たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

雪組『フォルティッシッシモ』『シルクロード』-東京宝塚劇場公演(6)

2021年05月26日 23時52分38秒 | 宝塚
雪組『フォルティッシッシモ』『シルクロード』-東京宝塚劇場公演(5)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/043541d71b9b6526d283c2972d1227da

2021年3月13日(土)15時30分~、2階B席、
ミラーボールがキラキラと回る時、すごく近くに感じられてテンションがあがりました、
2階席てっぺんの特権、これで3,500円は幸せでした。

ショー『シルクロード-盗賊と宝石』、

15場「大世界(ダスカ)」、

「上海の夜を彩るナイトクラブ「大世界(ダスカ)」。ダンサーたちを引き連れて、歌い踊る歌一姫。歌姫の愛。そしてこの上海の街をめぐって男たちが熱く踊る」。

 大劇場千穐楽ライブビューイングのあと、オンデマンド配信で『BUND/NEON上海』(2010年花組、宝塚バウホール公演)をみていたのでこの場面のもつ意味がわかりました。劉衛強はまあ様(朝夏まなとさん)初主演、生田先生のデビュー作『BUND~』でだいもん(望海風斗さん)が演じた役なんですね。オンデマンド配信中のナウオンステージで「誰も気づかないと思うけど衣装の黒いパンツは10年前のもの、上は成長したので新しいもの」とだいもん。真彩希帆ちゃんのラップにのって踊るだいもんがものすごくかっこよくて、特に足を開いて椅子に坐る振付が色っぽくてかっこいいと思いました。絡んだ娘役さん、朝月希和ちゃんだったかな、娘役さんもかっこよかった。ダンスの連続、ハードな振付は桜木涼介さん。トートダンサーの経験者っぽい。振付を減らしましょうかとだいもんに話したらやりますと答えたとインスタグラムに書かれていました。だいもん、歌の人ですがダンスも堪能しました。終演後の突撃インタビューで、真彩ちゃん、カウントしているところがすごくかっこよくて、見惚れてしまうとラップの歌詞を忘れて歌えなくなるので薄目でみながら歌っていると。カウントしているのは一人殺したよ、二人殺したよという意味だとだいもん。過去作品を知らなくても楽しめますが過去作品を知ったことでより楽しめました。退団は一度しかないので、縁の多かった演出家の、愛情たっぷりの作品での卒業は本当に幸せなこと。彩凪翔さんと彩風咲奈さん、望海風斗さんと彩風咲奈さん、望海風斗さんと彩凪翔さんと彩風咲奈さん、あやあや、だいもんとあやちゃん、だいもんとあやあや、みんながみたかったであろう場面がたっぷりつまった場面でした。大劇場よりせまくギュッと詰まった感のある東京宝塚劇場で、全体を見下ろしながら、とっても楽しみました。真彩ちゃんのラップ、わたしは表現できる言葉を持ち合わせませんが、鈴の音のように軽やかに歌っているようにきこえて『フォルティッシッシモ』に続いてすごく細い声、ずっときいていたい心地よさ。この方の歌声はどこまでいってしまうのだろうと思いました。スタンドマイクで歌っている時のドレス姿も素敵でした。

16場三人のタンゴ

「タンゴの調べに乗り、二人の男が女と怪しく激しく踊る。一人では踊れない。だが、三人では多すぎる。歪なタンゴはやがて、歪んだ結末へと向かってゆき・・・。」

 だいもん、真彩ちゃん、咲ちゃんの三人でタンゴを踊る場面、珍しいと思いました。素敵でした。真彩ちゃん、ラップに続いてハードなダンス、出番多かったですね。細すぎる体ですごいスタミナ。

 エリザガラコンのあとのだいもん、一昨日ようやくまたインスタグラム、元気に生きていますと。夏から秋にかけてのコンサート、KAATにゲストで井上芳雄さんと海宝直人さんが登場することが発表されました。東京では開催されないし、お二人のファンもみたいからより激戦になりそう。梅田芸術劇場さんにライブ配信を期待したい。だいもんと芳雄さん、ディズニーのコンサートで共演したことがあるし、在団中幻となったコンサートのリベンジ。みたい人多すぎですね、きっと。





