劇場公演千穐楽
指揮は西野淳先生、2月21日(金)に初日を迎えたものの2日間で中止、その後いったん再開できたものの数日で中止を余儀なくされ、予定されていたライブビューイングは中止、劇団は退団者のいる千穐楽だけは無観客でも上演し、スカイステージで配信しようとしていました。結果的に有観客で配信を行ったことに対して暴挙とまで書いた新聞もあった東京宝塚劇場千穐楽公演、だいもん(望海風斗さん)の退団を記念してオンデマンド配信で配信中。
三つ揃えのスーツにコートを着ただいもん、かっこいい。薔薇の花を敷きつめてもふられるトップスター、たしかに。同じくオンデマンド配信中の大劇場公演終演後の突撃インタビューでは、デボラ@真彩希帆ちゃんに、話があるとか言わないで事前になになにの件について、ってちゃんと言ってほしい、その気になっちゃうじゃないって。だいもん主演の2015年雪組『アル・カポネ』もオンデマンド配信で視聴しましたが、禁酒法時代がよく似合います。顔立ちとドラマティックな歌声に、なにかを背負いながら生きる役があっているのかな。
銃の音が飛び交い、パトカーのサイレンが鳴り響くかっこいいオープニングで物語の世界観へといっきに観客をひき込み、舞台機構をふんだんに使ってストレスフリーの歯切れのいい演出はさすが小池先生。
自分が連邦準備銀行の襲撃を警察に密告したことでマックス@彩風咲奈さんを死なせたしまったと悔やみながらカンザスの田舎で25年間ひっそりと暮らしたヌードルス@望海風斗さん、若き日、禁酒法下に酒の密売で大儲けし高級スーツを身にまとう暮らしを一度は手に入れたヌードルスの壮年期、キャロル@朝美絢さんが暮らすサナトリウムで再会を果たしたデボラに「幸せ?」とたずねられると「少しは・・・」と。ヌードルスに「幸せ?」とたずねられたデボラも「少しは」と。一度は華やかなハリウッド女優の名声を手に入れたデボラも今はチャリティー活動をしながらひっそりと暮らしていました。マンハッタンの頂上までのぼりつめながら、自ら命果てたマックスをみつめる表情に、生きることはなんと切ないものなのかという思いがあらたにわきあがってきます。
若き日の夢はセピア色、「皇帝になる、皇后になる」、摩天楼の頂上にのぼりつめる、ハリウッドの舞台に立ち皇帝からプロポーズを受けてユダヤ人はまだ誰もなっていない皇后になる、手が届きそうに思えたでっかい夢は年月の経過と共に現実の中でいつしか遠く果てしなく、手の届かない彼方へととけていく、それでも一生懸命生きてきた年月があると誇りをもって言うことができればその人生は、It,s all right.でしょうか。
「いい夢だけを♬
いい夢だけを 見て行こう
辛い日々に別れを告げ
悲しむより 共に笑い
明日の風に向かおう
そう これからは
いい夢だけを 見て行こう
何物にも妨げられず
幸せの日を求めて
明日の風に
向かおう」
2020年6月8日のブログでこう書いたジミー@彩凪翔さん、結末を知ってみるとさらにぞくっとします。癒着が報道されると自分は潔白だと公には言い切り、マックスにピストルを渡して死を迫る場面の、冷静で冷酷な表情よ。「それでは裏口から失礼するよ」。ここまで弱い労働者を守る正義の味方のように見せきったところがすごいです。
雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/4a88a8499229c11f0a75fd687c934d9f
物語のキーパーソンは、彩凪翔さん演じるジミーだっということが最後にわかる展開。最後までわからせなかった役者としての技量が素晴らしいと思いました。マフィアたちとは一線を画す存在。プログラムにはこう書かれています。「実在した労働組合の指導者がモデルで、この作品の中では、組合を守るために水面下でマフィアと繋がり、賢くのしあがっていく人物として描かれています。表向きは潔白はイメージですが、実は裏では・・・という二面性が見え隠れするところを上手く演じればとても魅力のある役になるのではないかと」。最初の登場シーンでは、どこかうさんくさいものをほのかに匂わせつつ、清廉潔白な正義の味方のような労働組合の代表者。マックスがジミーを助けたようにみえましたが、銀行襲撃に失敗して死んだかにみえた彩風咲奈さん演じるマックスが血だらけで助けを求めてジミーのところへ駆け込んだ時、二人の関係は逆転していた、ジミーはマックスを操ろうとし始めていたのかもしれません。
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/bd6ac6467d2c5062ab5d834091a6a748
