「今や、国民の9割は、敬意をもって、自衛隊を認めている」のは
災害救助隊化した自衛隊の存在がある!
違憲の「戦争」で
国民の命と平和な暮らし、領土、領海、領空、主権と独立を
主体的、自主的な努力で守る自衛隊ではない!
安倍晋三首相語録をよくよく視れば
日本にあって存在してはならない総理大臣だろう!
自衛隊員を教唆扇動して命を御国のために捧げるように仕向けている!
このような風潮・潮流の流れの中で
丸山穂高衆議院議員発言が出てきた!
違憲の戦争を仕掛ける丸山穂高衆議院議員を日本維新の会は議員勧告決議案を提起しなければ国民は黙ってはいない!議席が残れば、どんなことになるか!そもそも自衛隊員の命を何と心得るか!2019-05-14 | 橋下憲法改悪
絶対に認められない!
9条平和外交は国際公約だ!
これが認められてしまえば
北朝鮮の核ミサイルの「脅威」と同じになる!
常識(憲法9条平和主義)を疑い、時代に応じて変化することを恐れるな
誇りを持って職務を全うできる環境整備(自衛隊の海外派兵)
激変する安全保障環境(扇動する脅威・危機)
安全保障政策の根幹(憲法9条平和外交)は、自らが行う継続的な努力であり、立ち止まることは許されません。
必要なことはわが国自身が国民の命と平和な暮らし、領土、領海、領空、主権と独立を
主体的、自主的な努力で守る態勢を抜本的に強化する。
そして、自らの果たしうる役割の拡大を図っていく。
新しい防衛大綱の下、宇宙、サイバー、電磁波といった領域で、
わが国が優位性を保つことができるよう次なる時代の防衛力の構築に向け、
今までとは抜本的に異なる速度で変革を推し進めていく。
どんなにすばらしい戦略も、作文それ自体には意味がない。
この戦略に魂を入れるのは諸君だ。その矜持をもって、自衛官としての任務
我が国の平和は、一国で守りきれるものではありません。
積極的平和主義の旗を高く掲げ、
世界の平和と繁栄に、日本ならではのやり方で、これまで以上に貢献していく(違憲としてきた集団的自衛権を正当化!)
助け合う同盟は、その絆を強くする。(米国のように血を流す絆)
平和安全法制の成立によって日米同盟はこれまでになく強固なものとなり、
地域の平和と安定に一層寄与するものとなった(南北・米朝合意=平和的解決は眼中になし)
事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託に応える。
諸君の崇高なる覚悟(御国のためには血を流せ!)
領土・領海・領空、そして国民の生命・財産を守り抜く。政府の最も重要な責務です。(憲法平和主義眼中になし!)
自衛隊の存在は、かつては、厳しい目で見られた時もありました。
それでも、歯を食いしばり、ただひたすらに、その職務を全うしてきた。(災害救助隊化した自衛隊が支持された)
国民の命、平和な暮らしを守る任務は誠に崇高なものであり「事に臨んでは危険を顧みず、もって国民の負託に応える」。
全国25万人、全ての自衛隊員が行うこの宣誓の重さを私も常に心に刻んでいる。
自ら進んで自衛官としての道を選んだ諸君は、日本国民の誇りだ。
総理大臣と総裁の区別もつかない人間が「自民党の憲法改正案を議員は国民に訴えるべき」「野党の状況がまだ整わないなら、自民党だけでも先行して」と二階幹事長!自由民主党はマジで賞味期限が切れた!2019-05-13 | 自由民主党
【安倍首相の防大卒業式訓示の全文(上)】
「常識を疑い、時代に応じて変化することを恐れるな」 2019.3.17 14:27|政治|政策
https://www.sankei.com/politics/news/190317/plt1903170006-n1.html
防衛大学校卒業式典で訓示を述べる安倍晋三首相=17日午前、神奈川県横須賀市(佐藤徳昭撮影) その他の写真を見る(1/4枚)
安倍晋三首相は17日、防衛大学校(神奈川県横須賀市)の卒業式で訓示し「激変する安全保障環境の中にあり宇宙、サイバー、電磁波といった領域で、わが国が優位性を保つことができるよう抜本的に異なる速度で変革を進める」と述べた。訓示全文は次の通り。
本日、伝統ある防衛大学校の卒業式にあたり、これからのわが国の防衛の中枢を担う諸君に心からのお祝いを申し上げる。卒業おめでとう。
