たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

久しぶりに映画をみてきました

2021年05月27日 22時57分08秒 | ミュージカル・舞台・映画
映画『るろうに剣心最終章』
https://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin2020/


 お昼前に気持ちが折れたところで、久しぶりに映画をみてきました。宝塚のライブビューイングでたまったTOHOシネマズのポイント+500円。映画館に行っても映画はみていないのでかなり久しぶり。ポイントがたまっているのでなければおばちゃんが一人に行くにはハードルが高い作品ですが、2018年に早霧せいなさん主演の舞台『るろうに剣心』を観劇したので、みてみたいと思いました。平日の夕方とはいえ、心がいたいほどにすいていました。土日はいっぱいなのか。IMAXという臨場感たっぷりの映像。椅子ゆったりで座り心地いいし、本当にもったいない。人気作品だから心配ないとは思いますがこれだけのものを仕上げるためにかかった人の手と費用を考えると緊急事態宣言による映画館への休止要請は厳しいのではないでしょうか、なのにオリンピックはやるってほんとに意味わからない。このままでは不労所得のない人は生きていけないですよ。

 映画『るろうに剣心最終章』、数々のアクションシーンが見どころの作品。CGの力がすごいとはいえ、屋根の上を走る場面など、スタントなしにやっているんですね。殺陣のシーンは鋭さ満点でしびれました。身体能力が高い。舞台でも心に残った剣心と巴との別れの場面、実写版だとこうなるのかと。人間ドラマとしても見応えがあり楽しめました。明治維新後の横浜駅や警視庁の建物などリアルによく再現されています。東京の街並みや神谷道場のセットも豪華。この方も出ているのかとキャストもワクワク。映画もいいですね、一人でも多くの人にみてほしいです。

佐藤健君のYoutTubeチャンネルにメイキング映像が公開されています。
Road To KENSHIN 
https://www.youtube.com/playlist?list=PLcyPr6WKzyQCnWq5I4CrgVMJbD-Fc6bTd




入江杏『悲しみを生きる力に』-「配慮が生む疎外感」

2021年05月27日 14時56分17秒 | 本あれこれ
入江杏『悲しみを生きる力に』_「人生で辛かったことは何か?」
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/1c429d1a1ec9aeb62bee0a1c72d53640

入江杏『悲しみを生きる力に』_「「負の感情」の取り扱い方
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/ed007b16b893ce58566990921d1f1878

「突然の喪失体験に遭遇した子ども、深い悲しみにある子どもをどう励ますか。これは、とても難しいことです。そして、多くの人は戸惑い、そのことを避けようとします。私が小学校などで本の読み語りなどをする際に、その学校の先生から「喪失体験をした子がいるので、悲しい話は避けてください」と言われることがあります。傷ついた心をさらに傷つけることになってしまうのではないか、と心配するための配慮でしょう。

 ところが、実際に喪失を体験した子どもたちに聞くと、意外な答えが返ってきます。「普通にみんなと同じに扱ってほしい」と言うのです。過度の配慮から生まれるのは「距離」です。距離を置かれたと感じると、疎外されたと感じてしまうことさえあるのです。

 自分は他の人と違うんだ、一人ぼっちなんだ、と喪失体験をした相手に感じさせてはいけない。そう理解していても、どう行動すればいよいのか、簡単ではありません。人とかかわるのは時間がかかります。特に悲しみに沈んでいる子とつきあって、その気持ちに寄り添うのは難しいでしょう。そうすると、避けておいたほうが無難だという判断になってしまうのかもしれません。

「悲しみに沈んでいる人は、そっとしておいたほうがいい」。そうした態度は時に、「思いやり」とか「遠慮」などとされます。でも実際には、「関わるのは面倒だからやめておこう」と
思っているだけの場合も少なくないのではないでしょうか。

 似たようなことは、社会のいろいろなところで起きています。悲しんでいる人とは、なるべく関わらないようにしよう。悲しい話はなるべくしないようにしよう。その結果、悲しみそのものに向き合うことを避けてしまい、悲しみに共感がもてない社会になってしまうのではないでしょうか。悲しむということは、人間にとって自然な感情です。それを避ける社会といのは、どこか無理をしていると感じるのです。負の感情に向き合い、寄り添うには時間がかかります。だからといって、そのことを避けることが優先されてしまう社会は、さびしいと感じます。」

(入江杏著『悲しみを生きる力に-被害者遺族からあなたへ』岩波ジュニア新書、162-164頁より)