2020年3月22日(日)、東京宝塚劇場公演千穐楽
指揮は西野淳先生、2月21日(金)に初日を迎えたものの2日間で中止、その後いったん再開できたものの数日で中止を余儀なくされ、予定されていたライブビューイングは中止、劇団は退団者のいる千穐楽だけは無観客でも上演し、スカイステージで配信しようとしていました。結果的に有観客で配信を行ったことに対して暴挙とまで書いた新聞もあった東京宝塚劇場千穐楽公演、だいもん(望海風斗さん)の退団を記念してオンデマンド配信で配信中。
三つ揃えのスーツにコートを着ただいもん、かっこいい。薔薇の花を敷きつめてもふられるトップスター、たしかに。同じくオンデマンド配信中の大劇場公演終演後の突撃インタビューでは、デボラ@真彩希帆ちゃんに、話があるとか言わないで事前になになにの件について、ってちゃんと言ってほしい、その気になっちゃうじゃないって。だいもん主演の2015年雪組『アル・カポネ』もオンデマンド配信で視聴しましたが、禁酒法時代がよく似合います。顔立ちとドラマティックな歌声に、なにかを背負いながら生きる役があっているのかな。
銃の音が飛び交い、パトカーのサイレンが鳴り響くかっこいいオープニングで物語の世界観へといっきに観客をひき込み、舞台機構をふんだんに使ってストレスフリーの歯切れのいい演出はさすが小池先生。
自分が連邦準備銀行の襲撃を警察に密告したことでマックス@彩風咲奈さんを死なせたしまったと悔やみながらカンザスの田舎で25年間ひっそりと暮らしたヌードルス@望海風斗さん、若き日、禁酒法下に酒の密売で大儲けし高級スーツを身にまとう暮らしを一度は手に入れたヌードルスの壮年期、キャロル@朝美絢さんが暮らすサナトリウムで再会を果たしたデボラに「幸せ?」とたずねられると「少しは・・・」と。ヌードルスに「幸せ?」とたずねられたデボラも「少しは」と。一度は華やかなハリウッド女優の名声を手に入れたデボラも今はチャリティー活動をしながらひっそりと暮らしていました。マンハッタンの頂上までのぼりつめながら、自ら命果てたマックスをみつめる表情に、生きることはなんと切ないものなのかという思いがあらたにわきあがってきます。
若き日の夢はセピア色、「皇帝になる、皇后になる」、摩天楼の頂上にのぼりつめる、ハリウッドの舞台に立ち皇帝からプロポーズを受けてユダヤ人はまだ誰もなっていない皇后になる、手が届きそうに思えたでっかい夢は年月の経過と共に現実の中でいつしか遠く果てしなく、手の届かない彼方へととけていく、それでも一生懸命生きてきた年月があると誇りをもって言うことができればその人生は、It,s all right.でしょうか。
「いい夢だけを♬
いい夢だけを 見て行こう
辛い日々に別れを告げ
悲しむより 共に笑い
明日の風に向かおう
そう これからは
いい夢だけを 見て行こう
何物にも妨げられず
幸せの日を求めて
明日の風に
向かおう」
2020年6月8日のブログでこう書いたジミー@彩凪翔さん、結末を知ってみるとさらにぞくっとします。癒着が報道されると自分は潔白だと公には言い切り、マックスにピストルを渡して死を迫る場面の、冷静で冷酷な表情よ。「それでは裏口から失礼するよ」。ここまで弱い労働者を守る正義の味方のように見せきったところがすごいです。
雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/4a88a8499229c11f0a75fd687c934d9f
物語のキーパーソンは、彩凪翔さん演じるジミーだっということが最後にわかる展開。最後までわからせなかった役者としての技量が素晴らしいと思いました。マフィアたちとは一線を画す存在。プログラムにはこう書かれています。「実在した労働組合の指導者がモデルで、この作品の中では、組合を守るために水面下でマフィアと繋がり、賢くのしあがっていく人物として描かれています。表向きは潔白はイメージですが、実は裏では・・・という二面性が見え隠れするところを上手く演じればとても魅力のある役になるのではないかと」。最初の登場シーンでは、どこかうさんくさいものをほのかに匂わせつつ、清廉潔白な正義の味方のような労働組合の代表者。マックスがジミーを助けたようにみえましたが、銀行襲撃に失敗して死んだかにみえた彩風咲奈さん演じるマックスが血だらけで助けを求めてジミーのところへ駆け込んだ時、二人の関係は逆転していた、ジミーはマックスを操ろうとし始めていたのかもしれません。