諸君は、平成最後の卒業生となる。平成は自衛隊への国民の信頼が揺るぎないものとなった時代だ。地下鉄サリン事件、2度の大地震をはじめとした相次ぐ自然災害。その過酷な現場での救助活動に自衛隊の諸君は躊躇することなく、真っ先に飛び込んでくれた。未曽有の危機に直面した人々にとって、その姿はまさに大きな希望の光であった。
平成は世界を舞台に、その平和と安定のために自衛隊が大きな役割を果たした時代だった。湾岸戦争、米国における同時多発テロ、冷戦終結によって、平和な時代の到来を予想した世界は、地域紛争、テロの拡散といった新たな事態に直面することになった。もはや一国のみで、どの国も自国の安全を守ることができない時代になってきた。
自衛隊はその高い能力を存分に生かし、40を超える国と世界の海で、その平和と安定のために貢献してきた。灼熱の南スーダンで整備したグラウンドはアフリカの次の時代を担う子どもたちの笑顔であふれている。東ティモールでマラリアと闘いながら築き上げた道路は首都ディリと各地方を結び、国家の自立と発展を支える大動脈となっている。他方、冷戦終結後の世界では日米同盟について「漂流している」とさえ言われたときがあった。しかし助け合う同盟は、その絆を強くする。平和安全法制の成立によって日米同盟はこれまでになく強固なものとなり、地域の平和と安定に一層寄与するものとなった。
昭和が終わり、平成が始まったとき、誰もが予測できなかった変化がこの30年間で起こり、自衛隊はその変化にしっかりと対応し、進化を遂げてきた。適者生存という言葉がある。生存競争において、勝ち残ることができるのは最も力があるものではない。その環境に最も適応したもの、すなわち環境の変化に柔軟かつ迅速に対応できたものだ。世の中は私たちが望むと望まざるとにかかわらず、これからも変化を続けていくだろう。だからどうか、昨日までの常識を常に疑ってください。そして時代に応じて変化することを恐れないでほしい。国民のための自衛隊、世界の平和と安定に貢献する自衛隊、そのさらなる進化に向けて時代の変化に目をこらし、日々自己研鑽に励んでほしい。
今この瞬間も、これまでとは桁違いのスピードでわが国の安全保障環境は厳しさと不確実性を増している。サイバー空間や宇宙空間における活動に各国がしのぎをけずる時代となった。軍事技術は格段のイノベーションを遂げ、陸海空における対応を重視してきた国家の安全保障のあり方を根本から変えようとしている。もはや今までの延長線では対応できない、陸海空、従来の枠組みにとらわれた発想のままではこの国を守り抜くことはできない。
激変する安全保障環境の中にあって、必要なことはわが国自身が国民の命と平和な暮らし、領土、領海、領空、主権と独立を主体的、自主的な努力で守る態勢を抜本的に強化する。そして、自らの果たしうる役割の拡大を図っていく。新しい防衛大綱の下、宇宙、サイバー、電磁波といった領域で、わが国が優位性を保つことができるよう次なる時代の防衛力の構築に向け、今までとは抜本的に異なる速度で変革を推し進めていく。どんなにすばらしい戦略も、作文それ自体には意味がない。この戦略に魂を入れるのは諸君だ。その矜持をもって、自衛官としての任務を全うしてください。
【安倍首相の防大卒業式訓示の全文(下)】
「誇りを持って職務を全うできる環境整備に全力を尽くす」2019.3.17 14:43|政治|政策
https://www.sankei.com/politics/news/190317/plt1903170007-n1.html
本年は9カ国から30名の留学生諸君も卒業を迎える。派遣国、卒業生の数、ともに過去最多だ。留学生の諸君、卒業おめでとう。君たちはこれからもわが国のかけがえのない友人だ。母国に戻っての活躍を大いに期待している。ここ(横須賀市)小原台での厳しい修練の日々は必ずや今後の成長の糧となる。私はそう確信している。ここで育んだ仲間との絆、そして切磋琢磨し、寝食をともにした日々を胸に母国の平和の実現に頑張ってください。いつの日か、みなさんと自衛隊が一緒に活動する日がくるかもしれない。世界の平和と繁栄のため、ともに力を尽くしていこう。
世界に自衛隊の名を知らしめたのは、(1991年の)ペルシャ湾への掃海隊の派遣だ。落合(●(=田へんに俊のつくり)=たおさ)指揮官率いる部隊が任務にあたった海域は、海底パイプラインが縦横に走り、ダイバーが手探りで機雷を探さなければならない、各国が手を出せなかった最も厳しい難所だ。そうした中でも10年以上にわたる精緻な研究、あらゆる事態を想定した訓練、その全てを傾けて、自衛隊の掃海部隊は見事に任務を完遂してくれた。部隊は(広島県の)呉港に無事帰還し、半年にわたる活動を終え、充実感に包まれる部隊、充実感に包まれる隊員たちを前に、落合指揮官は世界が称賛した自衛隊史に残る作戦の最後をこう締めくくった。