昨日ようやく4月始まりの手帳を購入しました。2020年1月はじまるりの手帳に書ける予定は6月までなので限界となりました。8月の観劇予定を一本、書き入れなければなりません。たまきちとさくらちゃんの卒業公演、とっても評判よさそうなのでみたい、まかキキのシャーロック・ホームズもみたい、その先の咲ちゃんと希和ちゃんのトップお披露目公演も楽しそう。だから薔薇色に広がる未来なんて待っていない、てんがいこどくのたどり着く先はもうみえているとわかっていてもまだあきらめるわけにはいかない、もうこんなことは終わりにしたいと思っても終わることはできない、気持ちを持ち直していかなければと思います。

2009年『新春滝沢革命』帝国劇場(2)

2021年05月26日 13時27分55秒 | ミュージカル・舞台・映画
2009年『新春滝沢革命』帝国劇場
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/e4a4bcd89b290073b1f1bc47cc27fd1c

(公演プログラムより)

「物語

 紀伊(現在の和歌山県)で勢力を振るっていた、ヒデアキ率いる海の一族。

 しかしその強さを恐れた、大将軍と呼ばれる敵の一族の手によって彼らは海を追われ、深い森の中に閉じ込められていた。ある日、一族の中で唯一の女性であるユキヒメが大将軍の手の者によってさらわれてしまう。一刻も早くユキヒメを救い出すために、ヒデアキらを乗せた船は森を走り、激流を下り、荒れ狂う黒潮の海へと漕ぎ出すー。

 やがて船は熊野灘に到着。海の守り神である海獣が殺されそうになっているのを救ったことでヒデアキは水底にある竜宮城へと招かれ、そこである”秘宝”を渡される。その後、無事に再会してお互いの思いを確かめ合うヒデアキとユキヒメであったが、大将軍を倒した時にこそ2人に真の幸福が訪れると考えたヒデアキは、ひとまずユキヒメを安全な場所へと向かわせるのであった。

 しかし大将軍たちはなおも執拗にユキヒメを追い、再び奪い返す。

 そこに駆け付けたヒデアキはついに大将軍と一騎打ちとなり、危うく命を奪われそうになるが、何故か大将軍はとどめを刺さないままその場から消える。

 何故自分を殺さないのか、何故ここまで執拗にユキヒメを奪おうとするのか、そして大将軍の正体とは・・・。以前、竜宮城で受け取った”秘宝”の入った箱にその謎の答えがあると確信したヒデアキは「決して開けてはならない」と言われたその箱をついに開けてしまうのだった・・・。」

 楽しい思い出、断片的に振り返り。ジャニーズを観劇したのは今のところあとにも先にもこれ一回きり。どうやってチケットを入手したのか思い出すことができませんが、久しく観劇から離れていたので劇場に行きたいと思った時この演目を知り、わたしは東宝ナビザーブに電話したのかな。芝居、歌、ダンス、フライングサパ、イリュージョン、豪華な舞台装置と観客に楽しんでもらいたいというコンセプトに徹底しているところが宝塚と双璧。タッキーがフライングしている時に、ジャニーズJr.の面々は舞台の装置をパフォーマンスしながら降りてくるという演出に圧倒されました。

 ユキヒメ役、お顔がとてつもなく小さくて華やかなタカラジェンヌっぽいと思ったら山科愛さん、1999年から2008年まで宝塚に在団。新人公演ヒロイン、バウホール公演ヒロインもつとめた方。調べてみると同期は柚香礼音さん、華形ひかるさん、桜一花さん、舞咲りんさん、映美くららさん、現雪組組長をつとめる奏乃はるとさん、南海まりさんら。退団後舞台はこの一本だけ、その後結婚して舞台から退かれているようです。今プログラムのお写真をみてもすごく可愛くて、ヒロイン役者と思います。







 演劇の神様が宿っている帝国劇場という空間は特別。どれだけ心のエネルギーをもらってきたことか。

 苦しい人生ですが、こうしてあれこれ振り返っていると楽しいこともたくさんありました。楽しいこと、苦しいこと、人生にはどちらもあり、どちらも人生で、苦しかったことばかりを思い出してしまいがちですが楽しいこともたくさんありました。観劇も旅も全て、今となってはどうして払えていたのか不思議ですがちゃんと家賃払いながら自分で稼いだお金で勝ち取ったもの。その時間はなにものにも代え難く、二度と戻ることのない一期一会の出会い。

 今苦しいのはわたしだけではない。多くの人が苦しい。生きることをあきらめないためにできるだけ楽しい思い出の引き出しを開けていきたいと思います。

 ささやかなブログへの訪問、ありがとうございます。