「実力は一日にしてつくものではない。不断の錬磨がなければ、いざというときの力の発揮にはつながらない」
いついかなる状況であろうとも、与えられた任務を完璧に全うする。並大抵のことではない。極度の重圧がかかる現場において、その瞬間がやってきたときには、必ずや国民の期待に応える、その強い決意の下に日頃から鍛錬を怠ることなく、地道な努力を重ねてほしい。
ソマリア沖アデン湾での海賊対処、荒波にもまれながらの警戒監視、突如現れる国籍不明機へのスクランブル、これまでもこれからも、自衛隊が臨む任務には常に危険が伴う。だからこそ、国民は諸君を頼りにしている。国民の命、平和な暮らしを守る任務は誠に崇高なものであり「事に臨んでは危険を顧みず、もって国民の負託に応える」。全国25万人、全ての自衛隊員が行うこの宣誓の重さを私も常に心に刻んでいる。自ら進んで自衛官としての道を選んだ諸君は、日本国民の誇りだ。
本日は、昭和51年に卒業されたOBの皆さんもお集まりだ。皆さんがこの小原台で学んでいた頃、裁判所で自衛隊を憲法違反とする判決が出たことを覚えておられる方も多いかもしれない。当時、自衛隊に対する姿勢はいまだ厳しいものがあった。みなさんも心ない批判にさらされたかもしれない。しかし皆さんは歯を食いしばり、昭和から平成へと時代が変わる中、厳しさを増す安全保障環境に立ち向かい、数々の困難な現場にあって、国民の命と平和な暮らしを守り抜いてくれた。(平成7年の)阪神・淡路大震災で懸命な救命救助にあたる自衛隊員の姿は、今も多くの国民のまぶたに焼き付いている。大きな仕事を遂げ、ここ小原台に戻ってこられた皆さんへ心からの感謝と敬意を込めて、会場の皆さんとともに大きな拍手を送りたい。
今や自衛隊は国民の9割から信頼を勝ち得ている。先人たちが、たゆまぬ努力によって築き上げてきたこの成果を受け継ぐ卒業生諸君は、静かな誇りを持ちながら、さらなる高みを目指してそれぞれの自衛官人生を歩んでほしい。政治もその責任をしっかりと果たさなければならない。次は私たちが自衛官の諸君が強い誇りを持って職務を全うできる環境を整えるため、全力を尽くす決意だ。
ご家族の皆さま、彼らのりりしくも頼もしい姿をごらんください。大切なお子様を自衛官として送り出していただくことに心からお礼を申し上げる。皆さまの温かい支援があって、彼らは厳しい訓練を乗り越え、日本の平和を担う立派な若者に成長した。お子様が万全の態勢で任務を遂行できるよう、全力を尽くすことをお約束する。
終わりに、全身全霊をもって学生の教育にあたってこられた国分(良成)学校長、教職員の皆さまに敬意を表するとともに、平素から防衛大学校にご理解とご協力をいただいているご来賓の皆さまに感謝申し上げる。
卒業生諸君の今後益々の活躍、防衛大学校の一層の発展を祈念し、私からの訓示とする。 平成31年3月17日 自衛隊最高指揮官 内閣総理大臣 安倍晋三
平成30年度自衛隊記念日観閲式 安倍内閣総理大臣訓示 平成30年10月14日
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2018/1014kunji.html
この朝霞の地で、私自身3度目となる観閲式に臨み、士気旺盛な隊員諸君の勇姿に接することができ、大変うれしく思います。
冒頭、この夏に相次いだ自然災害によりお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りします。被災された全ての皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
現場には、必ず、諸君たちの姿がありました。
民家が土砂に押し潰されている。土砂崩れの一報に、隊員たちは、倒木を乗り越え、ぬかるみに足をとられながらも、休むことなく歩き続けました。体力の限界が近づく中、立ち尽くす御家族を前に、最後の気力を振り絞り、全員を救出した。
さすが自衛隊。被災者の方々にそう言っていただける能力、そして、何よりも、その志の高さを、改めて証明してくれました。
自衛隊の災害派遣実績は、実に4万回を超えています。
自然災害だけではありません。悪天候で交通手段が断たれてしまう離島において、患者の命を救うには、一刻の猶予もない。こうした中での緊急輸送は、正に、国民の命綱です。
「緊急搬送要請あり。直ちに出動せよ。」
11年前。一人の女性の容態が急変し、危険な状態に陥っているとの一報が、那覇駐屯地に入電しました。建村善知(たてむら よしとも)一等陸佐率いる4人のクルーは、躊躇(ちゅうちょ)なくヘリに飛び乗り、鹿児島県徳之島に向けて、漆黒の闇が広がる空へと飛び立っていきました。
現地は、一面の濃霧が広がり、着地目標のグラウンドは、視界不良。垂れ込めた雲が進入を阻みました。
「あと一度、進入を試みる。」
容態は一刻を争う状況の下で、建村一等陸佐は、これまでの4,800時間を超える飛行経験と自衛官人生の全てを傾け、着陸に挑み続けました。地上の管制官に、近くの徳之島空港への着陸調整を依頼するなど、最後まで決して諦めませんでした。これに応え、地上にいる隊員たちも、最善を尽くしました。
「ありがとう」
管制官への感謝の言葉が最後となりました。4人が再び基地に戻ることはなかった。建村一等陸佐は、かつて、部下の隊員たちに、こう語っていたそうであります。
「自分たちがやらなければ、誰がやる。」
全国25万人の隊員一人一人の、高い使命感、強い責任感によって、日本は、日本国民は、守られている。
事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託に応える。諸君の崇高なる覚悟に、改めて、心から敬意を表します。
24時間、365日。国民の命と平和を守るため、極度の緊張感の中、最前線で警戒監視にあたり、スクランブル発進を行う隊員たちが、今、この瞬間も日本の広大な海と空を守っています。
我が国の平和を守り、アジア・太平洋の平和と繁栄の礎を築く。北朝鮮に関する国連安保理決議の完全な履行を果たしていくために、米国、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドといった同志国と手を携え、瀬取り防止のための警戒監視活動に当たっています。
自らの意思でこの困難な道に進んでくれた諸君。ただひたすら国民のため、献身的に職務を遂行する諸君は、日本の誇りであります。
領土・領海・領空、そして国民の生命・財産を守り抜く。政府の最も重要な責務です。安全保障政策の根幹は、自らが行う継続的な努力であり、立ち止まることは許されません。
この5年余りの間に、我が国を取り巻く安全保障環境は、格段に速いスピードで不確実性を増し、厳しいものとなりました。
今や、安全保障のパラダイムは大きく転換しつつあります。宇宙、サイバー、電磁波といった新たな分野で競争優位を確立できなければ、これからこの国を守り抜くことはできない。
この冬に策定する新たな防衛大綱では、これまでの延長線上ではない、数十年先の未来の礎となる、防衛力の在るべき姿を示します。
日々刻々と変化する、国際情勢や技術の動向に目を凝らし、これまでのやり方や考え方に安住せず、それぞれの持ち場で、在るべき姿に向かって、不断の努力を重ねていってください。
私は、自衛隊の最高指揮官として、諸君と共に、国民の命と平和な暮らしを守り抜き、次の世代に引き継いでいく。そのために全力を尽くす覚悟です。
我が国の平和は、一国で守りきれるものではありません。積極的平和主義の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄に、日本ならではのやり方で、これまで以上に貢献していく決意であります。
マグニチュード7.4の大地震と津波の被害を受けたインドネシアでは、C-130輸送機で現地に駆け付けた49名の隊員たちが、今も、被災された方々の命をつなぐ活動を行っています。
ソマリア沖・アデン湾では、国際社会の平和と繁栄のため、他国の部隊と力を合わせ、全力で、シーレーンの安全確保に当たっています。
灼(しゃく)熱のケニアでは、アフリカ各国のPKO派遣部隊の訓練に汗を流す隊員たちがいます。
シエラレオネから参加した女性もいます。今は、アフリカの他の国々の国づくりの支援に積極的なこの国も、少し前までは、同じ国民同士が戦う激しい内戦が続いていました。その最前線にあって、彼女は銃を取る他なかった。兵士として戦いに参加してきました。
ケニアにやってきた彼女は、自衛隊の指導の下、まず、文字の読み書きから始めました。様々なことを学ぶ中で、クレーンの重機操作も上達しました。いよいよ母国へと戻るその日、彼女はこう語ったそうであります。
「平和に貢献できることが、本当にうれしい。」
彼女を始め参加者たちが、日本から学んだ技術を基に、道路や橋を築く。やがて、通りには多くの人が行き交い、子供たちの笑顔があふれるでしょう。
自衛隊がアフリカの大地に植えた平和の苗は、やがて大輪の花を咲かせるに違いありません。彼らは、アフリカの平和な未来を背負って(しょって)立ち、共に、世界の平和と繁栄を守ってくれるはずです。
その大きな誇りを胸に、諸君には、国際社会の平和と安定に向けて、これからも、一層、力を尽くしてほしい。大いに、期待しています。
今や、国民の9割は、敬意をもって、自衛隊を認めています。60年を超える歩みの中で、自衛隊の存在は、かつては、厳しい目で見られた時もありました。それでも、歯を食いしばり、ただひたすらに、その職務を全うしてきた。
正に、諸君自身の手で、信頼を勝ち得たのであります。
次は、政治がその役割をしっかり果たしていかなければならない。
全ての自衛隊員が、強い誇りを持って任務を全うできる環境を整える。これは、今を生きる政治家の責任であります。私はその責任をしっかり果たしていく決意です。
御家族の皆様。
日々の訓練はもとより、厳しい状況の下でも、勇気を奮い立たせ、高い使命感を持って任務を遂行していく。その拠(よ)り所は、御家族の皆様方にほかなりません。
大切な伴侶やお子様、お父さん、お母さんを、隊員として送り出してくださっていることに、最高指揮官として、心から感謝申し上げます。
隊員諸君。
私と日本国民は、常に、自衛隊と共にある。その誇りを胸に、自衛隊の果たすべき役割を全うしてください。
自らの職責の重要性に思いを致し、気骨を持って、日本と世界の平和と安定のために、ますます精励されることを切に望み、私の訓示といたします。 平成30年10月14日 自衛隊最高指揮官 内閣総理大臣 安倍 晋三
第52回自衛隊高級幹部会同 安倍内閣総理大臣訓示 平成30年9月3日
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2018/0903kunji.html
動画が再生できない方はこちら(政府インターネットTV)
本日、我が国の防衛の中枢を担う幹部諸君と一堂に会するに当たり、自衛隊の最高指揮官たる内閣総理大臣として、一言申し上げたいと思います。
冒頭、この夏の豪雨災害によりお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りします。そして、被災された全ての皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。一日も早い生活の再建に向けて、全力を挙げてまいります。 本当に頼りになった。正に知事の言葉どおり、全国から集まった最大で3万3,000人を超える諸君が、炎天下、行方不明者の捜索、道路の啓開、支援物資の輸送、給水や復旧作業、入浴や給食の支援に当たりました。
少しでも早く被災者を救いたい。その一心で、隊員諸君は、土砂降りの中、濁流につかり、重い泥をかき分け、実に2,284名の命を救いました。
私も現場にあって、被災された方々から自衛隊への感謝の声を数多く伺いました。涙を流す方もおられました。自衛隊は、被災された皆さんに寄り添い、心の支えとなった。間違いなく被災地の力となった。
今後ともリーダーたる諸君が先を読んで判断し、先手先手で柔軟に事に当たっていくことを期待しています。
遠く灼熱(しゃくねつ)のソマリア沖・アデン湾にあっても、世界の平和と安全のため、今日も隊員たちが汗を流しています。24時間、365日。国民の命と平和を守るため、極度の緊張感の中、最前線で警戒監視に当たる隊員たちが、この瞬間も日本の広大な海と空を守っています。東シナ海では、北朝鮮に対して国連安保理決議の完全な履行を求めるべく、自衛隊の総力を挙げて、瀬取り防止のための監視を行っています。
つねに国民の心を自己の心とし、一身の利害を越えて公につくす。50年以上受け継がれる自衛官の心構えの精神を実践し、国民の負託に全力で応える諸君を、私は大変頼もしく誇りに思います。
国民のために命をかける。これは全国25万人の自衛隊員一人一人が自分の家族に胸を張るべき気高き仕事であり、自分の子や孫たちにも誇るべき崇高な任務であります。
幹部諸君。それにもかかわらず、長きにわたる諸君の自衛隊員としての歩みを振り返るとき、時には心無い批判にさらされたこともあったと思います。悔しい思いをしたこともあったかもしれない。自衛隊の最高指揮官、そして同じ時代を生きた政治家として、忸怩(じくじ)たる思いです。
全ての自衛隊隊員が、強い誇りを持って任務を全うできる環境を整える。これは、今を生きる政治家の責任であります。私はその責任をしっかり果たしていく決意です。
我が国を取り巻く安全保障環境は、5年前に我々が想定したよりも、格段に速いスピードで厳しさを増しています。あるがままを見つめ、国民の命と平和な暮らしを守り抜くために、最善を尽くさなければならない。
私は、総理就任以来、現実を直視した安全保障政策の立て直しを進めてきました。しかし、これまでの成果の上に安住することは許されません。
今や、サイバー空間や宇宙空間、さらには電磁波の領域など、新たな領域で優位性を保つことが、我が国の防衛に死活的に重要になっています。もはや、陸・海・空という、従来からの区分にとらわれた発想のままでは、この国を守り抜くことはできません。宇宙・サイバー・電磁波といった新たな領域を横断的に活用した防衛体制への変革は、もはや待ったなしです。新たな防衛力の完成を10年や15年かけて実現するようなスピード感からは、完全に脱却しなければなりません。
幹部諸君。今までの常識はもはや通用しない。これまで諸君が培ってきた優れた知見の上に、過去にとらわれることなく、現実、そして未来に目を凝らしてほしいと思います。
この冬に策定する新たな防衛大綱は、我が国の安全保障の将来を決定づける、極めて重要なものとなります。安全保障の現場を熟知する幹部諸君は、変化し続ける現実を直視し、真に必要な防衛力の在るべき姿について、これまでの延長線上ではなく、大局観ある、大胆な発想で考え抜いてほしい。新たな大綱が、今後の我が国の防衛政策の確固たる礎となるよう、全力を尽くしてください。
私も国民も、諸君を頼りにしています。このことを肝に銘じ、職務に一層邁進(まいしん)してもらいたいと思います。
一昨年、そして昨年と、私は、適者生存という言葉と共に、組織はしなやかでなければならない。女性活躍はその試金石である、と繰り返してきました。本年8月、女性初の海賊対処部隊の指揮官が誕生しました。遠くソマリア沖・アデン湾、最前線の現場で、今日も部隊指揮に当たっています。女性初となるF-15戦闘機のパイロットの誕生もうれしいニュースです。統合幕僚監部では、新たに小野打泰子(おのうちやすこ)空将補が報道官となり、7つある部長級将官ポストのうち、2つが女性によって担われることとなりました。女性が活躍できる場は着実に広がっています。これからもその歩みを止めず、意欲と能力のある女性隊員の登用を積極的に進めてください。
今、我が国は、少子高齢化という、国難とも呼ぶべき社会構造の大きな変化に直面しています。防衛省・自衛隊においても、男性、女性を問わず、育児や介護により、時間や移動の制約のある隊員が増えていく中、全ての隊員が能力を存分に発揮し、働き続けられる環境をつくることは、喫緊の課題です。防衛省・自衛隊が、国民の命と平和な暮らしを守るに足る精強な組織であり続けるために、今こそ働き方改革を断行しなければなりません。長年定着した組織文化を変えることは容易ではありませんが、徹底的に仕事のやり方を見直し、確実に改革を前に進め、成果を出していく必要があります。その成否を左右するのは、ここにいる高級幹部の諸君一人一人の強いリーダーシップにほかなりません。長時間労働の慣行を必ず打ち破る。大いに期待しています。
困難なときこそ、真価が問われると言います。厳しさを増す我が国周辺の安全保障環境、かつてないスピードで進む少子高齢化は、正に諸君の力が試されるときであります。
幹部諸君。国民の命と平和な暮らしを守るという重責をかみしめ、気骨を持ち、前例にとらわれることなく絶えず自らを変革し続けることで、この難局に立ち向かってください。私と日本国民は、常に、諸君を始め全国25万人の自衛隊と共にあります。その自信と誇りを胸に、日本と世界の平和と安定のため、ますます精励されることを切に望み、私の訓示といたします。 平成30年9月3日 自衛隊最高指揮官 内閣総理大臣 安倍 晋三